28 / 262
事実上の追放
第28話 クーン覚醒
しおりを挟む
そう言えば俺は今まで気を失う程の怪我や、戦いに敗れてこんな状況に追い込まれた事はなかったっけな。
クツーゴ男爵領でもここまで追い込まれた事はなかったし、相手は魔物だったしなあ。
訓練以外で人と戦った事ってなかったから、俺は委縮していたのだろうか?
気を失う直前、走馬灯のように記憶がよみがえる。
そんな中気になる記憶がある。俺の知らない記憶だ。
● 一話の記憶です。●
一話で出てきた部分です。
読み飛ばしてもらっても支障はないです。
【うわ・・・・何たる事だ!】
【あーお前さんやらかしたな!】
【タイミングが悪かったのだ!時空の裂け目を修復している時に、まさかあのような偶然が起こるとは予想できぬわ!】
【いやだがどうするんだ?若いのを放っておくのか?】
【うわ!そうじゃった・・・・】
『なあ、これは夢なのか?』
【おおすまぬな!お前さんは運悪く事故で死んでしまったんじゃ。】
『は?俺が死んだ?何でだ?こう見えて持病はないぞ?健康体だ!それに何で自宅の部屋でネットしていて死ぬんだ?』
【ああそれはな・・・・斯々然々という訳でな、もうお前さんはぐちゃぐちゃのべちょべちょで即死じゃ。】
『はあ?意味不明だし!それにそうだ!あんたの声が聞こえたぞ?【あ、やべ】だったか?』
【うぐ・・・・じゃが済まぬが生き返らす事はできぬし、今お前さんの居た星・・・・地球というたか、既に飽和状態でな違う星に転生してほしいのじゃ・・・・今なら其方の知識で異世界、いわゆる魔法の世界なら空きはあるのじゃ。】
『いやなんで異世界なんだよ?俺はパソコンやスマホでネットの出来るこの世界がいいんだよ!』
【おいじーさん時間がないんじゃねえか?若いのもうすぐ消滅するぞ?】
【うわまずい!すまぬが若いの、この10面ダイスを振ってくれぬか?あちらの世界にはスキルが存在していてのう、そのダイスの数だけスキルが手に入るはずじゃ・・・・】
『おいちょっと待て!何勝手に・・・・なあ1と出たんだが?』
【うはははは!これは儂の勝ちじゃな!】
【いや待てまだ勝負は決まっておらぬくぁ!】
【何がくぁじゃ!動揺しくさりおって!!】
【あ、済まぬがそういう訳であちらの世界で・・・・せめてここでの記憶を思い出せるようにして進ぜよう。】
『おいコラちょっと待て!何勝手に解決してやがる!つうかこれあんたらのミスじゃねえのか?』
【若いの細かい事は気にするな!お前さんの新たな人生に幸あらん事を!プフフフ!!!】
『おい今笑いやがったな!覚えてやが・・・・』
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
● ここから本篇に戻ります ●
何だ今のは?
俺は【異世界】からやってきたのか?そういやあさっきも【転生】とか・・・・何だこれ?
そして・・・・とどめの一撃。
今後は頭を蹴られたようだ。
ここで俺の意識は途絶える。
「きゃあ!やめて下さい!」
「フロリーナさまに無礼な!触るな!」
「おうおう、お前等まだ11歳なんだったか?それにしてはと思ったが胸は・・・・殆ど無さそうだが年相応か?だが顔はいいもんなあ!ちょっと楽しませてよ!いや待てよ、ひょっとしたら着やせしてっかあ?」
スカートは破れ、シミひとつない太腿はさらけ出され、上着も既にない。
肌着と破れたスカート、そして下着のみ。
2人は一緒にいた老執事ともう一人・クーンを見た。
フロリーナの執事・セバスチャンは腕と足の骨を折られ、身動きができない。
そしてもう一人の男の子・クーンは血まみれで倒れている。特に頭は血で真っ赤。
どうしてこうなったの?
フロリーナとヤーナは己に起こった出来事を受け入れられなかった。そしてこの後に自身の身に起こるであろう出来事を考えると・・・・
貴族の娘。実家を追放され既に貴族ではないが公爵・侯爵令嬢としての誇りが、辱めを受けるぐらいなら自死をするしかない、そう決断をするしかないと考え始めていた所、
「ぎゃあ!!」
「いてええ!!!!」
「あ、足があ!!!!」
「ぐぼべぎゃ!」
え?何が起こったの?
「フロリーナさま、今です。」
ヤーナは咄嗟の出来事に何が起こったか分からないが、急に拘束が解かれたのでフロリーナの所に向かい身体を起こす。そしてセバスチャンがすぐ側に倒れていたのでフロリーナと共に向かう。
「フロリーナさま、治療を!」
「わ、わかったわ!爺、もう少しの辛抱ですよ。それとこれは何かしら?」
この間にヤーナはセバスチャンの腕と足をまっすぐにする。
こうしないと治療をした後手足が曲がったまま、という事が起こりえるからだ。
そしてフロリーナの指摘があったセバスチャンの首を見ると、付近に何かが付着している。付着していたのはピンのようだ。
フロリーナはピンをつまんで取る。
フロリーナは、自身の唯一のスキルである聖属性の魔法、普通は火・水・風・土の四大属性を授かるのだが、彼女は公爵家の人間がそうであるように、聖属性を授かった。ただ、普通の人はこれとは別に4大属性も授かるのが一般的なのだが彼女はこのスキル一つしか授からなかった。
フロリーナはセバスチャンの治療を開始した。
セバスチャンの全身が輝き、あっという間に怪我が治った。
それと共に倒れるフロリーナ。
まだレベルの低い彼女は、酷い怪我の治療を行使すると、魔力が枯渇してしまうのだ。
「お、お嬢様申し訳ございません。何やら首に仕込まれましてございます。」
セバスチャンは立ち上がり、周りを見る。
フロリーナもヤーナもだ。
すると、何やらぶつぶつ言っているクーンが、一人で立っているのが視界に入った。そして周囲には先ほど無礼を働いていた唯我独尊を含めた冒険者が全員のた打ち回っている姿を確認できた。
正確にはジタバタしているだけ、なのだが。
「た、助かった・・・・のかしら?」
フロリーナがヤーナに聞く。
「そ、そのようですフロリーナさま。しかしこれは、クーンとか言うのがやったのでしょうか?こう言っては何ですが執事殿が呆気なく無力化された実力者をたった一人で?」
しかし何か様子が変だ。
そう感じた3人は、クーンの元へ向かう。
「クーンさま?」
クーンと呼ばれた少年はフロリーナをギロッと睨んだ後、
「俺の名は土砂|《どしゃ》 剛史|《つよし》だ!ふ・・・・ふはははははは!!!!ようやく思い出した!そうだ!俺は土砂剛史だ!思い出したぞ!思い出した・・・・ってうっわああ!!!!!お前等何つう格好をしてやがるんだ!」
フロリーナとヤーナは一瞬きょとんとした後、お互いを見、そして自身の姿を見た。
そこに映ったのは上半身は肌着のみの姿。それも所々破れて一部見られて恥ずかしい場所が見えてしまっているという有様だ。下半身もスカートがほぼ意味をなさず下着が殆ど丸見え。
「きゃああ!!!!」
「いやあああ!!!!」
ヤーナの蹴りがさく裂し、クーンは吹き飛んだ。
記憶を取り戻したとはいえ身体のダメージが治ったわけではなく、そして身体が強化された訳でもなく、見事な放物線を描いて飛んでいく。
「なんで?」
クーンの記憶は此処で途絶えた。
クツーゴ男爵領でもここまで追い込まれた事はなかったし、相手は魔物だったしなあ。
訓練以外で人と戦った事ってなかったから、俺は委縮していたのだろうか?
気を失う直前、走馬灯のように記憶がよみがえる。
そんな中気になる記憶がある。俺の知らない記憶だ。
● 一話の記憶です。●
一話で出てきた部分です。
読み飛ばしてもらっても支障はないです。
【うわ・・・・何たる事だ!】
【あーお前さんやらかしたな!】
【タイミングが悪かったのだ!時空の裂け目を修復している時に、まさかあのような偶然が起こるとは予想できぬわ!】
【いやだがどうするんだ?若いのを放っておくのか?】
【うわ!そうじゃった・・・・】
『なあ、これは夢なのか?』
【おおすまぬな!お前さんは運悪く事故で死んでしまったんじゃ。】
『は?俺が死んだ?何でだ?こう見えて持病はないぞ?健康体だ!それに何で自宅の部屋でネットしていて死ぬんだ?』
【ああそれはな・・・・斯々然々という訳でな、もうお前さんはぐちゃぐちゃのべちょべちょで即死じゃ。】
『はあ?意味不明だし!それにそうだ!あんたの声が聞こえたぞ?【あ、やべ】だったか?』
【うぐ・・・・じゃが済まぬが生き返らす事はできぬし、今お前さんの居た星・・・・地球というたか、既に飽和状態でな違う星に転生してほしいのじゃ・・・・今なら其方の知識で異世界、いわゆる魔法の世界なら空きはあるのじゃ。】
『いやなんで異世界なんだよ?俺はパソコンやスマホでネットの出来るこの世界がいいんだよ!』
【おいじーさん時間がないんじゃねえか?若いのもうすぐ消滅するぞ?】
【うわまずい!すまぬが若いの、この10面ダイスを振ってくれぬか?あちらの世界にはスキルが存在していてのう、そのダイスの数だけスキルが手に入るはずじゃ・・・・】
『おいちょっと待て!何勝手に・・・・なあ1と出たんだが?』
【うはははは!これは儂の勝ちじゃな!】
【いや待てまだ勝負は決まっておらぬくぁ!】
【何がくぁじゃ!動揺しくさりおって!!】
【あ、済まぬがそういう訳であちらの世界で・・・・せめてここでの記憶を思い出せるようにして進ぜよう。】
『おいコラちょっと待て!何勝手に解決してやがる!つうかこれあんたらのミスじゃねえのか?』
【若いの細かい事は気にするな!お前さんの新たな人生に幸あらん事を!プフフフ!!!】
『おい今笑いやがったな!覚えてやが・・・・』
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
● ここから本篇に戻ります ●
何だ今のは?
俺は【異世界】からやってきたのか?そういやあさっきも【転生】とか・・・・何だこれ?
そして・・・・とどめの一撃。
今後は頭を蹴られたようだ。
ここで俺の意識は途絶える。
「きゃあ!やめて下さい!」
「フロリーナさまに無礼な!触るな!」
「おうおう、お前等まだ11歳なんだったか?それにしてはと思ったが胸は・・・・殆ど無さそうだが年相応か?だが顔はいいもんなあ!ちょっと楽しませてよ!いや待てよ、ひょっとしたら着やせしてっかあ?」
スカートは破れ、シミひとつない太腿はさらけ出され、上着も既にない。
肌着と破れたスカート、そして下着のみ。
2人は一緒にいた老執事ともう一人・クーンを見た。
フロリーナの執事・セバスチャンは腕と足の骨を折られ、身動きができない。
そしてもう一人の男の子・クーンは血まみれで倒れている。特に頭は血で真っ赤。
どうしてこうなったの?
フロリーナとヤーナは己に起こった出来事を受け入れられなかった。そしてこの後に自身の身に起こるであろう出来事を考えると・・・・
貴族の娘。実家を追放され既に貴族ではないが公爵・侯爵令嬢としての誇りが、辱めを受けるぐらいなら自死をするしかない、そう決断をするしかないと考え始めていた所、
「ぎゃあ!!」
「いてええ!!!!」
「あ、足があ!!!!」
「ぐぼべぎゃ!」
え?何が起こったの?
「フロリーナさま、今です。」
ヤーナは咄嗟の出来事に何が起こったか分からないが、急に拘束が解かれたのでフロリーナの所に向かい身体を起こす。そしてセバスチャンがすぐ側に倒れていたのでフロリーナと共に向かう。
「フロリーナさま、治療を!」
「わ、わかったわ!爺、もう少しの辛抱ですよ。それとこれは何かしら?」
この間にヤーナはセバスチャンの腕と足をまっすぐにする。
こうしないと治療をした後手足が曲がったまま、という事が起こりえるからだ。
そしてフロリーナの指摘があったセバスチャンの首を見ると、付近に何かが付着している。付着していたのはピンのようだ。
フロリーナはピンをつまんで取る。
フロリーナは、自身の唯一のスキルである聖属性の魔法、普通は火・水・風・土の四大属性を授かるのだが、彼女は公爵家の人間がそうであるように、聖属性を授かった。ただ、普通の人はこれとは別に4大属性も授かるのが一般的なのだが彼女はこのスキル一つしか授からなかった。
フロリーナはセバスチャンの治療を開始した。
セバスチャンの全身が輝き、あっという間に怪我が治った。
それと共に倒れるフロリーナ。
まだレベルの低い彼女は、酷い怪我の治療を行使すると、魔力が枯渇してしまうのだ。
「お、お嬢様申し訳ございません。何やら首に仕込まれましてございます。」
セバスチャンは立ち上がり、周りを見る。
フロリーナもヤーナもだ。
すると、何やらぶつぶつ言っているクーンが、一人で立っているのが視界に入った。そして周囲には先ほど無礼を働いていた唯我独尊を含めた冒険者が全員のた打ち回っている姿を確認できた。
正確にはジタバタしているだけ、なのだが。
「た、助かった・・・・のかしら?」
フロリーナがヤーナに聞く。
「そ、そのようですフロリーナさま。しかしこれは、クーンとか言うのがやったのでしょうか?こう言っては何ですが執事殿が呆気なく無力化された実力者をたった一人で?」
しかし何か様子が変だ。
そう感じた3人は、クーンの元へ向かう。
「クーンさま?」
クーンと呼ばれた少年はフロリーナをギロッと睨んだ後、
「俺の名は土砂|《どしゃ》 剛史|《つよし》だ!ふ・・・・ふはははははは!!!!ようやく思い出した!そうだ!俺は土砂剛史だ!思い出したぞ!思い出した・・・・ってうっわああ!!!!!お前等何つう格好をしてやがるんだ!」
フロリーナとヤーナは一瞬きょとんとした後、お互いを見、そして自身の姿を見た。
そこに映ったのは上半身は肌着のみの姿。それも所々破れて一部見られて恥ずかしい場所が見えてしまっているという有様だ。下半身もスカートがほぼ意味をなさず下着が殆ど丸見え。
「きゃああ!!!!」
「いやあああ!!!!」
ヤーナの蹴りがさく裂し、クーンは吹き飛んだ。
記憶を取り戻したとはいえ身体のダメージが治ったわけではなく、そして身体が強化された訳でもなく、見事な放物線を描いて飛んでいく。
「なんで?」
クーンの記憶は此処で途絶えた。
13
お気に入りに追加
938
あなたにおすすめの小説
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
転生受験生の教科書チート生活 ~その知識、学校で習いましたよ?~
hisa
ファンタジー
受験生の少年が、大学受験前にいきなり異世界に転生してしまった。
自称天使に与えられたチートは、社会に出たら役に立たないことで定評のある、学校の教科書。
戦争で下級貴族に成り上がった脳筋親父の英才教育をくぐり抜けて、少年は知識チートで生きていけるのか?
教科書の力で、目指せ異世界成り上がり!!
※なろうとカクヨムにそれぞれ別のスピンオフがあるのでそちらもよろしく!
※第5章に突入しました。
※小説家になろう96万PV突破!
※カクヨム68万PV突破!
※令和4年10月2日タイトルを『転生した受験生の異世界成り上がり 〜生まれは脳筋な下級貴族家ですが、教科書の知識だけで成り上がってやります〜』から変更しました
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
スキル『モデラー』で異世界プラモ無双!? プラモデル愛好家の高校生が異世界転移したら、持っていたスキルは戦闘と無関係なものたったひとつでした
大豆茶
ファンタジー
大学受験を乗り越えた高校三年生の青年『相模 型太(さがみ けいた)』。
無事進路が決まったので受験勉強のため封印していた幼少からの趣味、プラモデル作りを再開した。
しかし長い間押さえていた衝動が爆発し、型太は三日三晩、不眠不休で作業に没頭してしまう。
三日経っていることに気付いた時には既に遅く、型太は椅子から立ち上がると同時に気を失ってしまう。
型太が目を覚さますと、そこは見知らぬ土地だった。
アニメやマンガ関連の造形が深い型太は、自分は異世界転生したのだと悟る。
もうプラモデルを作ることができなくなるという喪失感はあるものの、それよりもこの異世界でどんな冒険が待ちわびているのだろうと、型太は胸を躍らせる。
しかし自分のステータスを確認すると、どの能力値も最低ランクで、スキルはたったのひとつだけ。
それも、『モデラー』という謎のスキルだった。
竜が空を飛んでいるような剣と魔法の世界で、どう考えても生き延びることが出来なさそうな能力に型太は絶望する。
しかし、意外なところで型太の持つ謎スキルと、プラモデルの製作技術が役に立つとは、この時はまだ知るよしもなかった。
これは、異世界で趣味を満喫しながら無双してしまう男の物語である。
※主人公がプラモデル作り始めるのは10話あたりからです。全体的にゆったりと話が進行しますのでご了承ください。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。
しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた!
今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。
そうしていると……?
※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる