727 / 735
外伝 章努の話
章と順平
しおりを挟む
その後ゲートから出現したオイヴィの案内で俺達もゲートをくぐり、出た先でオイヴィはわんこに跨って先に行っちまった。
おいおい案内人が先に、しかも俺達を突き放して行くとかどうなっているんだ?
「ガルムさんと言ったかしら?行先は分かりますの?」
おいピーちゃん、何暢気にわんこと語っているんだよ!
【問題ありませんわ。夫の向かう先は、我が家のある場所ですから。それに私はこれだけ人数を抱えていますから速度が出ないのよ。】
確かわんこが妻と言っていたな?ガルムだったか?
で、遅れる事数時間?やっと目的地である・・・・常山領というらしいが、そこへ到着したぜ!
もう少し近くにゲートを出せなかったのかよ!
だが色々あるらしい。
色々ってなんだよ全く!
「なんだよ?オイヴィに言われてやってきたって言うのに何で誰もいないんだよ!」
「ここに案内するあんたが気配を含め居なくなるってなんだよ全く!」
「なあもう帰っていい?」
俺はピーちゃんやおっさんに苦言を言いまくった!何せやる事が無いからな!
暫くしてオイヴィが出迎えに現れたが、どっから現れた?さっきまでここに居なかったじゃないか!
「あ、オイヴィお帰りなさい。到着したはいいのですが、貴女がいなくて困惑していましたのよ?」
おお?珍しく苦言を放つピーちゃん。
「申し訳ございません皇女様。」
そして・・・・後から誰かやってくるな!あれが召喚に巻き込まれたおっさんか?
「常山様、改めましてご挨拶申し上げます。ロンドロッグの元皇女・ピートロネラ・フェリシア・ファン・ディーレンでございます。オイヴィより常山様の事常々お聞きしておりましたので、他人のような気がしませんわ。」
とても上品に自己紹介をしたピーちゃん。何でこんなあいさつする必要あるんだよ!
「ふん!何ネコかぶってんだか。ああ、俺は章努だ。こいつのせいでこの地に連れ去られたんだ。ゲームと思ってはいと返事をしたら、まさかの異世界への転送だったんだぜ?いや転移つうのか?」
「章様、その節は申し訳ありませんでしたわ。」
「ふん!分かればいいんだよ分かれば!」
どうでもいいがこいつが上目使いで俺を見つめると・・・・何も考えられなくなるぜ!
「ふふ。そんな章様も素敵ですわ。」
「そ、そうか?まあ俺様は常に・・・・ってあんた、なんで俺達を待たせてんだ、ああ?」
するとオイヴィが何やらおっさんに耳打ちをしているぞ。
【申し訳ない。彼は勇者として召喚されたはずなのだが、手違いで・・・・いや間違いかな?城をいきなり追われ、死にかけた経緯があってな。人間不信に陥っているようなのだ。】
【はあ・・・・そう言われても僕それには関係ないよな?】
【個人的には。しかし大きな流れでは大いに関係しているのだ。】
【いったい何が関係しているんだ?】
【ロンドロッグとしては勇者召喚が失敗したとされてな、その直後に魔王が我が国を滅ぼし、慌てたグビッシュ王国が準備不足のまま勇者召喚を行ってしまい、順平殿達がこの地にやってきたのだ。】
あんた達の声駄々洩れだよ!
「えっと、僕の事は知っているようだけれど、常山順平です。この地で公爵として領地を治めています。一応勇者となっていますね。」
「はい、承知しておりますわ。私が行った召喚の失敗・・・・姉の不始末が原因と後から知りましたが、結果私が行った召喚のミスにより、ご迷惑をおかけしてしまいましたわ。」
「皇女様、ミスとは?」
「姉が、いえ、皇族の誰かが召喚の儀により召喚をお受け下さった方の為に、カードを用意する必要がありましたの。それを誰も用意を・・・・いえ、姉がそのカードを隠していたようで、急ぎ用意する必要がありましたが誰も・・・・仕方なく私が急ぎ用意致しましたが、言語の違いそ失念し変換を間違えてしまい、【勇者】となるべき所を【游者】と、そして他のステータスにも表記の不具合が起きてしまい・・・・色々申し訳ございません。」
【後で説明しよう順平殿。】
【頼むよオイヴィ。訳が分からない。】
何でこんな簡単な事が分からないんだよ!
おいおい案内人が先に、しかも俺達を突き放して行くとかどうなっているんだ?
「ガルムさんと言ったかしら?行先は分かりますの?」
おいピーちゃん、何暢気にわんこと語っているんだよ!
【問題ありませんわ。夫の向かう先は、我が家のある場所ですから。それに私はこれだけ人数を抱えていますから速度が出ないのよ。】
確かわんこが妻と言っていたな?ガルムだったか?
で、遅れる事数時間?やっと目的地である・・・・常山領というらしいが、そこへ到着したぜ!
もう少し近くにゲートを出せなかったのかよ!
だが色々あるらしい。
色々ってなんだよ全く!
「なんだよ?オイヴィに言われてやってきたって言うのに何で誰もいないんだよ!」
「ここに案内するあんたが気配を含め居なくなるってなんだよ全く!」
「なあもう帰っていい?」
俺はピーちゃんやおっさんに苦言を言いまくった!何せやる事が無いからな!
暫くしてオイヴィが出迎えに現れたが、どっから現れた?さっきまでここに居なかったじゃないか!
「あ、オイヴィお帰りなさい。到着したはいいのですが、貴女がいなくて困惑していましたのよ?」
おお?珍しく苦言を放つピーちゃん。
「申し訳ございません皇女様。」
そして・・・・後から誰かやってくるな!あれが召喚に巻き込まれたおっさんか?
「常山様、改めましてご挨拶申し上げます。ロンドロッグの元皇女・ピートロネラ・フェリシア・ファン・ディーレンでございます。オイヴィより常山様の事常々お聞きしておりましたので、他人のような気がしませんわ。」
とても上品に自己紹介をしたピーちゃん。何でこんなあいさつする必要あるんだよ!
「ふん!何ネコかぶってんだか。ああ、俺は章努だ。こいつのせいでこの地に連れ去られたんだ。ゲームと思ってはいと返事をしたら、まさかの異世界への転送だったんだぜ?いや転移つうのか?」
「章様、その節は申し訳ありませんでしたわ。」
「ふん!分かればいいんだよ分かれば!」
どうでもいいがこいつが上目使いで俺を見つめると・・・・何も考えられなくなるぜ!
「ふふ。そんな章様も素敵ですわ。」
「そ、そうか?まあ俺様は常に・・・・ってあんた、なんで俺達を待たせてんだ、ああ?」
するとオイヴィが何やらおっさんに耳打ちをしているぞ。
【申し訳ない。彼は勇者として召喚されたはずなのだが、手違いで・・・・いや間違いかな?城をいきなり追われ、死にかけた経緯があってな。人間不信に陥っているようなのだ。】
【はあ・・・・そう言われても僕それには関係ないよな?】
【個人的には。しかし大きな流れでは大いに関係しているのだ。】
【いったい何が関係しているんだ?】
【ロンドロッグとしては勇者召喚が失敗したとされてな、その直後に魔王が我が国を滅ぼし、慌てたグビッシュ王国が準備不足のまま勇者召喚を行ってしまい、順平殿達がこの地にやってきたのだ。】
あんた達の声駄々洩れだよ!
「えっと、僕の事は知っているようだけれど、常山順平です。この地で公爵として領地を治めています。一応勇者となっていますね。」
「はい、承知しておりますわ。私が行った召喚の失敗・・・・姉の不始末が原因と後から知りましたが、結果私が行った召喚のミスにより、ご迷惑をおかけしてしまいましたわ。」
「皇女様、ミスとは?」
「姉が、いえ、皇族の誰かが召喚の儀により召喚をお受け下さった方の為に、カードを用意する必要がありましたの。それを誰も用意を・・・・いえ、姉がそのカードを隠していたようで、急ぎ用意する必要がありましたが誰も・・・・仕方なく私が急ぎ用意致しましたが、言語の違いそ失念し変換を間違えてしまい、【勇者】となるべき所を【游者】と、そして他のステータスにも表記の不具合が起きてしまい・・・・色々申し訳ございません。」
【後で説明しよう順平殿。】
【頼むよオイヴィ。訳が分からない。】
何でこんな簡単な事が分からないんだよ!
1
お気に入りに追加
4,618
あなたにおすすめの小説
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。
目覚めると彼は真っ白な空間にいた。
動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。
神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。
龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。
六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。
神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。
気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
黄金蒐覇のグリード 〜力と財貨を欲しても、理性と対価は忘れずに〜
黒城白爵
ファンタジー
とある異世界を救い、元の世界へと帰還した玄鐘理音は、その後の人生を平凡に送った末に病でこの世を去った。
死後、不可思議な空間にいた謎の神性存在から、異世界を救った報酬として全盛期の肉体と変質したかつての力である〈強欲〉を受け取り、以前とは別の異世界にて第二の人生をはじめる。
自由気儘に人を救い、スキルやアイテムを集め、敵を滅する日々は、リオンの空虚だった心を満たしていく。
黄金と力を蒐集し目指すは世界最高ランクの冒険者。
使命も宿命も無き救世の勇者は、今日も欲望と理性を秤にかけて我が道を往く。
※ 更新予定日は【月曜日】と【金曜日】です。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる