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外伝 章努の話
これでも勇者として召喚された身だからな
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俺の職業?は勇者・・・・と言いたいが、カードに記載してあるのは遊者だ。
そりゃあ読み方は同じ【ゆうしゃ】なんだが、遊びという文字に者と合わせてゆうしゃと読むって初めて見たぞ?
だが能力は間違いないらしい。
俺は主に魔法で魔物を仕留めている。
何か複雑?な魔法を唱えれば、教えられた以上の威力で魔法が放たれ、大抵一撃のもとで魔物は死ぬ。
だがよく叱られる。
解せぬ!
俺でないと仕留められねえからと駆り出され戦うんだ!
せめて危険を取り除いたからと感謝されこそすれ、何故叱られるんだ!
大事な事だから二度言ったった!
・・・・
・・・
・・
・
俺はバイエンスのおっさんに指示され、東の魔物をやっつけたんだが、
「ショー殿、こんな仕留め方をされると素材としての価値が半減以下、むしろ殆ど無くなってしまうのですよ。もう少しこちらの事を考え欲しいものですな。」
なあ、俺は命を懸けて魔物を仕留めたんだ。
命を掛けてねえ野郎に何故こんな事を言われなければ駄目なんだ?
だが現実は厳しい。
そう、俺に命を救われ、ショー様とか言っていたエルフのねーちゃん達ですら、
「ショー様、もう少し魔法の威力を調節して放ちませんと、御覧の通り毛皮が駄目になってしまうのですわ。」
毛皮とか。
最初から言え!
「こちらは内臓、それも腸が入用と伝えたと思うのですが、どこにも見当たりませんわ。狙うにしても急所を一撃で願います。」
「血抜きがしていませんから、肉として食べる事が厳しくなっています。肉を食べる事が可能な魔物を仕留める場合は血抜きをして下さいと何度も伝えたと思います。こうも焼けてしまえば血抜きが出来ませんし、汚れで肉が駄目になっています。ここまで汚れると浄化で綺麗になりません。」
「ショー様が魔物を仕留めて下さるのは有り難いと思いますが、その度に周囲を修復する労力がとんでもないので、もう少し穏やかに戦って下さいませんか?」
4人が4人共酷い!
俺は訓練を積んだ訳じゃねえし、未だ魔法のイロハがわからん!
本来魔物と戦う状態じゃねえのに、俺以外居ないからって・・・・くそおお!!!
俺はこれ以上この場に居られないと判断、ダッシュで逃げた!
そして逃げた先にはピートロネラが待ってくれていた・・・・だが様子が変だ。
「ショー様!お待ちしていましたわ!」
何故待っていた?俺は嫌な予感がして、思わず後ずさりを・・・・うわ!なんだ?背後から拘束された!
「またですかショー殿。本日は私が受け持った周囲の魔物を駆除して下さったので、こうしていつもより早く戻ったのですが、何故逃げるのです?」
どうやら女騎士が戻ってきていたようだ。
「ショー様、早く胸部装甲の仕組みをあの者達に教えて下さいませ!」
わかるだろう?
姉貴のとはいえ、なんで女物の下着の事で女に指導しなくては駄目なんだ!
どうやら背中のホックだが、再現が難しいらしくそれならばマジックテープでいいじゃないか!と思ったのだが、そうはいかないらしい。
そう、無いのだマジックテープが。
因みにチャックもない!
そして下着のモデルさんは・・・・何で裸なんだよ!
肌に直接身に着けるからって男の前でそりゃあないだろう!
そして実はピートロネラは下着姿だ。
姉貴の服を自分のサイズで再現したらしい。
何で乳幼児の世話をしている姉貴が、ぱっと見で着方の分からん服を洗濯に出しているんだよ!
因みにこっそり撮った。
そしてこれは大事な事なのだが、実は電気を発する魔法でスマホを、その前にバッテリーだな、これを充電できる事が分かったから、未だバッテリーはあるんだよ。
但しこれは俺ではなく、難民のうち微弱な電気を長時間発生できる奴にやってもらっている。
因みにどうやってできるようになったかだが、単なる偶然だ。
そりゃあ読み方は同じ【ゆうしゃ】なんだが、遊びという文字に者と合わせてゆうしゃと読むって初めて見たぞ?
だが能力は間違いないらしい。
俺は主に魔法で魔物を仕留めている。
何か複雑?な魔法を唱えれば、教えられた以上の威力で魔法が放たれ、大抵一撃のもとで魔物は死ぬ。
だがよく叱られる。
解せぬ!
俺でないと仕留められねえからと駆り出され戦うんだ!
せめて危険を取り除いたからと感謝されこそすれ、何故叱られるんだ!
大事な事だから二度言ったった!
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俺はバイエンスのおっさんに指示され、東の魔物をやっつけたんだが、
「ショー殿、こんな仕留め方をされると素材としての価値が半減以下、むしろ殆ど無くなってしまうのですよ。もう少しこちらの事を考え欲しいものですな。」
なあ、俺は命を懸けて魔物を仕留めたんだ。
命を掛けてねえ野郎に何故こんな事を言われなければ駄目なんだ?
だが現実は厳しい。
そう、俺に命を救われ、ショー様とか言っていたエルフのねーちゃん達ですら、
「ショー様、もう少し魔法の威力を調節して放ちませんと、御覧の通り毛皮が駄目になってしまうのですわ。」
毛皮とか。
最初から言え!
「こちらは内臓、それも腸が入用と伝えたと思うのですが、どこにも見当たりませんわ。狙うにしても急所を一撃で願います。」
「血抜きがしていませんから、肉として食べる事が厳しくなっています。肉を食べる事が可能な魔物を仕留める場合は血抜きをして下さいと何度も伝えたと思います。こうも焼けてしまえば血抜きが出来ませんし、汚れで肉が駄目になっています。ここまで汚れると浄化で綺麗になりません。」
「ショー様が魔物を仕留めて下さるのは有り難いと思いますが、その度に周囲を修復する労力がとんでもないので、もう少し穏やかに戦って下さいませんか?」
4人が4人共酷い!
俺は訓練を積んだ訳じゃねえし、未だ魔法のイロハがわからん!
本来魔物と戦う状態じゃねえのに、俺以外居ないからって・・・・くそおお!!!
俺はこれ以上この場に居られないと判断、ダッシュで逃げた!
そして逃げた先にはピートロネラが待ってくれていた・・・・だが様子が変だ。
「ショー様!お待ちしていましたわ!」
何故待っていた?俺は嫌な予感がして、思わず後ずさりを・・・・うわ!なんだ?背後から拘束された!
「またですかショー殿。本日は私が受け持った周囲の魔物を駆除して下さったので、こうしていつもより早く戻ったのですが、何故逃げるのです?」
どうやら女騎士が戻ってきていたようだ。
「ショー様、早く胸部装甲の仕組みをあの者達に教えて下さいませ!」
わかるだろう?
姉貴のとはいえ、なんで女物の下着の事で女に指導しなくては駄目なんだ!
どうやら背中のホックだが、再現が難しいらしくそれならばマジックテープでいいじゃないか!と思ったのだが、そうはいかないらしい。
そう、無いのだマジックテープが。
因みにチャックもない!
そして下着のモデルさんは・・・・何で裸なんだよ!
肌に直接身に着けるからって男の前でそりゃあないだろう!
そして実はピートロネラは下着姿だ。
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何で乳幼児の世話をしている姉貴が、ぱっと見で着方の分からん服を洗濯に出しているんだよ!
因みにこっそり撮った。
そしてこれは大事な事なのだが、実は電気を発する魔法でスマホを、その前にバッテリーだな、これを充電できる事が分かったから、未だバッテリーはあるんだよ。
但しこれは俺ではなく、難民のうち微弱な電気を長時間発生できる奴にやってもらっている。
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