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外伝 章努の話
バイエンス氏とエルフの絆
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エルフの女性4人は、奴隷という絆でバイエンス氏と繋がっていた。
しかし今はその絆がない。
そしてバイエンス氏は頑なに拒否をしている。
奴隷を解放され、絆が無くなった。
↑
今ここ。
4人のエルフは再び絆を結びたい。
しかしバイエンス氏が避けている。
しかも絆が無くなる直前に厄介な束縛を受けた。
解除するには一度仮死状態になる必要がある内容。
抜け道がありそうだが、そこは歴戦の奴隷商。
あやふやな内容ながら、恐らく抜け道はない。
結果仮死状態となり蘇生を行う事によりこれを回避。
危うく仲間の1人を失いかけたが、奇跡的に生き返った。
奇跡を起こした本人は暫く目覚めない。
そして野良神からの指摘もあり、4人は再び絆を結ぶべく実力行使に向かった。
4人の序列はエルフにしかわからないながら決まっており、序列上位から実行に向かった。
・・・・
・・・
・・
・
「折角解放したというのに、どうしてなのだ!」
バイエンス氏である。
「人狩りから私達4人を助けてもらった。それに報いるには絆を結び、生涯を共にする伴侶となる。これは決定事項だ。」
「馬鹿な!助けられたから伴侶だと!そんなのは認められん!」
バイエンス氏は否定し、エルフが迫る。
然しバイエンス氏は孤軍奮闘、味方はいない。
そして分が悪く追い詰められた。
4人のエルフは、人狩りに里を襲われ、捕まってしまった。
里は全滅、エルフはそれぞれ別の人狩りに連れ去られた。
因みに人狩りは認められてはいないが、裏では盛んに取引されている。
たまたまバイエンス氏は4人のエルフを運んでいる人狩りと遭遇、法律で人狩りは認められておらず、大義名分があったので躊躇わず人狩りを処理した。
そのやり方も奴隷商らしく、エルフの買い付けを装い近づき、隙を見て一服を盛ったのだ。
何せ奴隷商というのは国から発行された許可証が必須で、それを見せられた人狩りはバイエンス氏を客と思い、隙を見せてしまったのだ。
バイエンス氏は人狩りを奴隷にしてしまい、そのまま闇へ。
その後バイエンス氏はエルフを自らの店に留め置き、ほとぼりが冷めるのを待ちつつも4人が安心して暮らす事が出来そうな場所を探していた。
バイエンス氏は似たような事を何度も行っていた。
最近は人狩りから警戒されていた。
そんな奴隷制度に嫌気が差し、どうにかしたいと常々思っていた所にショーと出会った。
そしてこれを契機と、4人のエルフと共に国を出た。
この時既に4人はバイエンス氏に惚れていた。
エルフは滅多に異性を好きにならない。
長寿ゆえの弊害。
だが、一度狙いを定めると死ぬまで諦めない。
バイエンス氏は何処で間違ったのか?
エルフの事を知っているようで知らなかったからだ。
そしてショーが目覚めるまでの1週間、エルフの願いは成就された。
だが周囲の人達は誰一人バイエンス氏に同情しなかった。
むしろ、
「リア充爆発しろ!」
「裏山に行って来い!」
注:(うらやましいという事をとある言葉と掛けている、国独特の嫌味)
「エルフの別嬪4人を独占しやがって!!」
ショーが目覚めてからも、たびたびエルフに引きずられるバイエンス氏を見かけたとか見かけなかったとか。
【どうしてこうなった!】
4人のエルフはバイエンス氏の嫁となった。
しかし今はその絆がない。
そしてバイエンス氏は頑なに拒否をしている。
奴隷を解放され、絆が無くなった。
↑
今ここ。
4人のエルフは再び絆を結びたい。
しかしバイエンス氏が避けている。
しかも絆が無くなる直前に厄介な束縛を受けた。
解除するには一度仮死状態になる必要がある内容。
抜け道がありそうだが、そこは歴戦の奴隷商。
あやふやな内容ながら、恐らく抜け道はない。
結果仮死状態となり蘇生を行う事によりこれを回避。
危うく仲間の1人を失いかけたが、奇跡的に生き返った。
奇跡を起こした本人は暫く目覚めない。
そして野良神からの指摘もあり、4人は再び絆を結ぶべく実力行使に向かった。
4人の序列はエルフにしかわからないながら決まっており、序列上位から実行に向かった。
・・・・
・・・
・・
・
「折角解放したというのに、どうしてなのだ!」
バイエンス氏である。
「人狩りから私達4人を助けてもらった。それに報いるには絆を結び、生涯を共にする伴侶となる。これは決定事項だ。」
「馬鹿な!助けられたから伴侶だと!そんなのは認められん!」
バイエンス氏は否定し、エルフが迫る。
然しバイエンス氏は孤軍奮闘、味方はいない。
そして分が悪く追い詰められた。
4人のエルフは、人狩りに里を襲われ、捕まってしまった。
里は全滅、エルフはそれぞれ別の人狩りに連れ去られた。
因みに人狩りは認められてはいないが、裏では盛んに取引されている。
たまたまバイエンス氏は4人のエルフを運んでいる人狩りと遭遇、法律で人狩りは認められておらず、大義名分があったので躊躇わず人狩りを処理した。
そのやり方も奴隷商らしく、エルフの買い付けを装い近づき、隙を見て一服を盛ったのだ。
何せ奴隷商というのは国から発行された許可証が必須で、それを見せられた人狩りはバイエンス氏を客と思い、隙を見せてしまったのだ。
バイエンス氏は人狩りを奴隷にしてしまい、そのまま闇へ。
その後バイエンス氏はエルフを自らの店に留め置き、ほとぼりが冷めるのを待ちつつも4人が安心して暮らす事が出来そうな場所を探していた。
バイエンス氏は似たような事を何度も行っていた。
最近は人狩りから警戒されていた。
そんな奴隷制度に嫌気が差し、どうにかしたいと常々思っていた所にショーと出会った。
そしてこれを契機と、4人のエルフと共に国を出た。
この時既に4人はバイエンス氏に惚れていた。
エルフは滅多に異性を好きにならない。
長寿ゆえの弊害。
だが、一度狙いを定めると死ぬまで諦めない。
バイエンス氏は何処で間違ったのか?
エルフの事を知っているようで知らなかったからだ。
そしてショーが目覚めるまでの1週間、エルフの願いは成就された。
だが周囲の人達は誰一人バイエンス氏に同情しなかった。
むしろ、
「リア充爆発しろ!」
「裏山に行って来い!」
注:(うらやましいという事をとある言葉と掛けている、国独特の嫌味)
「エルフの別嬪4人を独占しやがって!!」
ショーが目覚めてからも、たびたびエルフに引きずられるバイエンス氏を見かけたとか見かけなかったとか。
【どうしてこうなった!】
4人のエルフはバイエンス氏の嫁となった。
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