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外伝 章努の話
目覚めると全てが変わっていた
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ペトロネラによる強引な勇者召喚への干渉が行われてしまった結果、2人の人物が召喚されると言う出来事が発生。
本来1人のみ召喚するはずが2人となってしまい、ピートロネラが受ける身体、精神的な負担はすさまじく、回復するのに1週間を要してしまった。
しかもその事実をペトロネラはひた隠しにしてしまっていたので、ピートロネラがどうして意識を失ったのか誰もわからなかった。
ピートロネラが起き上がり、自らの足で歩く事が可能になるのに更に2日を要した。
魔法による回復にも限界があるのだ。
そしてピートロネラは、自分が気を失っている間に起こった出来事を全て聞き、自ら勇者様を追いかけるべく準備を行う。
・・・・
・・・
・・
・
ピートロネラは自分付きの侍女と護衛の騎士だけを伴い、密かに城を出た。
父に知られてしまえば、間違いなく反対されると思っていたからだ。
せめてオイヴィだけでも、そう思うも使節団として神聖騎士団は2人が抜け、その穴埋めを行っているので無理だったのだ。
既に勇者を呼び戻すべく兵を送っている事もあり、わざわざ彼女が行く必要はないだろう、と。
そして本当であれば、神聖騎士を伴いたかったが、これに関しては父の意向があり無理。
そしてもうひとつ懸念事項があり・・・・姉であるペトロネラの事である。
密かに調べさせた所、
どうやらピートロネラが行った召喚に干渉していた痕跡があったのだ。
城を出ると知られてしまえば姉による妨害が起こり得る。
・・・・
・・・
・・
・
「姫様、奴隷を手に入れましょう。」
「どうして奴隷なのですか?」
「私だけでは姫様を守り切る自信がありません。そして奴隷は主を裏切る事ができませんので、信用できなくても裏切られる事はありませんから。」
私は2人の侍女を伴って城を出、もう3日になる。
金は持って来た装飾品や宝石を換金し、ある。
ないのは移動手段。
「それより乗り物を手に入れたほうがいいのではなくて?」
「だからこその奴隷です。奴隷に魔導車を操縦させるのです。」
「魔道車では駄目なのですか?」
「魔石が手に入りません。」
「・・・・分かりました。では魔導車と共に奴隷を見に行きましょう。」
・・・・
・・・
・・
・
結局魔道車を購入できず、借りる事で何とか移動手段を確保できた。
1週間の限定。
1週間経てば奴隷共々引き上げる契約。
若しくは国境まで。
国境を超えればその先で手に入れる必要がある。
しかし今は時間が惜しい。
既に1週間以上時間が経っている。
そして道中、恐ろしい話を聞いた。
宿で一泊していると、先行してゆうしゃ様を探すべく向かっていた兵士と会ったのだ。
その兵士によれば、ゆうしゃ様は道中死んでしまった、と。
そんなはずはない!まだ絆を感じているし、その絆は絶えず移動しているので生きている。
ピートロネラは先を急いだ。
本来1人のみ召喚するはずが2人となってしまい、ピートロネラが受ける身体、精神的な負担はすさまじく、回復するのに1週間を要してしまった。
しかもその事実をペトロネラはひた隠しにしてしまっていたので、ピートロネラがどうして意識を失ったのか誰もわからなかった。
ピートロネラが起き上がり、自らの足で歩く事が可能になるのに更に2日を要した。
魔法による回復にも限界があるのだ。
そしてピートロネラは、自分が気を失っている間に起こった出来事を全て聞き、自ら勇者様を追いかけるべく準備を行う。
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ピートロネラは自分付きの侍女と護衛の騎士だけを伴い、密かに城を出た。
父に知られてしまえば、間違いなく反対されると思っていたからだ。
せめてオイヴィだけでも、そう思うも使節団として神聖騎士団は2人が抜け、その穴埋めを行っているので無理だったのだ。
既に勇者を呼び戻すべく兵を送っている事もあり、わざわざ彼女が行く必要はないだろう、と。
そして本当であれば、神聖騎士を伴いたかったが、これに関しては父の意向があり無理。
そしてもうひとつ懸念事項があり・・・・姉であるペトロネラの事である。
密かに調べさせた所、
どうやらピートロネラが行った召喚に干渉していた痕跡があったのだ。
城を出ると知られてしまえば姉による妨害が起こり得る。
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「姫様、奴隷を手に入れましょう。」
「どうして奴隷なのですか?」
「私だけでは姫様を守り切る自信がありません。そして奴隷は主を裏切る事ができませんので、信用できなくても裏切られる事はありませんから。」
私は2人の侍女を伴って城を出、もう3日になる。
金は持って来た装飾品や宝石を換金し、ある。
ないのは移動手段。
「それより乗り物を手に入れたほうがいいのではなくて?」
「だからこその奴隷です。奴隷に魔導車を操縦させるのです。」
「魔道車では駄目なのですか?」
「魔石が手に入りません。」
「・・・・分かりました。では魔導車と共に奴隷を見に行きましょう。」
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結局魔道車を購入できず、借りる事で何とか移動手段を確保できた。
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しかし今は時間が惜しい。
既に1週間以上時間が経っている。
そして道中、恐ろしい話を聞いた。
宿で一泊していると、先行してゆうしゃ様を探すべく向かっていた兵士と会ったのだ。
その兵士によれば、ゆうしゃ様は道中死んでしまった、と。
そんなはずはない!まだ絆を感じているし、その絆は絶えず移動しているので生きている。
ピートロネラは先を急いだ。
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