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外伝 章努の話
ケルネールス・バイエンス
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「なあ、すまんがその前に食事をしたいんだが。」
俺は腹が盛大に鳴ったので、この胡散臭い奴に声をかける。
「おや、それは気が付きませんでした。ではすぐそこに我が商会で運営する食堂が御座いますので、そちらへ向かい何か食されますかな?」
「ああ頼む、そして任すよ。」
そう言って案内された先は、まあ普通に食堂?
繁盛していそうだし、俺はそのまま付いていく。
「空いている席は・・・・あの辺りはいかがですかな?」
目についた席を指してくるが、まあ問題ないだろう。
俺は頷き、席へ向かう。
「何を食べたらいいか分からんな。」
メニューを見たが、ずばり読めない。
「では、私も食べますので、同じのを2つ用意させましょう。」
そう言ってこの胡散臭いのは店員を捕まえ、何やら指示を出している。
店員はそのまま奥へ向かい、俺の視界から消えた。
そしてすぐに戻ってきて、木のコップに水を入れたのを2つ持ってきて置いていった。
「そういえば、私自己紹介がまだでございました。私ケルネールス・バイエンスと申しまして、バイエンス商会の代表でございます。」
「はあ、そうなのか。」
「ああ、まだ警戒されている様子。いいのですよ貴方様は名乗らなくても。しかしどう呼べばよろしいのでしょうか?」
なんだ?俺が警戒しているのってバレバレじゃないか。
そうだなあ、ショーとでも名乗っておくか。一応嘘はついてないし。
「じゃあショーと呼んでくれ。」
「かしこまりましたショー様。どうやら出来上がったようですな。では頂きましょうか。」
食事はどうやらスープとパン、そしてサラダと少しの肉?
まあこんなもんなのか?
よくわからんが食べた。
うん、まあまあの味だ。肉は塩だけで焼いてるようだが、焼き加減がいい。
野菜は何かの葉みたいだが、何か分からん。スープに至っては薄い茶色でこれもわからんな。野菜のスープか?
俺は腹が減っていたので、置いてあるスプーンで食事をする。
パンはまあ手づかみでいいか。
俺はあっという間に平らげた。
そしてそれを見たバイエンスと名乗るおっさん、目を丸くしているな。
「ショー様素早いですな!」
「まあ食べられる時に急いで食べないといけなかったからな。」
とまあ適当な事を言っておく。
「成程成程。少々お待ち下さい。私ももう食べ終わりますので。」
そう言っておっさん、急いで食べているな。
「ではギルドへまいりましょう。」
そう言ってそのまま出ていくおっさん。
「おい!金を払わなくていいのか?」
「私の店ですので問題ございませんよ?」
「いや、あんたはそれでいいだろうが、俺はそうじゃないだろ?」
「まあ別にいいのですが、どうしてもと仰るようでしたらギルドで換金した後に頂きますよ。」
こんな奴に借りは作っておきたくないからな。
敵か味方か分からんし、なんであんなに人が居るのに俺へ声をかけてきたのかもわからんしな。
俺は腹が盛大に鳴ったので、この胡散臭い奴に声をかける。
「おや、それは気が付きませんでした。ではすぐそこに我が商会で運営する食堂が御座いますので、そちらへ向かい何か食されますかな?」
「ああ頼む、そして任すよ。」
そう言って案内された先は、まあ普通に食堂?
繁盛していそうだし、俺はそのまま付いていく。
「空いている席は・・・・あの辺りはいかがですかな?」
目についた席を指してくるが、まあ問題ないだろう。
俺は頷き、席へ向かう。
「何を食べたらいいか分からんな。」
メニューを見たが、ずばり読めない。
「では、私も食べますので、同じのを2つ用意させましょう。」
そう言ってこの胡散臭いのは店員を捕まえ、何やら指示を出している。
店員はそのまま奥へ向かい、俺の視界から消えた。
そしてすぐに戻ってきて、木のコップに水を入れたのを2つ持ってきて置いていった。
「そういえば、私自己紹介がまだでございました。私ケルネールス・バイエンスと申しまして、バイエンス商会の代表でございます。」
「はあ、そうなのか。」
「ああ、まだ警戒されている様子。いいのですよ貴方様は名乗らなくても。しかしどう呼べばよろしいのでしょうか?」
なんだ?俺が警戒しているのってバレバレじゃないか。
そうだなあ、ショーとでも名乗っておくか。一応嘘はついてないし。
「じゃあショーと呼んでくれ。」
「かしこまりましたショー様。どうやら出来上がったようですな。では頂きましょうか。」
食事はどうやらスープとパン、そしてサラダと少しの肉?
まあこんなもんなのか?
よくわからんが食べた。
うん、まあまあの味だ。肉は塩だけで焼いてるようだが、焼き加減がいい。
野菜は何かの葉みたいだが、何か分からん。スープに至っては薄い茶色でこれもわからんな。野菜のスープか?
俺は腹が減っていたので、置いてあるスプーンで食事をする。
パンはまあ手づかみでいいか。
俺はあっという間に平らげた。
そしてそれを見たバイエンスと名乗るおっさん、目を丸くしているな。
「ショー様素早いですな!」
「まあ食べられる時に急いで食べないといけなかったからな。」
とまあ適当な事を言っておく。
「成程成程。少々お待ち下さい。私ももう食べ終わりますので。」
そう言っておっさん、急いで食べているな。
「ではギルドへまいりましょう。」
そう言ってそのまま出ていくおっさん。
「おい!金を払わなくていいのか?」
「私の店ですので問題ございませんよ?」
「いや、あんたはそれでいいだろうが、俺はそうじゃないだろ?」
「まあ別にいいのですが、どうしてもと仰るようでしたらギルドで換金した後に頂きますよ。」
こんな奴に借りは作っておきたくないからな。
敵か味方か分からんし、なんであんなに人が居るのに俺へ声をかけてきたのかもわからんしな。
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