658 / 735
外伝 章努の話
魔法で綺麗にできるんだった?
しおりを挟む
俺は股間から流れた後の湿ったズボンと、追い打ちをかける様に血まみれの姿で汚れていた。
うわ、これどうすんだと改めて思う。
そして少し考えるとそういえば俺が血で汚れたのを、城にいたおじさんが魔法で綺麗にしてくれたっけな。
魔法か。あれって俺にも使えるのか?
試しに身体に手をかざし、
「浄化!」
「綺麗になれ!」
「我清潔なるを望む!」
等々考えられそうな事を言いながら、イメージしながらやってみたけど駄目だった。
こんちくしょお!俺は魔法が使えないのかよ!ちょっと期待してしまった分、がっくり度は大きいぞ?
そして、あのおじさんとの違いを考えた。
そして気が付いた。おじさんの言葉で魔法を唱えればいいんじゃね?
そう思うと早速スマホを取り出し、おじさんの動画を確認する。
ふむふむ・・・・どうなんだ?
『ケゾノリト ヲ レガケ ノ ノモノコ』
あ?これが呪文か!
よくある無詠唱は無理なのか?頭の中でイメージして魔法を発動とか。
まあ俺もこの言葉を言いながら手をかざせばできるのか?
俺はまねをしてみる。
『ケゾノリト ヲ レガケ ノ ノモノコ』
するとどうだろう、俺の汚い姿がみるみる綺麗に・・・・なる事はなく、そのままだった。ガックシ。
何が駄目なんだ?
もしかしてこの呪文に何か秘密が?
俺は少ない脳みそをフル回転させて考えた。
するとこの呪文、何か違和感を覚えたので、別の動画を再生する。
『セタイ クフイカ ヲ ガケ ノ ノモノコ』
最後のほうが同じだな?
そして俺は考える。
考えるが・・・・俺には難しすぎたようだ。
【おや?魔法を使いたいのかい?惜しいけれどそれじゃあ魔法は使えないね?実行しようと頑張っても今唱えた魔法の言葉では、他人にしか魔法は使えないよ?最後の言葉を少し変えるといい。】
【なんだよ知っているなら最初から言えよ!】
【まあ僕には僕なりの都合があるんだよ?いいかい、最後の言葉『ノモノコ』だけどね、『レワ』と変えれば使えるよ?】
お?マジすか?そりゃあ有り難い!俺は早速そう言い換えて使ってみる。
『ケゾノリト ヲ レガケ ノ レワ』
するとどうだろう?
血で汚れていた装備は綺麗になり、粗相の後もすっかり綺麗になった。おお!すげえ!
何だよこれ!魔法ってすげえじゃねえか!
俺は感動するあまり興奮してしまって、舞い上がっていると突然目の前が真っ暗になり、倒れた。
え?何?何が起こった?
【ああいきなりそんなに沢山浄化しちゃあ駄目だよ!魔力切れだね?魔法の訓練をした事もないのにいきなり使えばそうなるさ。まあ後に何処かで訓練をする事だね?】
【なあ、もっと早く言ってくれよ?俺は今いる世界の事を全く知らないからさ、この世界じゃ常識の事柄も、俺からしたらとんでもない事ばかりなんだからさ。】
【ああわかったよ。気が向いたら色々ね。】
何だよまあいいや。俺も魔法ってのが使える事がわかっただけでも儲けものだな!
これで俺の無双伝説が始まるぜ!
うわ、これどうすんだと改めて思う。
そして少し考えるとそういえば俺が血で汚れたのを、城にいたおじさんが魔法で綺麗にしてくれたっけな。
魔法か。あれって俺にも使えるのか?
試しに身体に手をかざし、
「浄化!」
「綺麗になれ!」
「我清潔なるを望む!」
等々考えられそうな事を言いながら、イメージしながらやってみたけど駄目だった。
こんちくしょお!俺は魔法が使えないのかよ!ちょっと期待してしまった分、がっくり度は大きいぞ?
そして、あのおじさんとの違いを考えた。
そして気が付いた。おじさんの言葉で魔法を唱えればいいんじゃね?
そう思うと早速スマホを取り出し、おじさんの動画を確認する。
ふむふむ・・・・どうなんだ?
『ケゾノリト ヲ レガケ ノ ノモノコ』
あ?これが呪文か!
よくある無詠唱は無理なのか?頭の中でイメージして魔法を発動とか。
まあ俺もこの言葉を言いながら手をかざせばできるのか?
俺はまねをしてみる。
『ケゾノリト ヲ レガケ ノ ノモノコ』
するとどうだろう、俺の汚い姿がみるみる綺麗に・・・・なる事はなく、そのままだった。ガックシ。
何が駄目なんだ?
もしかしてこの呪文に何か秘密が?
俺は少ない脳みそをフル回転させて考えた。
するとこの呪文、何か違和感を覚えたので、別の動画を再生する。
『セタイ クフイカ ヲ ガケ ノ ノモノコ』
最後のほうが同じだな?
そして俺は考える。
考えるが・・・・俺には難しすぎたようだ。
【おや?魔法を使いたいのかい?惜しいけれどそれじゃあ魔法は使えないね?実行しようと頑張っても今唱えた魔法の言葉では、他人にしか魔法は使えないよ?最後の言葉を少し変えるといい。】
【なんだよ知っているなら最初から言えよ!】
【まあ僕には僕なりの都合があるんだよ?いいかい、最後の言葉『ノモノコ』だけどね、『レワ』と変えれば使えるよ?】
お?マジすか?そりゃあ有り難い!俺は早速そう言い換えて使ってみる。
『ケゾノリト ヲ レガケ ノ レワ』
するとどうだろう?
血で汚れていた装備は綺麗になり、粗相の後もすっかり綺麗になった。おお!すげえ!
何だよこれ!魔法ってすげえじゃねえか!
俺は感動するあまり興奮してしまって、舞い上がっていると突然目の前が真っ暗になり、倒れた。
え?何?何が起こった?
【ああいきなりそんなに沢山浄化しちゃあ駄目だよ!魔力切れだね?魔法の訓練をした事もないのにいきなり使えばそうなるさ。まあ後に何処かで訓練をする事だね?】
【なあ、もっと早く言ってくれよ?俺は今いる世界の事を全く知らないからさ、この世界じゃ常識の事柄も、俺からしたらとんでもない事ばかりなんだからさ。】
【ああわかったよ。気が向いたら色々ね。】
何だよまあいいや。俺も魔法ってのが使える事がわかっただけでも儲けものだな!
これで俺の無双伝説が始まるぜ!
1
お気に入りに追加
4,608
あなたにおすすめの小説
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
死んで全ての凶運を使い果たした俺は異世界では強運しか残ってなかったみたいです。〜最強スキルと強運で異世界を無双します!〜
猫パンチ
ファンタジー
主人公、音峰 蓮(おとみね れん)はとてつもなく不幸な男だった。
ある日、とんでもない死に方をしたレンは気づくと神の世界にいた。
そこには創造神がいて、レンの余りの不運な死に方に同情し、異世界転生を提案する。
それを大いに喜び、快諾したレンは創造神にスキルをもらうことになる。
ただし、スキルは選べず運のみが頼り。
しかし、死んだ時に凶運を使い果たしたレンは強運の力で次々と最強スキルを引いてしまう。
それは創造神ですら引くほどのスキルだらけで・・・
そして、レンは最強スキルと強運で異世界を無双してゆく・・・。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる