647 / 735
外伝 章努の話
魔法を目の当たりに
しおりを挟む
「そういや最初にカードがどうのこうのって言っていたな。何ぞそれ?」
「カードですが、体に埋め込まれます。我々は全員埋め込まれており、ゆうしゃ様は異世界より姫様の召喚に応じて下さったので、所持成されてない様子。こちらで準備致しました。ゆうしゃ様にわかるよう、ゆうしゃ様の言語・ニホンゴなる言語で表示されておりますので、ご確認下さい。あら、まだ駄目でしたわ。こちらの石板にカードを置きますので、血を一滴頂戴致します。」
「は?埋め込むのに何で血がいるんだ?」
「まさか他人のカードを埋め込む訳にはまいりません。従って予め本人の血をカードへ垂らす事により、本人と認識させます。」
「ま、まあそれならいいんだが、俺は何も持っていないぞ?」
「もうしばらくお待ち下さい。治療師が参りますので、治療師が参りましたら、こちらのナイフで指先を少し切っていただき、血をカードに垂らし、その後治療師の回復魔法で治療いたしますわ。」
お?魔法キター━━━━(゚∀゚)━━━━!!
あるんだ魔法!
流石異世界だぜ!
俺は興奮したが、その間に治療師はやってきた。
目の前で説明してくれている案内人は女だが、残念ながら治療師は男だったぜ!しかも壮年の。
「ゆうしゃ様、遅くなり申し訳ございませぬ。姫様の治療を行っておりました故、ご了承を。」
ああ、俺を召喚した女ね。超絶美女で姫様とか、なんか格差を感じるぜ!
だけど治療したのに何故来ない?
「召喚時の負荷が高く、今は寝ておられます。2~3日は起きる事はないかと思われます。」
さよですか。
「ではゆうしゃ様、治療師もお見えになられましたので、指を切って下さいまし。」
ふと思ったので、スマホを石板の上に置き、動画を撮影開始しておく。
カードが見えるようにし、俺はカメラに映る場所で指を切る。
ザクッ!
「い、いてええ!なんだこのナイフ、めちゃくちゃ切れるじゃねえか!思いっきり刺さっちまったぞ!」
軽く刃を当てたつもりが、結構指の先に刺さっちまった。
いてえ!さっさと血を滴し、治療してもらうか。
俺は血が滴る指をカードにかざす。するとカードに血が落ち、カードが光りだす。
暫くするとカードの輝きは消え、
「では、そのカードを手にして頂き、額にくっつけて下さい。」
俺は言われた通りにやってみるが、するとすぐにカードは消えてしまった。え?まじで消えた?これ身体に入り込んだのか?
俺はこの時大いなる間違いを犯していたのだが、後になってあの時何故カードの表示を確認しなかったんだ!と後々まで後悔する事になる。
「おお!中々に血が出ておりますな。では治療を開始いたします・・・・『セタイ クフイカ ヲ ガケ ノ ノモノコ』」
壮年のおじさんが何か言ったかと思うと、指の痛みは引き、血が止まる。
そして今度は、
「血で汚れてしまわれましたので、浄化をいたします・・・・『ケゾノリト ヲ レガケ ノ ノモノコ』」
すると血で染まった俺の指は、綺麗になった。
おお!マジすげえ!異世界ってとんでもねえな!
「カードですが、体に埋め込まれます。我々は全員埋め込まれており、ゆうしゃ様は異世界より姫様の召喚に応じて下さったので、所持成されてない様子。こちらで準備致しました。ゆうしゃ様にわかるよう、ゆうしゃ様の言語・ニホンゴなる言語で表示されておりますので、ご確認下さい。あら、まだ駄目でしたわ。こちらの石板にカードを置きますので、血を一滴頂戴致します。」
「は?埋め込むのに何で血がいるんだ?」
「まさか他人のカードを埋め込む訳にはまいりません。従って予め本人の血をカードへ垂らす事により、本人と認識させます。」
「ま、まあそれならいいんだが、俺は何も持っていないぞ?」
「もうしばらくお待ち下さい。治療師が参りますので、治療師が参りましたら、こちらのナイフで指先を少し切っていただき、血をカードに垂らし、その後治療師の回復魔法で治療いたしますわ。」
お?魔法キター━━━━(゚∀゚)━━━━!!
あるんだ魔法!
流石異世界だぜ!
俺は興奮したが、その間に治療師はやってきた。
目の前で説明してくれている案内人は女だが、残念ながら治療師は男だったぜ!しかも壮年の。
「ゆうしゃ様、遅くなり申し訳ございませぬ。姫様の治療を行っておりました故、ご了承を。」
ああ、俺を召喚した女ね。超絶美女で姫様とか、なんか格差を感じるぜ!
だけど治療したのに何故来ない?
「召喚時の負荷が高く、今は寝ておられます。2~3日は起きる事はないかと思われます。」
さよですか。
「ではゆうしゃ様、治療師もお見えになられましたので、指を切って下さいまし。」
ふと思ったので、スマホを石板の上に置き、動画を撮影開始しておく。
カードが見えるようにし、俺はカメラに映る場所で指を切る。
ザクッ!
「い、いてええ!なんだこのナイフ、めちゃくちゃ切れるじゃねえか!思いっきり刺さっちまったぞ!」
軽く刃を当てたつもりが、結構指の先に刺さっちまった。
いてえ!さっさと血を滴し、治療してもらうか。
俺は血が滴る指をカードにかざす。するとカードに血が落ち、カードが光りだす。
暫くするとカードの輝きは消え、
「では、そのカードを手にして頂き、額にくっつけて下さい。」
俺は言われた通りにやってみるが、するとすぐにカードは消えてしまった。え?まじで消えた?これ身体に入り込んだのか?
俺はこの時大いなる間違いを犯していたのだが、後になってあの時何故カードの表示を確認しなかったんだ!と後々まで後悔する事になる。
「おお!中々に血が出ておりますな。では治療を開始いたします・・・・『セタイ クフイカ ヲ ガケ ノ ノモノコ』」
壮年のおじさんが何か言ったかと思うと、指の痛みは引き、血が止まる。
そして今度は、
「血で汚れてしまわれましたので、浄化をいたします・・・・『ケゾノリト ヲ レガケ ノ ノモノコ』」
すると血で染まった俺の指は、綺麗になった。
おお!マジすげえ!異世界ってとんでもねえな!
1
お気に入りに追加
4,710
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
異世界召喚?やっと社畜から抜け出せる!
アルテミス
ファンタジー
第13回ファンタジー大賞に応募しました。応援してもらえると嬉しいです。
->最終選考まで残ったようですが、奨励賞止まりだったようです。応援ありがとうございました!
ーーーー
ヤンキーが勇者として召喚された。
社畜歴十五年のベテラン社畜の俺は、世界に巻き込まれてしまう。
巻き込まれたので女神様の加護はないし、チートもらった訳でもない。幸い召喚の担当をした公爵様が俺の生活の面倒を見てくれるらしいけどね。
そんな俺が異世界で女神様と崇められている”下級神”より上位の"創造神"から加護を与えられる話。
ほのぼのライフを目指してます。
設定も決めずに書き始めたのでブレブレです。気楽〜に読んでください。
6/20-22HOT1位、ファンタジー1位頂きました。有難うございます。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる