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召喚から15年が経った

第612話 やはり動きのあるのは視認できず

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仕方ないので後を柚奈と瑞華に託し、次の場所へ向かいます。

やはり同じように向こうのカメラを起動させるけど、今回は比較的近い場所に道があり、他の場所より人里に近い感じ。
で、カメラを高くしていくと、どうやら学校らしき建物を発見。但し人の気配はないと思われる。
小学校かな?
だけど人の姿は確認できず、別の場所を見ると国道が見える。
今度は100番台の3桁の国道。
片側1車線の対面国道。

だけど車が通らないし・・・・あ、スーパーっぽいのがある。
隣にはホームセンターかな。

車は停まっているけど、店の明かりが見えない。
停電しているのか発電施設が停止しているのかわからないけど。

暫く周囲を辿ると、国道から少し入った所に集落を発見。
民家・・・・古そうなのと、比較的新しい外観の家。
しかし全てに言える事は、人の気配が、生活感がない。
気配はまあ、直接行ってないのでそんな感じ?といった感覚的なのですが。

そしてとある民家の庭が気になり、見える範囲で確認すると、どうやら畑がある様子。だけどどうも様子が変。

何やら伸び放題。あれは・・・・カボチャ?
瓜にはいくつか種類があるけれど、カメラからの判断には限界があり、カボチャと思われる作物の草が伸び放題。そして雑草と思われるのがそこら中に生えている。

これはやはり人の手が入らなくなってそれなりな時間が経過してるっぽい。

だけどここで時間が。
もっと見ておきたかったけれど、後は麻矢が見ておきますからと言って追い出されました。

仕方ないので最後の1か所。

「何もしないと暇ねえ。」
と僕の気も知らずに暢気な早起。
「気になるなら向こうに行けばあ?」
と言うけれど、
「何かに汚染されていたら、それを持ち帰る危険があるからおいそれと確認しに行けないんだ。」

「それもそうねえ。流石に汚染した物や人を綺麗にはできないしい、拡がっちゃったらこっちも危ないもんねえ。」

そう言われ、今更だけどよくもまあそんなのでこっちの世界は勇者召喚を行ったものだと呆れた。
何せ勇者召喚は一つの方法ではなく、複数のやり方があるわけで、特に僕らが呼ばれたのは召喚する側がこっちの状況を把握していなかった可能性が大きいわけで、助けを求めたはずが、それが原因で滅びの原因となりかねない、そんな危険があったという。
まあ本人死んでるから誰にどう言えばいいのやら何だけど。


そして最後は山の真っただ中で、見える範囲全て樹木と岩という、4つの中で一番人の軌跡を辿れない場所にあったようで、カメラを高くしても周囲全て山。
そしてカメラの高さに限界があるようで、結局この場所では人工物を確認できないまま時間が経ってしまいました。
時間か・・・・

他の場所での発見があったか分からないけど、一度戻って確認しないと。
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