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召喚から15年が経った

第585話 まるでダースベ▼ダー

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内元君は翌日、試作品を持ってきてくれました。

あれは・・・・まるでダースベ▼ダーじゃないか!なんて物を持ってくるんだ!

いや、予想してなかったわけじゃない。
遊び心があるのもいい。

だが・・・・何かが違う!

シュコーシュコー言いながら魔大陸を、あれで進むのか?

「まあ冗談ですけどね。」

安心した。
だがまさか?
そう、次に出してきたのは白い奴。

そう、兵士が被っているあのヘルメット。
そして僕の要求した、2つのフィルターっぽいのは口のとがった部分に。
うん、それで合ってるんだけど、どうなのそれ?

「何故かこうなった。」

「最初が黒いあれで、今度はこれ・・・・」

「まあこれもあれなんだけど。」

今度こそ頼むよ。
これでライトセ▼バーなんか出してきたら、発狂物だよ。

まあできない事はないんだけどね。
めっちゃ効率が悪くなるのを気にしなければ、だけど。

で、出来上がったのはミリタリーショップに売っていそうなゴーグルに口は声が聞こえるような造りになっていて、その両側にフィルターがあるような。
まあ無難な感じかな。

そしてすっぽりかぶるんだけど、これはどう調整したら?

「調整はそっちで付与して下さい。」


まあ物は良さそうなので、これである程度何とかするしかないかな。
ただ、やはり見た目に可愛らしさのかけらもないので、見る人に威圧感を与えそうでそこが気がかり。

でもまあ安全には変えられないしね。

結局これで問題ないという事になって。内元君はお役御免。

本当はもっと色々してほしかったんだけどね。

だけどまあ爵位に関して、領地にしてもだけど、彼にも無理をさせちゃってるからね。

・・・・
・・・
・・


「それかぶるの?」
「威圧感が凄いわ。」
「せめてバイクのヘルメットぐらいにできなかったのか?」
「せめてお色をピンクに。駄目ですか?」
「安全には変えられないのですね。」
「息はできるのでしょうか?」

召喚された妻達に見せた所、こういった反応が。

誰?ピンクにって。

かえって怖いよ。見た目と言うか形状がそもそも威圧感があるのに、これにピンク色って、危ない人になってしまいそう。

さてこれは現地組の妻はどういった反応を示すのかな?

「これは防御力はいかほどなのか?視界的にあまり良くないようだが。」

オイヴィはこれをかぶりながらの戦闘を想定しているようだけど、そんな状況は避けようね。

「さすがにこれは売れないでしょうね。ギルドにも確認はしてもらいますが、今回限りの商品になりそうですね。」

ヘルトラウダの反応もなかなかひどい。
まあこんなもんだろう。



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