勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ

文字の大きさ
上 下
580 / 738
召喚から15年が経った

第574話 ケルちゃんのお使い完了編

しおりを挟む
「よかったんですか?彼女猛者ですよ?」
誰かがそんな事を言っている気がします。
「問題ありません。彼女は自らそうなったのであって、経験自体はないそうです。初体験のお相手は・・・・こちらです。」
何か見せているようですが、僕は意識が朦朧としていて身動きが取れません。
「何これ動いてる!」

「そのボタンで振動、回転、うねうね等々・・・・公爵様は気がついておられないようですが、先ほどのチョーカーではあのような事にはなりません。彼女の名誉のためにあえて伏せておりました。」

「まさかの違和感の正体がこれでは、言えないわね?」

「極秘事項でお願いいたします。」

・・・・
・・・
・・



目が覚めました。それも唐突に。
なんか聞こえた気がしましたが、特に変わりもなさそうなので、夢だったのでしょう。
そして、不幸中の幸い?
冥府の娘さんは経験済みだったようで、もし初めてをあんな形でしてしまったのであれば、後であの夫妻に何を言われる事か。

しかしそこでふと何かの気配が近づいてくるのを感じました。

ああ、これはケルベロスだな。
お使いを頼んだんだっけ。
夫妻に知らせと手紙を頼んだんだったかな。

で、戻って来たという事は、無事に知らせたって事でしょうか。

しかしおかしいですね。別の気配も感じます。

あ、ケルベロスが戻ってきました。

「ケルちゃんえらいねえ!」

娘さんが早速ケルベロスを捕まえています。
うわ、何あの動き。殆ど見えなかった。
補足され身動きの取れないケルベロス。
「まあお疲れ様ね!ご褒美を上げないといけないけれど、何がいいかしら?」

「くうーーーーん」

またあの有り得ない可愛らしい鳴き声のケルベロス。

あの姿を見なければ、本当に可愛らしい声なんだけど。

「やっぱりお肉かしら?」

お肉って、そんなの今ないよ?

「ケルちゃん頭3つだし、難しいわね?2つは脚でいいかしら?もうひとつは・・・・そうね、両腕にしましょうか?」

何か物騒な事を言っているようだけど、何が始まるの?

「ちょっと待ってね。脚はいいけれど、最後の腕、どうしましょう・・・・あ、先に腕の一本をもいで、生やせばいいんだわ!」

すると何を思ったのか、右手で左腕を?
「うーん・・・・」
ブチッ!

あ、何をしているの!まさかの自分の腕を自ら肩口から引っこ抜いたよこの娘さん。
「ちょっと痛いわね?うーーーん・・・・あ、ちょっと漏れちゃった。それに昨日のが垂れてきちゃったわ。」
何か卑猥な事を言っている気がしますが、気がつけば左腕が生えてきました。
「これで良し!じゃあ右手ね?」

同じような事を繰り返し、彼女の四肢は新しく生えそろいました。

「たんとお食べ?」

一心不乱に食べるケルベロス。


僕は唖然としてしまいました。
理解できません。
「お腹が空きました!何か頂けると嬉しいのですが。」

すると秘書さんがすっと現れ、
「食事に足しますか?それとも公爵様にいたしますか?」

何を言っているの秘書さん。
「迷ってしまいますが、手っ取り早いのは男性の精子なんですよね。」
「ではどうぞ。」

あ、これやばい奴だ絶対に。

「常山様でしたわね?ではいただきます。」

僕の股間に何故お辞儀?

そして僕は細くされ、暫くして意識が揺らぎ・・・・気がつけば寝かされていました。そしてすでに昼を過ぎています。

あれ?何をしていたんだっけ?
「おい、てめえナニしてやがんだ!」
ナニって・・・・誰?
目を開けるとそこにはハーデースが腕を組んで僕を睨んでいました。
しおりを挟む
感想 394

あなたにおすすめの小説

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

神の加護を受けて異世界に

モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。 その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。 そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います

登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」 「え? いいんですか?」  聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。  聖女となった者が皇太子の妻となる。  そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。  皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。  私の一番嫌いなタイプだった。  ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。  そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。  やった!   これで最悪な責務から解放された!  隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。  そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

処理中です...