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召喚から15年が経った

第560話 えげつない拘束

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一通り最初の拘束は外しました。

しかし、今からが問題です。
何せ顔は仮面で覆われ、腕は手首の所で手枷とでも居いうのかな?そう言った効力のありそうな魔道具で両手は拘束されています。足も同様に足枷をはめられ、身動きできないようです。
さらに言えば手袋みたいなのと同じような靴下?
これで掌通し、足の裏通しが合わさった姿なんです。
手はいいけど、足の裏結構足に負担があるような気がするんです。

何でここまで拘束されてるの?
しかもご丁寧にまず魔道具で拘束し、その後も布でぐるぐる巻きに。

それでも単にぐるぐる巻き、ならまだかわいいものですが、どう見繕っても普通には取れないようになっています。

素材は僕の知らない魔物から採れた糸を紡いで織った布を用いていますし、この布を切るのにアダマンタイン製の鋏を用いてやっと切れたほどの強靭な布。

これ本当に拘束を解いてもいいものなんだろうか?

本当は封印したんじゃない?
だけど手紙を持たせてこちらに送り込んでくるのだから、その可能性は無いか?

まあまずは顔のお面。これを外しましょうか。

「顔の面を外します。呪われいるわけじゃなさそうだけど、取っても問題ないよね?」
あ、激しく縦振り。問題ないアピール。

まあもしお面を外したと点に魔法を詠唱されても、大抵の魔法は受けきる自信があるし、それ以前に魔法を完成させなければいいんです。
あ、駄目ですね。外した途端に攻撃されるとか考えていては。

しかしこの段階で言葉を発する事が出来ないのは、口の中にも拘束具が?

一応鑑定をしますが、この娘さんの身に着けているでいいのか分かりませんが、全身を調べても呪われてはいないようです。
単なる拘束具。
あ、これを単なると片付けるのは乱暴かな。
何せ魔道具ですから。

恐る恐る仮面を外します。

そして何事もなく外れました。

そしてその顔を見て、僕は心底驚きました。

これでは喋る事が出来ません。
何せ口が縫い付けられているのですから。
しかも結構雑な感じで所々隙間があるようで、どうやら音はこの隙間から辛うじて漏れていたようです。
そして目も同様、瞼が縫われ、こちらは目を開けられないように縫われています。

いったい彼女に何が起こったのか?
そしてこれを実行したのは両親なのか?それともどちらか?
どちらにせよ酷すぎます。

そして今度は手と足の拘束を外そうとしますが、ここで問題が。
先ほど口や目が縫われていたのと同じく、動かせないように、足も同じく離れないように縫われています・・・・

もし実の娘に行った行為であれば、許しがたい行為ですが、実際ここまでするの?
そしてここまでさせたってどうなの?

手紙には我慢の限界を超えたような内容だったと思うのですが、実際の所どうなのでしょう?
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