上 下
526 / 735
異世界にやってきてから10年

第520話 出会ってはいけなかった章と魔王

しおりを挟む
魔王と章君が言い争っている?のでいいのかわからないけど、その現場に急いで向かいます。

もう接触しちゃってるならもはや今更。

で、暫く移動していると、元々森信君達が住んでいた建物付近が見える所までやってきて・・・・いた。
森信君に怒鳴り散らしている章君と、何故か正坐で章君の前で大人しくしている数人の姿が見えます。

よく見ると章君の背後で何やら諦めた様な表情のバイエンス氏とピートロネラ皇女の姿が。

そしてバイエンス氏の妻・エルフの女性4名とオイヴィが周囲を油断なく警戒しているように見て取れます。
周囲と言うか、森信君とその付近で一緒に正座している人物全てにですが。

「何だよ本当に情けねえ!お前魔王なんだろ!魔王つったら勇者が力をつけるまでは世界最悪最強の存在もはずだろ!それが何で他人の体を乗っ取るとかせこいマネばっかしてやがんだ!それに魔王の側近だっけか?罠ばっか仕込みやがって!実力あるんだろ!だったら正々堂々戦えよ!なんだよ罠とかそれに魔王、あんた超臭いって噂だぜ!加齢臭が凄すぎてもはや臭いっつうか瘴気だな瘴気。魔王っつうのはあんたの国のトップなんだろ?国のトップがそんなんでいいのか?あんたの国のトップの必殺技は、加齢臭でした・・・・って国民があんたの事を語るのにそう言わないといけないんだぞ?いいのかそんなんで?俺があんたの国に住んでたらショックであんたの加齢臭が収まるまで寝込んでるわ!」


・・・・言いたい放題。

「し、しかしだな・・・・」

「言い訳なんざ聞きたくねえ!てめえ自分の臭い嗅いだ事あんのか?」

「あ、いや今の身体はまだ若いし、加齢臭は出ないんだ・・・・」

しかしあのおばちゃんまで正坐しているとかどういう状況なんだろう?

魔王・・・・見た目は森信君なんだよな・・・・

しかしもう森信君自体は、つまり魂とかそういうのはどうなってるのかな?

そう思っていると、オイヴィがいつの間にか隣に居て、

「順平殿、今ここで座している面々は全て魔王とその家臣だ。」

え?全て?

その場にはあれをチョッキンされたリーマンもいるぞ?
女性も数人いるんだが・・・・
と言うか此処に送り込まれた面々、ほぼ全てじゃないの?

以前来た時は、見かけたときはそんな事はなかった・・・・はず。それとも既にそうなっていた?

「魔王をあの身体から追い出す事はもはや不可能だろう。既に身体と魂が一体化しているし、元の魂の存在を見出せぬ。ひょっとしたら元の世界に魂が戻ったのかもな。」

オイヴィは僕達がこの世界にやってきた経緯を知っているので、そんな事を言っているけれど、まあ気休めだろう・・・・

今から森信君の身体を攻撃しないと・・・・それに全くいい思い出はないけれど、同じ日本人の面々も全て攻撃しないといけない・・・・

精神だけでもあっちに戻っているのならいいんだけどね。若しくはあの身体はこの世界用の身体で、日本に戻れば今までの身体で生活している・・・・と思いたい。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク 普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。 だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。 洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。 ------ この子のおかげで作家デビューできました ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い

平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。 ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。 かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。

異世界転生!ハイハイからの倍人生

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。 まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。 ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。 転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。 それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……

karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件

月風レイ
ファンタジー
 普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。    そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。  そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。  そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。  そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。  食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。  不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。  大修正中!今週中に修正終え更新していきます!

死んだのに異世界に転生しました!

drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。 この物語は異世界テンプレ要素が多いです。 主人公最強&チートですね 主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください! 初めて書くので 読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。 それでもいいという方はどうぞ! (本編は完結しました)

処理中です...