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異世界にやってきてから10年
第480話 難民
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どうやら王都を取り囲んでいたと思われていたのは人間?で、それも無力な女子供が中心。
時折武装した人を見かけますが、どうやらそれも王都を取り囲んでいる人を守るのが目的の様子。
そして今、僕とは別行動で周囲を見回っていたオイヴィが戻ってきて一言、
「あれは皆難民だな。」
難民?
そう言えば常山領の領民の大半は、ロンドロッグの国民です。
国が滅んで逃げてきたわけで。
ロンドロッグとほぼ接している常山領・・・・の一部からやってきたのですが・・・
まあ、ロンドロッグとグビッシュ王国を繋ぐ道の近く、しかもロンドロッグとの国境付近に常山領があるので、逃げてきた人々が最初に目指すのはある意味地理的に当然?
何せその道の一部を分岐として、常山領に向かう事が出来るようにしているのですから。
しかしここにきて難民ですか。
魔王に滅ぼされた国ですが、グビッシュ王国の周囲には・・・・魔王に滅ぼされていないのが唯一グビッシュ王国。
別の大陸には魔王の手が及んでいない国もあると思いますが、グビッシュ王国が存在している大陸では、国と呼べるか怪しい規模を除けば、大国として残っているのはグビッシュ王国のみ。
ロンドロッグはグビッシュ王国より栄えていたようですが、魔王の前にあっけなく滅んでしまいました。
ただし運よく?王女が一人生き残っており、現在召喚者?と一緒にロンドロッグの復興・再建を行うべく行動をしているとか。
そう言うのが各国で起こっていればいいのですが、現実は厳しく、魔王は滅ぼした国を支配下に置き、その住民の多くは死ぬか、奴隷になっているとか。
そしてロンドロッグからの情報として、他の国に住んでいた住民は、逃げる事も出来ずに魔王の支配に苦しんでいるのだとか。
逃げる事が出来ないはずなのに、なぜ今になって誰にも気づかれる事なく王都にこれだけ沢山の人が辿り着いたのでしょう。
しかも僕の目には人間に見えてませんでした。
よくわからない【なにか】としか言いようが・・・・あれ?【なにか】って何?
そう言えばよくわからない魔道具が残されてたんだっけ。
これが原因?
魔王が何か仕込んでいたのでしょうか?
ああそうだ!それよりも今は目の前の人が何なのか見極めないと。
僕は思いついたことがあるので、エレケの所に向かいます。
「エレケ、すまないが急ぎ頼みたい事があるんだ・・・・っておおい!」
僕は急ぎすぎたのか、エレケにいきなりそんな事を言ってしまいます。
「旦那様、その頼み聞き入れましょう・・・・お情けをいただいたら。」
僕はエレケに押し倒され・・・・
つやっつやなエレケは僕のお願いを聞いてくれて、
「ちょっと待って。確認してくる。」
干からびた僕を放置し、何処かへ向かってしまいました。
そしてすぐに戻ってきます。
「少し向こう、何もないが広い場所ならあるぞ。」
獣人特区と獣人が住みやすい街を作るにあたり、常山領の居住スペースを広げるべく、獣人は開墾をかなり行ってくれてます。
そんな場所の一つが今使えると。
オイヴィに難民の事を聞いてみると、どうやらロンドロッグと接している国の民だとか。
ただ肌の色が違うのが気になると。
うーん、明らかな罠だけど、一応警戒しつつ領地の開墾をした広場に誘導するしかないか・・・・
万が一があると被害が甚大になりかねない王都より、何もない領地の開墾したての広間の方が良いですし。
時折武装した人を見かけますが、どうやらそれも王都を取り囲んでいる人を守るのが目的の様子。
そして今、僕とは別行動で周囲を見回っていたオイヴィが戻ってきて一言、
「あれは皆難民だな。」
難民?
そう言えば常山領の領民の大半は、ロンドロッグの国民です。
国が滅んで逃げてきたわけで。
ロンドロッグとほぼ接している常山領・・・・の一部からやってきたのですが・・・
まあ、ロンドロッグとグビッシュ王国を繋ぐ道の近く、しかもロンドロッグとの国境付近に常山領があるので、逃げてきた人々が最初に目指すのはある意味地理的に当然?
何せその道の一部を分岐として、常山領に向かう事が出来るようにしているのですから。
しかしここにきて難民ですか。
魔王に滅ぼされた国ですが、グビッシュ王国の周囲には・・・・魔王に滅ぼされていないのが唯一グビッシュ王国。
別の大陸には魔王の手が及んでいない国もあると思いますが、グビッシュ王国が存在している大陸では、国と呼べるか怪しい規模を除けば、大国として残っているのはグビッシュ王国のみ。
ロンドロッグはグビッシュ王国より栄えていたようですが、魔王の前にあっけなく滅んでしまいました。
ただし運よく?王女が一人生き残っており、現在召喚者?と一緒にロンドロッグの復興・再建を行うべく行動をしているとか。
そう言うのが各国で起こっていればいいのですが、現実は厳しく、魔王は滅ぼした国を支配下に置き、その住民の多くは死ぬか、奴隷になっているとか。
そしてロンドロッグからの情報として、他の国に住んでいた住民は、逃げる事も出来ずに魔王の支配に苦しんでいるのだとか。
逃げる事が出来ないはずなのに、なぜ今になって誰にも気づかれる事なく王都にこれだけ沢山の人が辿り着いたのでしょう。
しかも僕の目には人間に見えてませんでした。
よくわからない【なにか】としか言いようが・・・・あれ?【なにか】って何?
そう言えばよくわからない魔道具が残されてたんだっけ。
これが原因?
魔王が何か仕込んでいたのでしょうか?
ああそうだ!それよりも今は目の前の人が何なのか見極めないと。
僕は思いついたことがあるので、エレケの所に向かいます。
「エレケ、すまないが急ぎ頼みたい事があるんだ・・・・っておおい!」
僕は急ぎすぎたのか、エレケにいきなりそんな事を言ってしまいます。
「旦那様、その頼み聞き入れましょう・・・・お情けをいただいたら。」
僕はエレケに押し倒され・・・・
つやっつやなエレケは僕のお願いを聞いてくれて、
「ちょっと待って。確認してくる。」
干からびた僕を放置し、何処かへ向かってしまいました。
そしてすぐに戻ってきます。
「少し向こう、何もないが広い場所ならあるぞ。」
獣人特区と獣人が住みやすい街を作るにあたり、常山領の居住スペースを広げるべく、獣人は開墾をかなり行ってくれてます。
そんな場所の一つが今使えると。
オイヴィに難民の事を聞いてみると、どうやらロンドロッグと接している国の民だとか。
ただ肌の色が違うのが気になると。
うーん、明らかな罠だけど、一応警戒しつつ領地の開墾をした広場に誘導するしかないか・・・・
万が一があると被害が甚大になりかねない王都より、何もない領地の開墾したての広間の方が良いですし。
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