477 / 735
異世界にやってきてから10年
第471話 魔王の活動再開
しおりを挟む
ユハニから報告がありました。
【魔王に動きあり】と。
この世界の魔王は、強大な力を持ちながら、ダメージを負った時の回復手段が無いに等しいようで、以前僕と戦った時のダメージを回復させるのに、数年を要したようです。
これはいくつかの要因があるのですが、魔王は今の体の維持が限界を迎え、回復もそのせいで相当時間がかかってしまい、現在新たな体を求めているらしいんです。
で、その体って、僕の体がターゲットにされているらしく、隙あらば乗っ取ろうと画策しているらしいです。
以前引っかかった罠、あれは魔王が僕の身体を乗っ取るにあたり、自身になじむように調整を施す為の何重もの罠だった様子。
見事引っかかった僕や妻達。
罠を見つけ、解除したりしたと思ったのですが、何重にも罠が仕込まれていて、罠に引っかかっていると認識できないまま毒されていたようで、ある意味魔王の恐ろしさを垣間見たようです。
そんな魔王が僕をあきらめるはずもなく、つい最近動き出した様子。
まあこれは、僕の情報網に引っかかったからわかったのですが、情報ってすごく大事。
僕と言うよりユハニが取り仕切っていますが、各地に人とアイテムを配置または設置し、色々な動きを監視しています。
そう言った事を専門とする人がいるようで、後はまあ僕や内元君が作った魔道具が役立ってます。
魔王ほどの魔力の持ち主はそうそういない訳で、魔王の行動範囲がどのあたりにあるのか分かりませんが、各地にある程度の魔力を感知すれば領地に伝わる装置を設けています。
これは秘匿しているので、僕と妻、それに一部の家臣しか知りえない事なのですが、館の地下に装置を管理する部屋があり、その装置が異常を感知した場合、速やかにその場所を確認できるようにしています。
ただ僕が魔王の居るはずの場所に乗り込めば済むと思うのですが、家臣をはじめ妻一同に強く反対されています。
「順平さんが魔王より強くなってるのはわかるけれど、魔王って何か罠を用意していると思うから、そんな所に行かせられないよ?」
「でもさ友郁、時に行かないといけないなんて事は・・・・」
「ないですわ順平さん。もはやそんな勝手が許される身分ではないですの。」
泉によってあっさり否定されてしまいます。
そりゃあ公爵と言う身分。おいそれと魔王の住んでいる場所に向かう訳にはいかない様子。
しかもほぼ間違いなく罠を用意し、さながら順平ホイホイ・・・・いやなにかこう、もう少しネーミングが・・・・と思いますが、僕の身体を狙う魔王。
絶対僕を捕える事の出来る罠を仕掛けているから行っちゃあ駄目なんだそうな。
【魔王に動きあり】と。
この世界の魔王は、強大な力を持ちながら、ダメージを負った時の回復手段が無いに等しいようで、以前僕と戦った時のダメージを回復させるのに、数年を要したようです。
これはいくつかの要因があるのですが、魔王は今の体の維持が限界を迎え、回復もそのせいで相当時間がかかってしまい、現在新たな体を求めているらしいんです。
で、その体って、僕の体がターゲットにされているらしく、隙あらば乗っ取ろうと画策しているらしいです。
以前引っかかった罠、あれは魔王が僕の身体を乗っ取るにあたり、自身になじむように調整を施す為の何重もの罠だった様子。
見事引っかかった僕や妻達。
罠を見つけ、解除したりしたと思ったのですが、何重にも罠が仕込まれていて、罠に引っかかっていると認識できないまま毒されていたようで、ある意味魔王の恐ろしさを垣間見たようです。
そんな魔王が僕をあきらめるはずもなく、つい最近動き出した様子。
まあこれは、僕の情報網に引っかかったからわかったのですが、情報ってすごく大事。
僕と言うよりユハニが取り仕切っていますが、各地に人とアイテムを配置または設置し、色々な動きを監視しています。
そう言った事を専門とする人がいるようで、後はまあ僕や内元君が作った魔道具が役立ってます。
魔王ほどの魔力の持ち主はそうそういない訳で、魔王の行動範囲がどのあたりにあるのか分かりませんが、各地にある程度の魔力を感知すれば領地に伝わる装置を設けています。
これは秘匿しているので、僕と妻、それに一部の家臣しか知りえない事なのですが、館の地下に装置を管理する部屋があり、その装置が異常を感知した場合、速やかにその場所を確認できるようにしています。
ただ僕が魔王の居るはずの場所に乗り込めば済むと思うのですが、家臣をはじめ妻一同に強く反対されています。
「順平さんが魔王より強くなってるのはわかるけれど、魔王って何か罠を用意していると思うから、そんな所に行かせられないよ?」
「でもさ友郁、時に行かないといけないなんて事は・・・・」
「ないですわ順平さん。もはやそんな勝手が許される身分ではないですの。」
泉によってあっさり否定されてしまいます。
そりゃあ公爵と言う身分。おいそれと魔王の住んでいる場所に向かう訳にはいかない様子。
しかもほぼ間違いなく罠を用意し、さながら順平ホイホイ・・・・いやなにかこう、もう少しネーミングが・・・・と思いますが、僕の身体を狙う魔王。
絶対僕を捕える事の出来る罠を仕掛けているから行っちゃあ駄目なんだそうな。
2
お気に入りに追加
4,709
あなたにおすすめの小説
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる