勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず！

召喚から５年が経過

第４６２話 次は自転車

こう言った道具でいいのかな？
今回の台船もそうですが、ヘルトラウダに任せた事によって、この時点でもう僕と内元君の手から離れます。

大まかな試作品を作り、しかもその試運転がうまくいったので、後は他の職人が色々と改良をする事でもっといいものに仕上がるでしょう。

それとなんだか色々こう言ったアイデアには権利が発生するようで、ヘルトラウダが言うのは相当金になるようです。

しかし既に僕も内元君も一生使いきるのは無理なお金を持っています。
今更お金が増えても気にならないので、全てヘルトラウダに任せたんです。

それよりも次は何を作ろうか？

「用水路を利用した流通システムは商人向きなので、今度は庶民の足を考えましょう。」

あ、内元君にとってはあれは流通システムなんですね。

馬車っぽいのはすでに普及してますから、もっと小型で手軽なのがいいですね。
魔道具である必要もないので、自走すればいいので、動力は自分？

「じゃあ自転車みたいの作る？チェーンは無理そうだけど。」

出来なくはないですが、きっと相当値段がお高くなるでしょう。
工作機械での大量生産が開出来ないとコストは厳しくなるでしょう。

「自転車ですか？確かにチェーンは再現が難しいですね。できますが何台分もとなると厳しいですね。」

やはり同じ認識ですか。

フレームやペダル、サドル、後はハンドル。
これらは再現できるでしょうし、無理に再現しなくても今ある素材でできるものを考えたらいいんです。
例えば一輪車は車輪とペダルが一体？と言いますか、ペダルを一回転させたらタイヤも一回転します。
動力はそれで問題ないでしょう。
ですがハンドル操作も行うとなると、やはりペダルと車輪は離した方がよさそうです。

ではチェーンの代わりを工夫すれば？

魔物の皮？
色々な魔物の皮が素材として手に入ります。
それらを吟味し、ベルトとして活用できないでしょうか？
ベルト駆動の自転車もありますし、工作機械の動力は、ベルトを使う事もあります。
大型小型。
例えば大型のプレス機。
あれは動力の伝達ってベルトを使ってます。

場合によってはかなり強度を得られます。

「魔物の皮を使ってベルトを加工できない？」

「ベルトですか？僕はシャフトドライブ方式の方が良いと思ったんですが。」

自転車の駆動方式って主に３つあります。
一般的なのがチェーン。安いです。
次にベルト。
ベルトに歯があるやつで、チェーン式と構造は似てます。

最後にシャフトドライブ方式。
たぶんこれが一番いいのでしょうが、かなり高くなります。
そしてこの世界でこう言った加工を大量にできるとは思えません。

「シャフトドライブは却下だね。大量生産できるめどがつけばいいかもだけど。」


この後もあーだこーだと言いながら夢中で試作品を作る２人。

つい夢中になってしまいました・・・・