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第424話 獣人がやってきた!
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翌日、意外と早く獣人がやってきました。
ユハニいわく、
「獣人は行動力がありますから。何事も素早いのですよ。」
何だか含む所のある言い方なのですが、何でしょう。
どうやら既に応接間で待機している様子。
さて、どんな出会いがあるのか、ちょっと楽しみです。
・・・・
・・・
・・
・
部屋の前には困った顔の秘書さんが待機しています。そしてどうも部屋の中が騒がしい気がしますがどうしたのでしょう。
「どうしました?どう見ても困り顔ですよ。」
僕は秘書さんに声を掛けます。
「申し訳ありません。あのような振る舞いを経験した事がございませんので、どう対処すればよいかわからず。」
僕はそっとドアを開け、中の様子を見ます。
そしてすぐに閉めました。
「帰っていい?」
「だ、駄目です!いくらなんでも会っていただかないと!」
「いやだって、あれはねえ。」
僕は困惑しました。そして秘書さんが困ったのも納得。
秘書さんは僕の肩をがしっと掴み、涙目で訴えてきます。
いや、その、僕って女性の涙に弱いんです。
「わかったから!何とかするよ!」
「あ!私ったら申し訳ございません!」
普段は冷静、落ち着いた大人の女性な雰囲気の秘書さんが、あそこまで取り乱すとは。
いや、まあ納得ですが。
仕方ありません。意を決して中に入りましょう。しかし、誰が持ち込んだんだ?
「私が差し上げました。その、時間がかかると申し上げたところ、食事もまだ済まさないままやってきたから、何かくれないか?と申しましたので、ありあわせですが保存のきくものを差し上げたのですが・・・・」
はあ、そうだったんですか。仕方ありません。僕は中に入ります。
「うめええ!とまんねえ!」
「これもうめえぞ!なんだこれ!」
「こっちもいけてる!しあわせえ!!!」
・・・・残念な女性が3人、机に用意してあるお菓子を一心不乱に食べている所でした。
そしてコップにはジュースが。
「あめええ!なnだこれ!いままでこんなののんだことねえぞ!」
「おいしすぎるう!!」
「しあわせすぎてお▼っこでそう!!」
最後の女!こんな所でするなよ!まあ浄化があるからいいんだけど。
「おまたせしました。」
僕は3人の前に立ち、声を掛けます。
しかし全く気が付いていないようですね。
「うめええ!」
「とまらねええ!!」
「いくううう!」
最後のやっぱりおかしい。
しかし、お尻から尻尾生えてるんだな獣人って。それに頭の上の耳!
一寸どうなってんのあれ。
一寸触っていい?
わかるよね?
異世界でしっぽの生えている人、猫耳みたいなのが付いている頭。触ってみたいよね?
僕はつい、好奇心から尻尾を掴んでしまいました。
「あ!」
秘書さんがそう言った気がしますが、時すでに遅し。
僕は目の前のしっぽを掴んでしまいました。
お?何これ触り心地がいい!
「ふぎゅう」
「にゃああ」
「だめええ」
え?どうしたの?
後で僕は事前に調べなかった事を後悔しました。
ユハニいわく、
「獣人は行動力がありますから。何事も素早いのですよ。」
何だか含む所のある言い方なのですが、何でしょう。
どうやら既に応接間で待機している様子。
さて、どんな出会いがあるのか、ちょっと楽しみです。
・・・・
・・・
・・
・
部屋の前には困った顔の秘書さんが待機しています。そしてどうも部屋の中が騒がしい気がしますがどうしたのでしょう。
「どうしました?どう見ても困り顔ですよ。」
僕は秘書さんに声を掛けます。
「申し訳ありません。あのような振る舞いを経験した事がございませんので、どう対処すればよいかわからず。」
僕はそっとドアを開け、中の様子を見ます。
そしてすぐに閉めました。
「帰っていい?」
「だ、駄目です!いくらなんでも会っていただかないと!」
「いやだって、あれはねえ。」
僕は困惑しました。そして秘書さんが困ったのも納得。
秘書さんは僕の肩をがしっと掴み、涙目で訴えてきます。
いや、その、僕って女性の涙に弱いんです。
「わかったから!何とかするよ!」
「あ!私ったら申し訳ございません!」
普段は冷静、落ち着いた大人の女性な雰囲気の秘書さんが、あそこまで取り乱すとは。
いや、まあ納得ですが。
仕方ありません。意を決して中に入りましょう。しかし、誰が持ち込んだんだ?
「私が差し上げました。その、時間がかかると申し上げたところ、食事もまだ済まさないままやってきたから、何かくれないか?と申しましたので、ありあわせですが保存のきくものを差し上げたのですが・・・・」
はあ、そうだったんですか。仕方ありません。僕は中に入ります。
「うめええ!とまんねえ!」
「これもうめえぞ!なんだこれ!」
「こっちもいけてる!しあわせえ!!!」
・・・・残念な女性が3人、机に用意してあるお菓子を一心不乱に食べている所でした。
そしてコップにはジュースが。
「あめええ!なnだこれ!いままでこんなののんだことねえぞ!」
「おいしすぎるう!!」
「しあわせすぎてお▼っこでそう!!」
最後の女!こんな所でするなよ!まあ浄化があるからいいんだけど。
「おまたせしました。」
僕は3人の前に立ち、声を掛けます。
しかし全く気が付いていないようですね。
「うめええ!」
「とまらねええ!!」
「いくううう!」
最後のやっぱりおかしい。
しかし、お尻から尻尾生えてるんだな獣人って。それに頭の上の耳!
一寸どうなってんのあれ。
一寸触っていい?
わかるよね?
異世界でしっぽの生えている人、猫耳みたいなのが付いている頭。触ってみたいよね?
僕はつい、好奇心から尻尾を掴んでしまいました。
「あ!」
秘書さんがそう言った気がしますが、時すでに遅し。
僕は目の前のしっぽを掴んでしまいました。
お?何これ触り心地がいい!
「ふぎゅう」
「にゃああ」
「だめええ」
え?どうしたの?
後で僕は事前に調べなかった事を後悔しました。
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