417 / 735
召喚から5年が経過
第417話 オイヴィとアーダ、ザーラに意見を聞く
しおりを挟む
ユハニとロンドロッグの2人が話し合いを始めたので、僕はこの場を後にします。
オイヴィが待っていたので、
「オイヴィは話を聞か聞かなくてよかったの?」
オイヴィもロンドロッグの出身なので、皇女の行方が気にならないのかと思ったので聞いたのですが、
「確かに祖国のピートロネラ皇女様の行方は気になるが、私は国を捨てた身。今更気にした所でどうにもならぬ。」
そうは言ってもオイヴィの表情を見ると、気にしていないはずはなく、ですが今更オイヴィは何もできない。
そんな風に読み取れます。
「本当にいいんだね?」
「ああ。未練はあるがいい。クサンデル殿とヨランデ殿が見つけてくれよう。」
話をしながら食堂へ向かいます。
そして少し休憩を。
食堂では給仕を担当しているメイドさんがコーヒーを出してくれます。
オイヴィはハーブティを。
それぞれのお気に入りを把握しているのか、こちらが希望を伝えない場合、こうやって一番のお気に入りを出してくれます。
で、寛いでいると、アーダとザーラが戻ってきます。
「で、どうするのだ?」
アーダがいきなりそう聞いてくるのですが、答えは一つ。
「これ以上僕は関わるつもりはないですよ。転移してきた妻達の家族計画に狂いが生じるのは避けねばなりませんからね。」
今殆どの妻は妊娠中か出産直後。
唯一柚奈ぐらいかな、まだ妊娠していないのは。
彼女は来年にならないと妊娠しなかったはず。
「そうだったの。」
アーダは素直に引き下がってくれます。
「じゃあどうするの?」
ザーラは、何をとかは聞かずにこう聞いてきます。
「僕は家に戻るよ。そろそろ家でじっとしていないと瑞華の子供がね。」
もうすぐ瑞華が妊娠する時だったはず。
タイミングが大事なので、1週間前には家に戻らないと。そして終わるまではスキルを制限した生活を送らないと。
あ、しまった。スキルを抑制するアイテムを外してたんだっけ。
僕はアイテムを装備しなおし、
「まああの2人なら何かしらの手がかりを得る事が出来ると思ってるから。」
そして暫く4人で談笑をしていたのですが、どうやらユハニとロンドロッグの2人との話が終わったようで、ロンドロッグの2人がお礼をしたいとこちらに向かっているとの連絡が。
「まあそんな事だから、戻る前に会っておくよ。」
暫くして2人はやってきました。
「情報ありがたく。今から皇女様の行方を捜しに手がかりを辿って向かいます。これはお礼です。ではこれにて。」
去っていこうとするクサンデル氏。
で、お礼って?
「お礼って私だよ?受けとってね。」
「いや待て!まさかと思うけど、お礼って貴女?」
「ええそうよ?オイヴィもそりゃあ美女だけど、私も負けてないよ?」
「負けてないよって、これ以上妻を増やす余地はないのでお引き取りを。」
「酷い!捨てるの?」
「拾ってませんから、そしてクサンデル氏に返却をしますから。」
あの時駄目な女と思ったのは、素の行動だったんですか、はあ。
オイヴィが待っていたので、
「オイヴィは話を聞か聞かなくてよかったの?」
オイヴィもロンドロッグの出身なので、皇女の行方が気にならないのかと思ったので聞いたのですが、
「確かに祖国のピートロネラ皇女様の行方は気になるが、私は国を捨てた身。今更気にした所でどうにもならぬ。」
そうは言ってもオイヴィの表情を見ると、気にしていないはずはなく、ですが今更オイヴィは何もできない。
そんな風に読み取れます。
「本当にいいんだね?」
「ああ。未練はあるがいい。クサンデル殿とヨランデ殿が見つけてくれよう。」
話をしながら食堂へ向かいます。
そして少し休憩を。
食堂では給仕を担当しているメイドさんがコーヒーを出してくれます。
オイヴィはハーブティを。
それぞれのお気に入りを把握しているのか、こちらが希望を伝えない場合、こうやって一番のお気に入りを出してくれます。
で、寛いでいると、アーダとザーラが戻ってきます。
「で、どうするのだ?」
アーダがいきなりそう聞いてくるのですが、答えは一つ。
「これ以上僕は関わるつもりはないですよ。転移してきた妻達の家族計画に狂いが生じるのは避けねばなりませんからね。」
今殆どの妻は妊娠中か出産直後。
唯一柚奈ぐらいかな、まだ妊娠していないのは。
彼女は来年にならないと妊娠しなかったはず。
「そうだったの。」
アーダは素直に引き下がってくれます。
「じゃあどうするの?」
ザーラは、何をとかは聞かずにこう聞いてきます。
「僕は家に戻るよ。そろそろ家でじっとしていないと瑞華の子供がね。」
もうすぐ瑞華が妊娠する時だったはず。
タイミングが大事なので、1週間前には家に戻らないと。そして終わるまではスキルを制限した生活を送らないと。
あ、しまった。スキルを抑制するアイテムを外してたんだっけ。
僕はアイテムを装備しなおし、
「まああの2人なら何かしらの手がかりを得る事が出来ると思ってるから。」
そして暫く4人で談笑をしていたのですが、どうやらユハニとロンドロッグの2人との話が終わったようで、ロンドロッグの2人がお礼をしたいとこちらに向かっているとの連絡が。
「まあそんな事だから、戻る前に会っておくよ。」
暫くして2人はやってきました。
「情報ありがたく。今から皇女様の行方を捜しに手がかりを辿って向かいます。これはお礼です。ではこれにて。」
去っていこうとするクサンデル氏。
で、お礼って?
「お礼って私だよ?受けとってね。」
「いや待て!まさかと思うけど、お礼って貴女?」
「ええそうよ?オイヴィもそりゃあ美女だけど、私も負けてないよ?」
「負けてないよって、これ以上妻を増やす余地はないのでお引き取りを。」
「酷い!捨てるの?」
「拾ってませんから、そしてクサンデル氏に返却をしますから。」
あの時駄目な女と思ったのは、素の行動だったんですか、はあ。
2
お気に入りに追加
4,608
あなたにおすすめの小説
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界転生でチートを授かった俺、最弱劣等職なのに実は最強だけど目立ちたくないのでまったりスローライフをめざす ~奴隷を買って魔法学(以下略)
朝食ダンゴ
ファンタジー
不慮の事故(死神の手違い)で命を落としてしまった日本人・御厨 蓮(みくりや れん)は、間違えて死んでしまったお詫びにチートスキルを与えられ、ロートス・アルバレスとして異世界に転生する。
「目立つとろくなことがない。絶対に目立たず生きていくぞ」
生前、目立っていたことで死神に間違えられ死ぬことになってしまった経験から、異世界では決して目立たないことを決意するロートス。
十三歳の誕生日に行われた「鑑定の儀」で、クソスキルを与えられたロートスは、最弱劣等職「無職」となる。
そうなると、両親に将来を心配され、半ば強制的に魔法学園へ入学させられてしまう。
魔法学園のある王都ブランドンに向かう途中で、捨て売りされていた奴隷少女サラを購入したロートスは、とにかく目立たない平穏な学園生活を願うのだった……。
※『小説家になろう』でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる