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召喚から5年が経過
第398話 話し合い
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僕はあまり気にしないのですが、この世界の貴族にはこういった席での決まり事も複数あり、時には決まりに反していたからとトラブルになるんだとか。
で、この場合誰から座るか、という事なのですが、大抵の場合身分の低い者から座るようです。
そして、椅子には左側から座る必要があるのだとか。これは貴婦人には関係はないようですが、武器を扱う人には関係があるそうです。
武器を携帯していたり携帯する装いでの場合、武器の扱いがその方が都合がいいとかなんとか。
いやただの話し合いや食事で武器とか物騒なんですけど、そう思いますが、こういうものなんだとか。
そして入り口付近は下座になり、奥の飾りがある場所が上座になるのだとか。
勿論ここは城の中なので、そう言ったのがわかりやすいですし、僕の領地の館は、アーダがそう言う事に厳しいので、しっかりとわかるようになっています。
そして僕以外が全員座ったので、僕も座ります。
で、今はオイヴィが僕の左隣です。妻ですし。右側はザーラが。
そしていくら急ぎの話でも、軽い食事と飲み物ぐらいは出さないと。
そう思っていると次々と運ばれてきます。
そうは言っても話がメインですので、全員の分の配膳が終わったようなので、話を開始します。
さて相手の国の作法なんて僕は知りませんが、どうなのかな。
オイヴィと結婚する前ってそんな事を気にしなかったのでどう対応したらいいか見当がつきません。
オイヴィに目配せをすると、
「この国とそう大した差はないはず。」
と言ってくれましたが、そもそもこの国のマナー、上流社会といいますか、貴族社会のマナーもあまり知りません。
まあ僕が気にしなければ問題ないと思うのですが、これ話す順番どうなのでしょうか。
よくよく考えてみると、他国の使節とかとの会談とか、今まで経験がありません。
そんな事を思っていると、ザーラが話を始めてくれます。
「皆様お揃いのようですし、時間もありませんから早速始めましょう。クサンデル殿、要件をどうぞ。」
あまりかたっ苦しくないようでまずは安心。
「ザーラ殿、感謝いたします。公爵殿、本日は急な会談に応じていただき感謝いたします。そして妹が粗相をしてしまい真に恐縮でございます。」
そう言ってヨランデさんの頭を鷲掴みにし、無理やり頭を下げさてます。
「そ、そのごめんね?」
あ、思いっきり頭をはたかれてる。
「もっと丁寧な言葉使いをしろ。」
「そんなあ!」
まあ今更気にはしませんけど。
「これは申し訳ありません。では早速ですが、神聖帝国ロンドロッグのピートロネラ皇女の行方をご存じないでしょうか。」
いきなり用件を聞いてきますが、全く知りません。
「一度も会った事はありませんし、どのような容姿をしているかも知らないんです。そして当然ながら行方は全く分かりませんよ。」
「さようですか。ではどなたがご存知なのでしょう。」
え?誰かこの場に知っている人がいるというのが前提なの?無理があるでしょう。
で、この場合誰から座るか、という事なのですが、大抵の場合身分の低い者から座るようです。
そして、椅子には左側から座る必要があるのだとか。これは貴婦人には関係はないようですが、武器を扱う人には関係があるそうです。
武器を携帯していたり携帯する装いでの場合、武器の扱いがその方が都合がいいとかなんとか。
いやただの話し合いや食事で武器とか物騒なんですけど、そう思いますが、こういうものなんだとか。
そして入り口付近は下座になり、奥の飾りがある場所が上座になるのだとか。
勿論ここは城の中なので、そう言ったのがわかりやすいですし、僕の領地の館は、アーダがそう言う事に厳しいので、しっかりとわかるようになっています。
そして僕以外が全員座ったので、僕も座ります。
で、今はオイヴィが僕の左隣です。妻ですし。右側はザーラが。
そしていくら急ぎの話でも、軽い食事と飲み物ぐらいは出さないと。
そう思っていると次々と運ばれてきます。
そうは言っても話がメインですので、全員の分の配膳が終わったようなので、話を開始します。
さて相手の国の作法なんて僕は知りませんが、どうなのかな。
オイヴィと結婚する前ってそんな事を気にしなかったのでどう対応したらいいか見当がつきません。
オイヴィに目配せをすると、
「この国とそう大した差はないはず。」
と言ってくれましたが、そもそもこの国のマナー、上流社会といいますか、貴族社会のマナーもあまり知りません。
まあ僕が気にしなければ問題ないと思うのですが、これ話す順番どうなのでしょうか。
よくよく考えてみると、他国の使節とかとの会談とか、今まで経験がありません。
そんな事を思っていると、ザーラが話を始めてくれます。
「皆様お揃いのようですし、時間もありませんから早速始めましょう。クサンデル殿、要件をどうぞ。」
あまりかたっ苦しくないようでまずは安心。
「ザーラ殿、感謝いたします。公爵殿、本日は急な会談に応じていただき感謝いたします。そして妹が粗相をしてしまい真に恐縮でございます。」
そう言ってヨランデさんの頭を鷲掴みにし、無理やり頭を下げさてます。
「そ、そのごめんね?」
あ、思いっきり頭をはたかれてる。
「もっと丁寧な言葉使いをしろ。」
「そんなあ!」
まあ今更気にはしませんけど。
「これは申し訳ありません。では早速ですが、神聖帝国ロンドロッグのピートロネラ皇女の行方をご存じないでしょうか。」
いきなり用件を聞いてきますが、全く知りません。
「一度も会った事はありませんし、どのような容姿をしているかも知らないんです。そして当然ながら行方は全く分かりませんよ。」
「さようですか。ではどなたがご存知なのでしょう。」
え?誰かこの場に知っている人がいるというのが前提なの?無理があるでしょう。
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