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ダンジョン調査
353話 先行する冒険者との合流
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引き上げていく冒険者を見送った後、僕達は移動を開始します。
目的地は先行する冒険者が向かった先。
「さっきのバジリスクの出現する間隔がわからないし、何処に出現するのかもわかってないから、一応警戒しながら進むからね。」
問題はこのメンツで僕しか感知できなかった事。
そして先ほど撤退した冒険者の話を聞く限り、最初に遭遇した時にバジリスクの事を認識していた人が居たので、バジリスクはずっと姿をくらませているわけではない可能性がある事でしょうか?
つまり特別な攻撃なのでしょうが石化の状態異常を与える攻撃、それの前後には姿を見せないといけない可能性があります。
石化の毒を振りまいた?毒でいいのかな?この後に姿を現すなら相当厄介です。
僕の前にはオイヴィが、左右をそれぞれ友郁と泉、後ろを柚奈と瑞華という隊列で進んでいきます。
僕が見分けないといけないので、こういう隊列になりましたが、女性に守られながら進むってなんだかな?という気もしないではないですが。
・・・・
・・・
・・
・
目の前には階段があります。
結局バジリスクは現れませんでした。
バジリスクどころか他の魔物もいません。
オイヴィが警戒しつつ、階段を下りていきます。
それに続く僕達5人。
しばらく進むと、行き止まりでした。
え?ここにきて行き止まり?
でもこの先には冒険者がいるんですよね?
では何か隠し通路とか、隠し扉があるのでしょうか?
それよりも気になるのが、前方の壁。
時々どんどんと音がしています。
不定期な音なので、誰か、もしくは何かが向こうにいるのでしょうか?
そして今度は金属音がします。
で、
”ドゴッツ!”
という鈍い音とともに、壁がわずかに振動します。
これは壁の向こうに何かがいて、壁を叩いている音でしょうか?
「オイヴィ、どう思う?」
僕は冒険者歴が一番長いであろうオイヴィに聞きます。
「わからんが、この壁は動かす事ができるのではないか?若しくは何処かにスイッチがあってだな。」
オイヴィがそう言い終わるか終わらないうちに、壁が上に上がっていきます。
え?いきなり?何も罠っぽいものに触らなかったよ?
壁が上に上がっていくと共に、壁の向こうでは激しい戦闘音がしています。
「壁が開いたぞ!皆戻れ!!!」
え?これはちょっとここに居ては駄目なやつ?
「みんな戻ろう!」
急いで戻ります。
すると、沢山の人がこちらに向かってきます。
「助かった!」
「何だよこのダンジョンは!」
「全員戻れたか?」
愚痴だったり確認だったり、色んな声が聞こえます。
「急いで確認だ!逃げ遅れはいないか?」
「あ!3人いないぞ!」
「何!あの状況下、置き去りになってしまったのか!ついてない!6名、自己責任で助けに行く!まずは俺だ!残り5名誰かいないか?」
状況が分かりませんが、魔物に襲われていたのでしょうか?そして全員で逃げ戻ったと思たら、戻らなかったメンバーがいたってこと?
「くそ!俺はまだ戦える!行くぞ!」
「もちろん僕もいくよ!」
「あんたは駄目だ!そんな怪我では足手まといだ!」
「だけど!これは僕の責任でもある!」
「深手を負ったんだ、その役目は既に別の奴が受け持ってたじゃないか!」
これはどうしたら?
目的地は先行する冒険者が向かった先。
「さっきのバジリスクの出現する間隔がわからないし、何処に出現するのかもわかってないから、一応警戒しながら進むからね。」
問題はこのメンツで僕しか感知できなかった事。
そして先ほど撤退した冒険者の話を聞く限り、最初に遭遇した時にバジリスクの事を認識していた人が居たので、バジリスクはずっと姿をくらませているわけではない可能性がある事でしょうか?
つまり特別な攻撃なのでしょうが石化の状態異常を与える攻撃、それの前後には姿を見せないといけない可能性があります。
石化の毒を振りまいた?毒でいいのかな?この後に姿を現すなら相当厄介です。
僕の前にはオイヴィが、左右をそれぞれ友郁と泉、後ろを柚奈と瑞華という隊列で進んでいきます。
僕が見分けないといけないので、こういう隊列になりましたが、女性に守られながら進むってなんだかな?という気もしないではないですが。
・・・・
・・・
・・
・
目の前には階段があります。
結局バジリスクは現れませんでした。
バジリスクどころか他の魔物もいません。
オイヴィが警戒しつつ、階段を下りていきます。
それに続く僕達5人。
しばらく進むと、行き止まりでした。
え?ここにきて行き止まり?
でもこの先には冒険者がいるんですよね?
では何か隠し通路とか、隠し扉があるのでしょうか?
それよりも気になるのが、前方の壁。
時々どんどんと音がしています。
不定期な音なので、誰か、もしくは何かが向こうにいるのでしょうか?
そして今度は金属音がします。
で、
”ドゴッツ!”
という鈍い音とともに、壁がわずかに振動します。
これは壁の向こうに何かがいて、壁を叩いている音でしょうか?
「オイヴィ、どう思う?」
僕は冒険者歴が一番長いであろうオイヴィに聞きます。
「わからんが、この壁は動かす事ができるのではないか?若しくは何処かにスイッチがあってだな。」
オイヴィがそう言い終わるか終わらないうちに、壁が上に上がっていきます。
え?いきなり?何も罠っぽいものに触らなかったよ?
壁が上に上がっていくと共に、壁の向こうでは激しい戦闘音がしています。
「壁が開いたぞ!皆戻れ!!!」
え?これはちょっとここに居ては駄目なやつ?
「みんな戻ろう!」
急いで戻ります。
すると、沢山の人がこちらに向かってきます。
「助かった!」
「何だよこのダンジョンは!」
「全員戻れたか?」
愚痴だったり確認だったり、色んな声が聞こえます。
「急いで確認だ!逃げ遅れはいないか?」
「あ!3人いないぞ!」
「何!あの状況下、置き去りになってしまったのか!ついてない!6名、自己責任で助けに行く!まずは俺だ!残り5名誰かいないか?」
状況が分かりませんが、魔物に襲われていたのでしょうか?そして全員で逃げ戻ったと思たら、戻らなかったメンバーがいたってこと?
「くそ!俺はまだ戦える!行くぞ!」
「もちろん僕もいくよ!」
「あんたは駄目だ!そんな怪我では足手まといだ!」
「だけど!これは僕の責任でもある!」
「深手を負ったんだ、その役目は既に別の奴が受け持ってたじゃないか!」
これはどうしたら?
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