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魔王の天敵・勇者と聖騎士

326話 お祝い

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雪華と麻弥。女子高生2人組が、何だか神妙な顔つきでやってきます。
「順平さん、今いいかな?」
いいも何も、彼女らも妻ですから、遠慮はいらないんですけどね。
「いいも何も、二人とも妻なんだから、遠慮はいらないよ?」
「だけど仕事中でしょう?」

「ええと、確かに仕事中ですが、複数の人との打ち合わせや、重要な話し合いがある時を除いて、基本的には家族を優先するので、今後は遠慮なく。あ・・・・こういう時に秘書とかがいるといいんだね。」

何か微妙だけど、秘書を通じて妻と面会?うーん・・・・何かが違うような気がします。

「最近頑張ってる秘書さんですか。3人ほどいますよね?」
「うん。何か24時間つきっきりになるらしくてね。寝る時とかもう君らも寝なよ、とか思うんだけどね。うんと言わないんだよ。別室で控えておりますとかなんとか。しかもその秘書さんの部下が複数いて、貴族の当主であれば、しかも公爵だからって・・・・無論寝所の秘密は厳守いたしますとか・・・・何の事?」

2人は顔を見合わせています。
「順平さんなら大丈夫と思うけど、ほら、奥さんに隠れて女性を連れ込んだり?」
「え?いやいやそれはないよ、色んな意味で。」

そう、色んな意味で。
何せ17人の妻。
これ以上増やす?死ぬ・・・・下半身が・・・・それに絶対干からびる。
何せ向こうは17人。こっちは一人。毎日5人と愛し合ったとして、向こうは3日~4日は我慢しないといけないから。あ、妊娠してたりするととの限りじゃないけど、愛し合うのって別に裸になってとかじゃなく、手を握ったりしてだけでもいいからなかなかね。

「あ、まあそれはおいおい?その、今日2人で来たのは揚村さんと内元さんです。」

「何かあったの?」
「揚村さん・・・・おめでたです。」

え?もう妊娠しちゃった?
「それは・・・・おめでとうでいいのかな?」
「ええ・・・・早く授かりたかったって言ってたので、本人とっても喜んでいますよ?」

「それはお祝いをしないとね。しかしどうしよう。」

悩みますね。
揚村さんはいいのですが、内元君は我関せずで、僕が領地をもらっても、あえて関わろうとしない・・・・というより、そういった関わりを一切避けてる感じなので、悩みます。
以前からもあったほうがいいと言い続け、今回無理やり伯爵に推挙し、現在彼は伯爵位を国王から貰っています。

貰うって言い方はおかしいですね。
叙勲・・・・でもない、ええとなんでしたっけ?叙爵でしたっけ?確かそんな感じの。
本人いらないの一点張りでしたが、半ば無理やり授けてもらいました。

うーん・・・・
僕が今内元君にしてあげられる事って限られてるので、ここはやはり安定した生活の基盤ですね。
「雪華、麻矢、決めたよ。内元君には何処か領地をあげるよ。それがいい。」
「え?領地です?」
「そんなの簡単に譲ったりできるのですか?」
出来ないのかな?
「まあ、実際は部下に任せとけばいいらしいから、楽ちん、お気楽なはずなんだけどね。」
僕も実質家臣に任せっきりだからね。
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