上 下
277 / 735
常山公爵

277話 緊急会議

しおりを挟む
僕はこれはまずいと思い、妻達に一切の作業を止めてもらい、全員に集まってもらいました。
ついでに家臣団からも数名。

僕がガルムからの話を説明すると、アーダが一言。
「撤収だ。」

え?撤収?
「どうして撤収なの?」

「冥王の僕ケルベロスがいるという事は、冥王も近くにいるのであろう。なるほど今まで疑問だった事が分かった。」

「アーダ、それでは僕らは分からない。どう言う事?」

「昔、我が国が建国する以前の話だが、神聖帝国・国名は忘れたが、この世界の約半分を手中に収めておった国があったそうだ。」

アーダが何か話し始めました。

「じゃが、突然一夜にして滅んだという話じゃ。今はその首都の場所も定かではないが・・・・もしやここがその首都だったのかもしれぬな。」

ええとよくわからないのですが。

「アーダ、それでは何の事かわからない。」

「そうだの。侍女たちに聞けば、神聖帝国が一夜にして滅んだ話を訊ねれば、色々答えてくれよう。吟遊詩人も物悲しい話として語っておるからの。」

「それで今回の冥王だっけ?それと関係が?」

「世界中の伝承に出てくるのだが、昔何処かの地で冥王が地上に出現し、当時地上を支配しておった何かと戦ったらしくてな。その折に、世界のあちこちは破壊されたそうだ。そしてきっとこの城郭都市だろうが・・・・も、そんな破壊された建造物の一部なのだろう。」

ごめんなさい全く話についていけません。
「だが、魔王を撃退しうる実力ならば、もしや冥王をも退ける事もあり得るのではないか?」

「その、冥王・・・・王なんだよね?そんなのと対峙して、まともに戦えるの?」

「わからぬ。それゆえの撤退じゃ!」
そこへ泉が割って入ります。

「だけど、ここは既に順平さんの領地ですわ?しかもこうやって元々あった建物を復旧させました。何かあるのなら、もう既に手遅れのような気がしますわ。」

【ほう。そこの麗人はよくわかってらっしゃる!こう話が早いとこちらとしてもありがたいねえ?】

??

え?何だ?

いきなり声がした!しかし気配がわからない。

今会議の机は、輪になっていて、ぐるっと一周していて、その中心は何もないはずなんだけど、気が付けばそこには立派な椅子が二脚とそこに座っている一組の男女がいた。

全く気が付かなかった・・・・。

【あら・そこの貴方、なにやら力を感じるわねえ?私の旦那とどっちが強いかしらあ?】

僕は、そのもう一人の女性を見ます。
一応布で大事な所は隠してますが、殆ど裸。

【おいなんだよその恰好は?もう殆ど裸じゃないか!】
【あらあ?あ・な・た?焼いてるのお?】

【焼く訳ないじゃないか!それより珍しいじゃないか!人間に力を感じると言うとかよ!】


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。

猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。 そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。 あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは? そこで彼は思った――もっと欲しい! 欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。 神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―― ※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。

転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件

月風レイ
ファンタジー
 普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。    そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。  そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。  そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。  そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。  食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。  不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。  大修正中!今週中に修正終え更新していきます!

~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。

破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。 小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。 本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。 お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。 その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。 次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。 本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。

神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜

月風レイ
ファンタジー
 グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。  それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。  と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。  洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。  カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

W職業持ちの異世界スローライフ

Nowel
ファンタジー
仕事の帰り道、トラックに轢かれた鈴木健一。 目が覚めるとそこは魂の世界だった。 橋の神様に異世界に転生か転移することを選ばせてもらい、転移することに。 転移先は森の中、神様に貰った力を使いこの森の中でスローライフを目指す。

死んで全ての凶運を使い果たした俺は異世界では強運しか残ってなかったみたいです。〜最強スキルと強運で異世界を無双します!〜

猫パンチ
ファンタジー
主人公、音峰 蓮(おとみね れん)はとてつもなく不幸な男だった。 ある日、とんでもない死に方をしたレンは気づくと神の世界にいた。 そこには創造神がいて、レンの余りの不運な死に方に同情し、異世界転生を提案する。 それを大いに喜び、快諾したレンは創造神にスキルをもらうことになる。 ただし、スキルは選べず運のみが頼り。 しかし、死んだ時に凶運を使い果たしたレンは強運の力で次々と最強スキルを引いてしまう。 それは創造神ですら引くほどのスキルだらけで・・・ そして、レンは最強スキルと強運で異世界を無双してゆく・・・。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

処理中です...