238 / 735
常山公爵
238話 色々おかしい
しおりを挟む
「あ、それと、これなのですが。」
そう言ってユハニさんはカバンを、僕が渡したカバンを差し出します。
「公爵さまのご依頼で収集いたしましたドロップアイテムでございます。」
あ、忘れてた。受け取る前にこっちに来たんだっけ。
「あ、ありがとう。あっちはどうだったの?」
「ええと、スタンピードの事でございましょうか?我々の周りはあの後は収まりましてございます。二度目が発生いたしましたのは、王都周辺のみと聞き及んでおります。」
ドラゴンとか沢山いましたからね、王都付近は。
「その、申し訳無いけど、この中の魔石は僕が貰いたいけど、残りは換金してくれないかな?欲しい物があれば貰っていいけど。マジックアイテムとか?」
「そんな訳にはまいりませぬ!」
いやそこで否定されても、報酬とかあるし。
「じゃあ、ユハニさん、あなたの判断で、有用な、希少なアイテムは手元に残し、素材等はまず換金してくれませんか?」
「そのような大任、任されるわけにはまいりません。」
僕が忙しいから頼んでるんだとでも言ってみましょうか。
「そのような事に時間をかけられないから頼んでるんです。」
敢えて強めに言って見ました。
「は!これは申し訳ございませぬ!公爵ともなられますと、このような細事に時間を取られるわけにはいきませんでした!私共が責任を持って対処いたします!これは最初の任務でよろしいか?」
「よく分からないけど頼んだよ?」
「有り難き幸せ!」
あれ?何かおかしい気がしますが、え?
まあドロップアイテムって膨大な数なんだよね・・・・ってああ!そうだ!僕が他にも渡してたやつ、もう鑑定終ってるはず。
「あ、その僕忘れてたんだけど、王都周辺のやっぱりドロップアイテム、これももう鑑定終ってるはず。今からギルドへ向かうけど、一緒に来る?」
「是非お供させて頂きます!お前等喜べ!公爵さまからの任務だ!」
「「「「「は!有り難く!」」」」」
みんなこんなキャラじゃないよね?後で聞いてみよう。
僕がギルドへ向かおうとしたら、ヘルトラウダさんが待っています。
「旦那さま!ギルドから鑑定完了の報告が上がっていますわ?」
「あ、ヘルトラウダさん、丁度いい所に!今からそれも含めギルドへ向かおうと思ってたんです。」
「では私もご一緒致しましょうか?」
「ええ、お願いいたします。」
「あら?こちらの方は?」
「は!私共はこの度公爵さまの家臣団に加えて頂きましたパーティ”刹那の橋”でございます。そして私はリーダーのユハニ・リンキネンでございます、公爵夫人。」
「まあ、もう旦那さまは家臣を自ら持ちましたのね!いい事ですわ。で、皆さまもギルドへ?」
「はい、メールローでのドロップアイテムを回収いたしましたので、その換金にと。」
「そうでしたか。では皆様、一緒にまいりましょうね?」
何かがおかしい。ヘルトラウダさんの事を今公爵夫人と言った?
しかも僕を旦那さま?何かがおかしい。僕が知らない間にどうなってるんですか?
・・・・
・・・
・・
・
こうして訳の分からないままギルドへ向かいます。
「ヘルトラウダ公爵夫人、おめでとうございます!」
「皆さまありがとうございます!」
何故かギルドの職員一同が待ち受けていて、そう言われました。
「どうされました?」
「いや、どうされたと言われても、僕公爵?ヘルトラウダさんが公爵夫人?」
「あら・・・・?まだ現実を受け止められていませんのね?そろそろ現実を受け止めましょうね?旦那さま。」
ごめん僕知らないんです色々・・・・そして知らないまま話が進んでませんか?
そう言ってユハニさんはカバンを、僕が渡したカバンを差し出します。
「公爵さまのご依頼で収集いたしましたドロップアイテムでございます。」
あ、忘れてた。受け取る前にこっちに来たんだっけ。
「あ、ありがとう。あっちはどうだったの?」
「ええと、スタンピードの事でございましょうか?我々の周りはあの後は収まりましてございます。二度目が発生いたしましたのは、王都周辺のみと聞き及んでおります。」
ドラゴンとか沢山いましたからね、王都付近は。
「その、申し訳無いけど、この中の魔石は僕が貰いたいけど、残りは換金してくれないかな?欲しい物があれば貰っていいけど。マジックアイテムとか?」
「そんな訳にはまいりませぬ!」
いやそこで否定されても、報酬とかあるし。
「じゃあ、ユハニさん、あなたの判断で、有用な、希少なアイテムは手元に残し、素材等はまず換金してくれませんか?」
「そのような大任、任されるわけにはまいりません。」
僕が忙しいから頼んでるんだとでも言ってみましょうか。
「そのような事に時間をかけられないから頼んでるんです。」
敢えて強めに言って見ました。
「は!これは申し訳ございませぬ!公爵ともなられますと、このような細事に時間を取られるわけにはいきませんでした!私共が責任を持って対処いたします!これは最初の任務でよろしいか?」
「よく分からないけど頼んだよ?」
「有り難き幸せ!」
あれ?何かおかしい気がしますが、え?
まあドロップアイテムって膨大な数なんだよね・・・・ってああ!そうだ!僕が他にも渡してたやつ、もう鑑定終ってるはず。
「あ、その僕忘れてたんだけど、王都周辺のやっぱりドロップアイテム、これももう鑑定終ってるはず。今からギルドへ向かうけど、一緒に来る?」
「是非お供させて頂きます!お前等喜べ!公爵さまからの任務だ!」
「「「「「は!有り難く!」」」」」
みんなこんなキャラじゃないよね?後で聞いてみよう。
僕がギルドへ向かおうとしたら、ヘルトラウダさんが待っています。
「旦那さま!ギルドから鑑定完了の報告が上がっていますわ?」
「あ、ヘルトラウダさん、丁度いい所に!今からそれも含めギルドへ向かおうと思ってたんです。」
「では私もご一緒致しましょうか?」
「ええ、お願いいたします。」
「あら?こちらの方は?」
「は!私共はこの度公爵さまの家臣団に加えて頂きましたパーティ”刹那の橋”でございます。そして私はリーダーのユハニ・リンキネンでございます、公爵夫人。」
「まあ、もう旦那さまは家臣を自ら持ちましたのね!いい事ですわ。で、皆さまもギルドへ?」
「はい、メールローでのドロップアイテムを回収いたしましたので、その換金にと。」
「そうでしたか。では皆様、一緒にまいりましょうね?」
何かがおかしい。ヘルトラウダさんの事を今公爵夫人と言った?
しかも僕を旦那さま?何かがおかしい。僕が知らない間にどうなってるんですか?
・・・・
・・・
・・
・
こうして訳の分からないままギルドへ向かいます。
「ヘルトラウダ公爵夫人、おめでとうございます!」
「皆さまありがとうございます!」
何故かギルドの職員一同が待ち受けていて、そう言われました。
「どうされました?」
「いや、どうされたと言われても、僕公爵?ヘルトラウダさんが公爵夫人?」
「あら・・・・?まだ現実を受け止められていませんのね?そろそろ現実を受け止めましょうね?旦那さま。」
ごめん僕知らないんです色々・・・・そして知らないまま話が進んでませんか?
2
お気に入りに追加
4,608
あなたにおすすめの小説
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
死んで全ての凶運を使い果たした俺は異世界では強運しか残ってなかったみたいです。〜最強スキルと強運で異世界を無双します!〜
猫パンチ
ファンタジー
主人公、音峰 蓮(おとみね れん)はとてつもなく不幸な男だった。
ある日、とんでもない死に方をしたレンは気づくと神の世界にいた。
そこには創造神がいて、レンの余りの不運な死に方に同情し、異世界転生を提案する。
それを大いに喜び、快諾したレンは創造神にスキルをもらうことになる。
ただし、スキルは選べず運のみが頼り。
しかし、死んだ時に凶運を使い果たしたレンは強運の力で次々と最強スキルを引いてしまう。
それは創造神ですら引くほどのスキルだらけで・・・
そして、レンは最強スキルと強運で異世界を無双してゆく・・・。
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ@10シリーズ書籍化
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる