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再び王都
234話 ザーラと順平の目覚め
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アーダはザーラに駆け寄り・・・・本当は順平に駆け寄りたいが、このメンツでザーラを気にかけるのは私だけだろうとの判断なので致し方がないのですが。
「ザーラ!しっかりしろ!」
「う・・・・お・・・・お姉さま?ここは何処?」
「其方何て事をしてくれたのだ!自身だけでなく、常山殿まで危険な目に合わせてしまったのだぞ?」
混乱するザーラ。
「ええと・・・・私は何でこんな所で寝てたのかしら?」
その横では6人が順平とその従魔を診ています。
「うわあ!順平さんは任せましょう。従魔さん、貴方達の治療をしますよ?酷い怪我ですからね?」
伊知地さんがそう言い、吉安さんと2人で従魔に回復魔法を使います。
【ぬ・・・・すまぬな女。主はどうなのだ?こちらから働きかけても反応がないのでな。】
【ええとこれでいいのかしら?念話よね?】
【我が同調させたゆえ問題ない。】
【今4人が何かしているわ。皆回復魔法を使えますから、問題ないでしょう?】
【ならよいが、ドラゴンはどうしたのだ?主が何やら発した後、ドラゴンの気配が途絶えたようだが?】
【わかりません。私達がここに到着するまでの間、見かけたドラゴンは皆倒れてましたから。あ、消えますね。】
この時7人は分からなかったのですが、ダンジョンから外に出てきたドラゴンは、全滅をしたのだった。
ただ一体、順平が直接魔法で切り裂いたドラゴンを除いて。ただこのドラゴンは、ダンジョンに居たドラゴンではなく、山に居たドラゴンなのですが、今この場の誰もそれを知る由もなく。
【ぬ?我は助かったのか?】
すぐ目の前に力なく倒れているドラゴンの存在を誰も気が付いていなかったのだった。
何やらベッドに寝かされていたザーラはアーダが引き受けてくれたので、友郁達4人がその下で倒れていた順平に声をかけます。
「順平さん!」
友郁が順平を抱え起こし、膝枕をします。
泉が順平の顔に手を触れ、腕を取り脈を図っていきます。
「うん・脈はある。またスキルを使いすぎたかしら?順平さん?」
柚奈と瑞華は周囲の警戒をしてくれていて、手が離せません。
そして友郁と泉の2人で一応回復魔法を使用していきます。
怪我らしい怪我はしていないようですが、
「あ!ちょっと止まりなさいよ!」
柚奈がそう言いますが、
「駄目!まだ順平さん気が付いてないから!」
瑞華もそう言うのですが、
「ああ・・・・私のために!」
友郁と泉が回復魔法を使い終えたその時、2人は対応が遅れ、ザーラが順平に抱き着くのを阻止できなかった。
無論友郁から順平を奪って。
「これザーラ!今は駄目だ!其方もボロボロではないか!」
「常山殿・・・・ごめんね私の為に。」
我に返った友郁ですが、
「私の為?私の所為での間違いじゃないの?」
いつもと違い、凄い剣幕でザーラに詰め寄る友郁。
「私の為に・・・・」
よりにもよって5人が。いや、フェンリルの治療を終えた2人もいるので7人の前で、順平にキスをするザーラ。
すると、先ほどまで全く動かなかった順平が、ザーラを抱きしめ、
「む・・・・ん!ん・・・・!」
どうやら無意識にザーラの身体を弄り始めたようです。
「だめえ!」
友郁と泉が2人を引きはがします。
「う・・・・?あ・・・・あれ?」
「順平さまあ――――!」
泉に引きはがされていたザーラですが、信じられない力で泉を振り払い、またもや順平に抱きます。
「あれ?え?ザーラさん?え、ええ?ここは何処?僕何してたんでしたっけ?って皆もいるじゃない?」
順平は目覚めた。
「ザーラ!しっかりしろ!」
「う・・・・お・・・・お姉さま?ここは何処?」
「其方何て事をしてくれたのだ!自身だけでなく、常山殿まで危険な目に合わせてしまったのだぞ?」
混乱するザーラ。
「ええと・・・・私は何でこんな所で寝てたのかしら?」
その横では6人が順平とその従魔を診ています。
「うわあ!順平さんは任せましょう。従魔さん、貴方達の治療をしますよ?酷い怪我ですからね?」
伊知地さんがそう言い、吉安さんと2人で従魔に回復魔法を使います。
【ぬ・・・・すまぬな女。主はどうなのだ?こちらから働きかけても反応がないのでな。】
【ええとこれでいいのかしら?念話よね?】
【我が同調させたゆえ問題ない。】
【今4人が何かしているわ。皆回復魔法を使えますから、問題ないでしょう?】
【ならよいが、ドラゴンはどうしたのだ?主が何やら発した後、ドラゴンの気配が途絶えたようだが?】
【わかりません。私達がここに到着するまでの間、見かけたドラゴンは皆倒れてましたから。あ、消えますね。】
この時7人は分からなかったのですが、ダンジョンから外に出てきたドラゴンは、全滅をしたのだった。
ただ一体、順平が直接魔法で切り裂いたドラゴンを除いて。ただこのドラゴンは、ダンジョンに居たドラゴンではなく、山に居たドラゴンなのですが、今この場の誰もそれを知る由もなく。
【ぬ?我は助かったのか?】
すぐ目の前に力なく倒れているドラゴンの存在を誰も気が付いていなかったのだった。
何やらベッドに寝かされていたザーラはアーダが引き受けてくれたので、友郁達4人がその下で倒れていた順平に声をかけます。
「順平さん!」
友郁が順平を抱え起こし、膝枕をします。
泉が順平の顔に手を触れ、腕を取り脈を図っていきます。
「うん・脈はある。またスキルを使いすぎたかしら?順平さん?」
柚奈と瑞華は周囲の警戒をしてくれていて、手が離せません。
そして友郁と泉の2人で一応回復魔法を使用していきます。
怪我らしい怪我はしていないようですが、
「あ!ちょっと止まりなさいよ!」
柚奈がそう言いますが、
「駄目!まだ順平さん気が付いてないから!」
瑞華もそう言うのですが、
「ああ・・・・私のために!」
友郁と泉が回復魔法を使い終えたその時、2人は対応が遅れ、ザーラが順平に抱き着くのを阻止できなかった。
無論友郁から順平を奪って。
「これザーラ!今は駄目だ!其方もボロボロではないか!」
「常山殿・・・・ごめんね私の為に。」
我に返った友郁ですが、
「私の為?私の所為での間違いじゃないの?」
いつもと違い、凄い剣幕でザーラに詰め寄る友郁。
「私の為に・・・・」
よりにもよって5人が。いや、フェンリルの治療を終えた2人もいるので7人の前で、順平にキスをするザーラ。
すると、先ほどまで全く動かなかった順平が、ザーラを抱きしめ、
「む・・・・ん!ん・・・・!」
どうやら無意識にザーラの身体を弄り始めたようです。
「だめえ!」
友郁と泉が2人を引きはがします。
「う・・・・?あ・・・・あれ?」
「順平さまあ――――!」
泉に引きはがされていたザーラですが、信じられない力で泉を振り払い、またもや順平に抱きます。
「あれ?え?ザーラさん?え、ええ?ここは何処?僕何してたんでしたっけ?って皆もいるじゃない?」
順平は目覚めた。
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