202 / 735
再び王都
202話 時間軸をずらすという荒業
しおりを挟む
引き続き森江中心のお話です。
森江泉は、侍女を含め声をかける。
すると驚くほど人がやってくる。
何故かアルノルト王子・もうすぐ国王、そして女子高生にアプローチしている王子でいいのかしら?2人もやってくる。
因みに一人は成人しており、もう1人は多分14歳。
まあ今は放っておきましょう。
「今からどうすべきかの説明をします。」
一部使った事のない侍女がいるので、一から説明。
そして今回の意味は、
「未来視のスキルを、こうして多数で共有することで、何か変化があるのではと考え、皆さんに協力をお願いしました。可能であれば、順平さんが未来視を見るタイミングをこちらで先に把握し、何を見ていたか知りえる事が出来れば。」
「細かい説明はいいわ。さ、早くしましょう!」
古手さんが早くするようにせかします。
「皆さん、いいですか?もし何か異変があれば、即装置を外して下さいね。では。」
森江は装置を起動し、自信が中心となってスキルを発動。
だがここで問題が。
まだ森江は体調不良から脱却できておらず、そのせいで上手くスキルを発動できないでいた。
そのせいで、意図せぬ事が。
装置を使用している全員が何らかのスキルを発動したからだ。
森江は混乱した。
だが、結果的には順平の未来視が見えた。
見えたというか、
どうやら何かのスキルの影響で、順平の未来視に入り込み、未来視を操作?いえ、違う、これは本来未来視であるはずなのに、その未来を書き換えてしまえる?
実際には起こらない未来を見せる事ができる?
森江は考える前に実行した。
【アーダさんとザーラ姫は今から古手さんと矢坂橋さんと口論をして下さい。古手さんが日本に戻せよと詰め寄るんです。【え?何どういう事?】】
【今皆さんは装置で意識を共有しています。そして、どうしてか順平さんが視る未来視、書き換える事が出来そうなので、今その内容の一部を書き換えます。】
そして暫くアーダさん達と古手さん達の口論が始まる。無論演技。
【そこまででいいですわ。】
こうして順平は知らず、未来視の一部は森江によって意図的な事になっていたのだった。
そして自身も自殺の真似を。
意識の中なので、実際には自殺しないのだが。
・・・・
・・・
・・
・
数日後に結果が出るであろうと。
だが、数日を待たず、ダンジョンの魔物が暴走。スタンピードが発生したのだ。
これは、森江は順平達に連絡を取る口実が出来たので、連絡を取る。
出たのは才村さん。
才村さんにスタンピードの事を話したが、順平は倒れていて身動きが取れない。
なので、起きたらこちらに来てほしいと連絡をする。
更には、
【順平さんはスキル中毒のままなのですね?】
【そうなんです。全然よくならなくて。】
【その、アーダさんが解決方法を教えてくれたのですが。】
そしてどうしたらいいのかを伝える。
ですがこのままでは順平さんは森江を抱いてはくれないだろう。
否、抱きはする。ただしそれだけでは中毒の改善が見られない。
なので、一芝居を打つ事に。
そうは言ってもこれも未来視で見えた結果なのだが。
つまり順平が一人で王都へ戻る。森江を抱く。
その後才村さんにも急ぎ戻ってもらう。
だが、色んな事に悩み、森江は自殺を。
これは薬を使い、仮死状態になるというものだ。
結果、順平は死んだ?血だらけで仮死状態で倒れている森江を見てスイッチが入り、
スキル中毒耐性を得るというものだ。
結果は成功したのだが、
何かがおかしい。
それは、アーダをはじめとする、順平を狙っている女性陣が色々と決めごとを作りつつあったからだ。
その一つとして、
並行世界で一緒に過ごした侍女を中心に、並行世界で一緒に行動しなかった侍女を複数人ずつでのダンジョン攻略パーティを組織し、スタンピードに対応するというものだ。
結果を残せばという限定でだが。
俄然張り切る新たな・・・・サラリーマンに散々な目にあった侍女たちが・・・・女性達。
そうは言ってもその大半は有力貴族との婚姻を優先してもらえるというものだ。
元が貴族の娘。中には侯爵や公爵の娘もいる。
当然王家への婚姻もあり得る訳で。
順平が覚醒した後、王都周辺のスタンピードは急速に収まっていくのであった。
森江泉は、侍女を含め声をかける。
すると驚くほど人がやってくる。
何故かアルノルト王子・もうすぐ国王、そして女子高生にアプローチしている王子でいいのかしら?2人もやってくる。
因みに一人は成人しており、もう1人は多分14歳。
まあ今は放っておきましょう。
「今からどうすべきかの説明をします。」
一部使った事のない侍女がいるので、一から説明。
そして今回の意味は、
「未来視のスキルを、こうして多数で共有することで、何か変化があるのではと考え、皆さんに協力をお願いしました。可能であれば、順平さんが未来視を見るタイミングをこちらで先に把握し、何を見ていたか知りえる事が出来れば。」
「細かい説明はいいわ。さ、早くしましょう!」
古手さんが早くするようにせかします。
「皆さん、いいですか?もし何か異変があれば、即装置を外して下さいね。では。」
森江は装置を起動し、自信が中心となってスキルを発動。
だがここで問題が。
まだ森江は体調不良から脱却できておらず、そのせいで上手くスキルを発動できないでいた。
そのせいで、意図せぬ事が。
装置を使用している全員が何らかのスキルを発動したからだ。
森江は混乱した。
だが、結果的には順平の未来視が見えた。
見えたというか、
どうやら何かのスキルの影響で、順平の未来視に入り込み、未来視を操作?いえ、違う、これは本来未来視であるはずなのに、その未来を書き換えてしまえる?
実際には起こらない未来を見せる事ができる?
森江は考える前に実行した。
【アーダさんとザーラ姫は今から古手さんと矢坂橋さんと口論をして下さい。古手さんが日本に戻せよと詰め寄るんです。【え?何どういう事?】】
【今皆さんは装置で意識を共有しています。そして、どうしてか順平さんが視る未来視、書き換える事が出来そうなので、今その内容の一部を書き換えます。】
そして暫くアーダさん達と古手さん達の口論が始まる。無論演技。
【そこまででいいですわ。】
こうして順平は知らず、未来視の一部は森江によって意図的な事になっていたのだった。
そして自身も自殺の真似を。
意識の中なので、実際には自殺しないのだが。
・・・・
・・・
・・
・
数日後に結果が出るであろうと。
だが、数日を待たず、ダンジョンの魔物が暴走。スタンピードが発生したのだ。
これは、森江は順平達に連絡を取る口実が出来たので、連絡を取る。
出たのは才村さん。
才村さんにスタンピードの事を話したが、順平は倒れていて身動きが取れない。
なので、起きたらこちらに来てほしいと連絡をする。
更には、
【順平さんはスキル中毒のままなのですね?】
【そうなんです。全然よくならなくて。】
【その、アーダさんが解決方法を教えてくれたのですが。】
そしてどうしたらいいのかを伝える。
ですがこのままでは順平さんは森江を抱いてはくれないだろう。
否、抱きはする。ただしそれだけでは中毒の改善が見られない。
なので、一芝居を打つ事に。
そうは言ってもこれも未来視で見えた結果なのだが。
つまり順平が一人で王都へ戻る。森江を抱く。
その後才村さんにも急ぎ戻ってもらう。
だが、色んな事に悩み、森江は自殺を。
これは薬を使い、仮死状態になるというものだ。
結果、順平は死んだ?血だらけで仮死状態で倒れている森江を見てスイッチが入り、
スキル中毒耐性を得るというものだ。
結果は成功したのだが、
何かがおかしい。
それは、アーダをはじめとする、順平を狙っている女性陣が色々と決めごとを作りつつあったからだ。
その一つとして、
並行世界で一緒に過ごした侍女を中心に、並行世界で一緒に行動しなかった侍女を複数人ずつでのダンジョン攻略パーティを組織し、スタンピードに対応するというものだ。
結果を残せばという限定でだが。
俄然張り切る新たな・・・・サラリーマンに散々な目にあった侍女たちが・・・・女性達。
そうは言ってもその大半は有力貴族との婚姻を優先してもらえるというものだ。
元が貴族の娘。中には侯爵や公爵の娘もいる。
当然王家への婚姻もあり得る訳で。
順平が覚醒した後、王都周辺のスタンピードは急速に収まっていくのであった。
2
お気に入りに追加
4,607
あなたにおすすめの小説
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~
楠富 つかさ
ファンタジー
地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。
そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。
できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!!
第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
W職業持ちの異世界スローライフ
Nowel
ファンタジー
仕事の帰り道、トラックに轢かれた鈴木健一。
目が覚めるとそこは魂の世界だった。
橋の神様に異世界に転生か転移することを選ばせてもらい、転移することに。
転移先は森の中、神様に貰った力を使いこの森の中でスローライフを目指す。
死んで全ての凶運を使い果たした俺は異世界では強運しか残ってなかったみたいです。〜最強スキルと強運で異世界を無双します!〜
猫パンチ
ファンタジー
主人公、音峰 蓮(おとみね れん)はとてつもなく不幸な男だった。
ある日、とんでもない死に方をしたレンは気づくと神の世界にいた。
そこには創造神がいて、レンの余りの不運な死に方に同情し、異世界転生を提案する。
それを大いに喜び、快諾したレンは創造神にスキルをもらうことになる。
ただし、スキルは選べず運のみが頼り。
しかし、死んだ時に凶運を使い果たしたレンは強運の力で次々と最強スキルを引いてしまう。
それは創造神ですら引くほどのスキルだらけで・・・
そして、レンは最強スキルと強運で異世界を無双してゆく・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる