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メールロー
169話 また喋ってしまった
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「それにしても、君はいつ王都を発ったのかい?」
もういいと思ったら、またユニハという人物が僕に聞いてくる。
昨日だけど、これ言わないといけないのかな?
「ええと、いつだっけ?数日前ですよ?」
何故かじっと見られています。
いったい何を見てるのか、落ち着きません。
「ふうん?よくわからないね君、まあいい。僕は7日前に王都へ向かい、3日でたどり着いた。そして、その時既に王都は魔王に襲撃され、しかも追い返した後だったようでね、一人の青年が魔王と対等に渡り合ったと聞いている。しかもその時の戦いの前に、王家の生き残りを救出というのかな?昏睡状態の10名ほどを、回復させていた時に戦ったらしくてね、この時その青年は力を使い果たしていたらしく、かろうじて魔王を撃退した後、力尽きてしまったらしい。まあ僕が出発する時も昏睡状態だったらしいけどね。」
誰かが喋ったのかな?隠すような事でもないし、別に口止めもしていないし。
「よくご存じですね。」
「ああ、それはそうだろう!何せアーダ様と・・・・ああそうだ、確かアーダ様は王家に復帰したと聞いている。夫である公爵様を亡くし、しかも目覚めたのがアーダ様が最初で、その時王家の生き残りではアーダ様が最年長らしく、一時的にアーダ様が指揮を執っていたらしい。
その後、ザーラ姫と唯一王様直系の男児であるアルノルト王子が生還できたので、今後は王子様が国王におなりになるだろう。そして、その暁にはどうやら、その青年が目覚めれば2人の姫様が降嫁なさるようだ。」
え?あれマジで?
「え?アーダさん本気だったの?ザーラ姫もなんだかんだ言って僕と結婚しようとしたんですよ!アルノルト王子も王家の姫を魔王を撃退した褒賞だなんて言い出すしまつですし。
断れば断ったで、2人とも僕に惚れたとか好きになっちゃったって。
おかしいでしょ?まだまともに話して1日ぐらいしか経ってないのに!あのままあそこに留まっていたら、今後アルノルト王子が国王になって、王命とか言っちゃって、僕に2人を押し付けようとかするだろうし!
そりゃあ彼女らは美人だけど、なんかそういうのって違うよねえ!」
あ、ちょっと興奮してしまってました。
友郁が僕を落ち着かせようとしてくれてますが、ごめん、友郁、また喋ってしまったよ。
しかも頭が痛くなってきた。
「順平さん、大丈夫ですか?」
「友郁、頭が痛い・・・・」
「あの、順平さんなのですが少し頭が痛いようですので、ここで失礼しますね!」
僕は友郁の肩を借りて、ギルドを出ていきます。
うう・・・・そういえばさっき何を喋ってたんだっけ?
友郁は近くにあったいい匂いのする店の中に連れてってくれます。
まだお腹は空いてないんだけどなあ?
だけどまあ、少し座って落ち着こうかな?
もういいと思ったら、またユニハという人物が僕に聞いてくる。
昨日だけど、これ言わないといけないのかな?
「ええと、いつだっけ?数日前ですよ?」
何故かじっと見られています。
いったい何を見てるのか、落ち着きません。
「ふうん?よくわからないね君、まあいい。僕は7日前に王都へ向かい、3日でたどり着いた。そして、その時既に王都は魔王に襲撃され、しかも追い返した後だったようでね、一人の青年が魔王と対等に渡り合ったと聞いている。しかもその時の戦いの前に、王家の生き残りを救出というのかな?昏睡状態の10名ほどを、回復させていた時に戦ったらしくてね、この時その青年は力を使い果たしていたらしく、かろうじて魔王を撃退した後、力尽きてしまったらしい。まあ僕が出発する時も昏睡状態だったらしいけどね。」
誰かが喋ったのかな?隠すような事でもないし、別に口止めもしていないし。
「よくご存じですね。」
「ああ、それはそうだろう!何せアーダ様と・・・・ああそうだ、確かアーダ様は王家に復帰したと聞いている。夫である公爵様を亡くし、しかも目覚めたのがアーダ様が最初で、その時王家の生き残りではアーダ様が最年長らしく、一時的にアーダ様が指揮を執っていたらしい。
その後、ザーラ姫と唯一王様直系の男児であるアルノルト王子が生還できたので、今後は王子様が国王におなりになるだろう。そして、その暁にはどうやら、その青年が目覚めれば2人の姫様が降嫁なさるようだ。」
え?あれマジで?
「え?アーダさん本気だったの?ザーラ姫もなんだかんだ言って僕と結婚しようとしたんですよ!アルノルト王子も王家の姫を魔王を撃退した褒賞だなんて言い出すしまつですし。
断れば断ったで、2人とも僕に惚れたとか好きになっちゃったって。
おかしいでしょ?まだまともに話して1日ぐらいしか経ってないのに!あのままあそこに留まっていたら、今後アルノルト王子が国王になって、王命とか言っちゃって、僕に2人を押し付けようとかするだろうし!
そりゃあ彼女らは美人だけど、なんかそういうのって違うよねえ!」
あ、ちょっと興奮してしまってました。
友郁が僕を落ち着かせようとしてくれてますが、ごめん、友郁、また喋ってしまったよ。
しかも頭が痛くなってきた。
「順平さん、大丈夫ですか?」
「友郁、頭が痛い・・・・」
「あの、順平さんなのですが少し頭が痛いようですので、ここで失礼しますね!」
僕は友郁の肩を借りて、ギルドを出ていきます。
うう・・・・そういえばさっき何を喋ってたんだっけ?
友郁は近くにあったいい匂いのする店の中に連れてってくれます。
まだお腹は空いてないんだけどなあ?
だけどまあ、少し座って落ち着こうかな?
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