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転移10日目
160話 あれ?いないの?回復魔法使える人?
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「ちょ、そこの彼女!その、こんな事を願いするのはあり得ないのだけど、あのバカ治療してくれないか?」
マッチョな女性は友郁の肩をがっちりつかみ、そう熱心に話します。
あ、油断しちゃった。相手が女性だからと、友郁に対する警戒を緩めちゃったから。
「あの、あんなのを友郁に近づけたくありません。僕がしますよ。」
僕がそう提案したら、さらに驚くマッチョさん。あ、ビーチェさんだっけ?
「ええ?君も回復魔法の使い手なのかい?」
「え?そうですけど?」
「信じられない!回復魔法の使い手が、2人も目の前にいるなんて。」
「こんなの誰でも扱えるでしょ?」
「何を言ってるんだ君は!回復魔法なんて、この街に使い手はいないぞ?王都でもいるかどうか。」
あれ?そうなの?そういえば、勇者パーティ用のスキルだっけ?
でも、覚えようと思えばすぐに覚える事できるよね?
それに、こんなに人が居るのに、一人も回復魔法の使い手がいないの?
それにポーションあるんだから、回復できないのかな?
「僕もついこの間覚えたばかりですが、まあせいぜい、切れた腕がくっつくぐらいまでですかね?千切れちゃったらくっつくかわからないけど。あ・で、あのゴン何とか、治せばいいのかな?」
「あ、ああ。あいつも素面じゃあまともなんだ。それにあの腕じゃあしばらく冒険者として活動できないしな。」
はあ・僕を殴った相手、しかも自爆。で何でそれを僕が治療しないといけないの?
「まあいいです。ギルドで聞きたかった事がありますし、ええとビーチェさんと呼ばれてましたか?僕達が中に入っても問題ないのならいいですが?」
「ちょっと待ってくれ!話をつけてくる!」
あっという間に中へ向かってしまいました。
「ごめんね友郁。なんかくだらない事に巻き込んじゃって。」
「ううんいいの。ちょっとびっくりしたけど。順平さん、顔の浄化をしますね?」
友郁は僕の顔を綺麗にしてくれています。あれ?なんか落ち着くなあ?
そうしたら、またすごい勢いで2人がこちらにやってきます。あ?さっきの職員でしょうか?が戻ってきました。
「すまん!ゴンザレスが怪我してたから、俺はてっきりあんたが攻撃をしたもんだと思ってな!ささ!治してやってくれ!」
まあ誤解が解けたならいいけれど。
・・・・
・・・
・・
・
ゴンザレスは数人の男に組み敷かれ、身動きが取れないようにしてありました。
うわ!マッチョがマッチョに。いや、考えまい。これ以上考えるのは色々な意味で危険です。
「お代はどうします?」
僕はそう聞いてみます。慈善事業じゃあるまいし、しかも僕の顔を殴った相手ですから。
「あ、そうだよな。普通取るよな。なあ、ギルドの建物の中の出来事だ、ギルドで一時立て替えてくれないかい?」
おじさん悩んでいますね。
「ゴンザレスには俺も思う所はあったからな。そうだなあ?借金を枷に、いう事を聞かせるかあ。わかった、金はこっちで立て替えよう。あんちゃん、いくらだ?」
相場知らないから、幾らと聞かれても正直困ります。
僕はとりあえず指1本を立てます。
「わかった。金は用意するが、治療が成功してから渡す。」
そう言っておじさん、奥に引っ込み、大金貨を提示しています。
あれ?そんなにするの?
まあいいや。わめくゴンザレスの声がうっとおしいので、とっとと治療を済ませましょう。
「いてえ!いてえ!ってあれ?痛くねえぞ?」
ゴンザレスの折れた手は元に戻りました。
マッチョな女性は友郁の肩をがっちりつかみ、そう熱心に話します。
あ、油断しちゃった。相手が女性だからと、友郁に対する警戒を緩めちゃったから。
「あの、あんなのを友郁に近づけたくありません。僕がしますよ。」
僕がそう提案したら、さらに驚くマッチョさん。あ、ビーチェさんだっけ?
「ええ?君も回復魔法の使い手なのかい?」
「え?そうですけど?」
「信じられない!回復魔法の使い手が、2人も目の前にいるなんて。」
「こんなの誰でも扱えるでしょ?」
「何を言ってるんだ君は!回復魔法なんて、この街に使い手はいないぞ?王都でもいるかどうか。」
あれ?そうなの?そういえば、勇者パーティ用のスキルだっけ?
でも、覚えようと思えばすぐに覚える事できるよね?
それに、こんなに人が居るのに、一人も回復魔法の使い手がいないの?
それにポーションあるんだから、回復できないのかな?
「僕もついこの間覚えたばかりですが、まあせいぜい、切れた腕がくっつくぐらいまでですかね?千切れちゃったらくっつくかわからないけど。あ・で、あのゴン何とか、治せばいいのかな?」
「あ、ああ。あいつも素面じゃあまともなんだ。それにあの腕じゃあしばらく冒険者として活動できないしな。」
はあ・僕を殴った相手、しかも自爆。で何でそれを僕が治療しないといけないの?
「まあいいです。ギルドで聞きたかった事がありますし、ええとビーチェさんと呼ばれてましたか?僕達が中に入っても問題ないのならいいですが?」
「ちょっと待ってくれ!話をつけてくる!」
あっという間に中へ向かってしまいました。
「ごめんね友郁。なんかくだらない事に巻き込んじゃって。」
「ううんいいの。ちょっとびっくりしたけど。順平さん、顔の浄化をしますね?」
友郁は僕の顔を綺麗にしてくれています。あれ?なんか落ち着くなあ?
そうしたら、またすごい勢いで2人がこちらにやってきます。あ?さっきの職員でしょうか?が戻ってきました。
「すまん!ゴンザレスが怪我してたから、俺はてっきりあんたが攻撃をしたもんだと思ってな!ささ!治してやってくれ!」
まあ誤解が解けたならいいけれど。
・・・・
・・・
・・
・
ゴンザレスは数人の男に組み敷かれ、身動きが取れないようにしてありました。
うわ!マッチョがマッチョに。いや、考えまい。これ以上考えるのは色々な意味で危険です。
「お代はどうします?」
僕はそう聞いてみます。慈善事業じゃあるまいし、しかも僕の顔を殴った相手ですから。
「あ、そうだよな。普通取るよな。なあ、ギルドの建物の中の出来事だ、ギルドで一時立て替えてくれないかい?」
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「ゴンザレスには俺も思う所はあったからな。そうだなあ?借金を枷に、いう事を聞かせるかあ。わかった、金はこっちで立て替えよう。あんちゃん、いくらだ?」
相場知らないから、幾らと聞かれても正直困ります。
僕はとりあえず指1本を立てます。
「わかった。金は用意するが、治療が成功してから渡す。」
そう言っておじさん、奥に引っ込み、大金貨を提示しています。
あれ?そんなにするの?
まあいいや。わめくゴンザレスの声がうっとおしいので、とっとと治療を済ませましょう。
「いてえ!いてえ!ってあれ?痛くねえぞ?」
ゴンザレスの折れた手は元に戻りました。
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