勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ

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転移10日目

157話 フェンリルの親子

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あ、ついでと言っては変だけど、仔犬になった息子?こちらもテイムしておいたんだ。

【すまないが、友郁を守ってほしい。】

【・・・・わかった・・・・この姿のままでも力は変わらぬゆえ、この姿で守ろう。】

うーん・・・・何処から見ても豆芝・・・・しかも仔犬・・・・

「きゃあ!見て順平さん!この子ちゃんとお座りできるんですよ!」

そりゃあ言葉がわかるからね・・・・
【すまないね。】

【別に構わぬ。】

そんな事を思いながら・・・・

フェンリルの脚は素晴らしく速く、あっという間にほかの街にたどり着いた・・・・

「友郁、着いたよ。」

仔犬とじゃれるのに夢中な友郁さん。

「え?もう?」

まだ数時間しか経ってないからね。

「街に入ろうか?」

「ええ!宿でお風呂に入りたいです!」

最初は歩いてたからね、汗かいたよね。浄化で綺麗になるけれど・・・・

僕はフェンリルに門へ行くように指示を出し・・・・

門にたどり着く前に、武装した人々に囲まれました・・・・

「とまれ!」

いきなりですね。
【すまないが、何か問題があるようで、一寸止まってくれない?】

【・・・・わかった・・・・】

フェンリルは止まってくれました。

「おい!なんだこれは!これは・・・・テイムしているのか?」

代表?の人が僕に話しかけてきます。

「あ、はい、僕の従魔です。」

僕は答えますが・・・・
「馬鹿を言え!これはフェンリルではないか!それも相当力の強い個体ではないか!」

「はあ?そうなのですか?まあ、このフェンリル怪我していて、僕に助けを求めてきたので、契約する代わりに回復してあげたんですよ。」

胡散臭そうに見てますね・・・・

【しっかり友郁を守ってあげて。】

【こんなもやし、何人束になろうと、我に傷一つ負わす事もできまい!】

いや、争いは避けてね?

「本当にテイムしているようだな・・・・わかった、通ってよい。」

「ありがとうございます。」

いいのかな、こんなので?

まあ、やっぱり駄目!って言われないうちに、とっとと街の中へ入ります。

暫く進みますが・・・・
さっぱりわかりません。

これは困った・・・・

「順平さん、宿とか何か目印あるんでしょうか?」

僕達は、ずっと城で衣食住をしていたので、さっぱりわかりません。

そして、並行世界で魔王から逃げてからは、ずっと小屋で暮らしてましたから・・・・小屋でいいのかな?増築してたりしたから小屋じゃないけれど。
結局街に行かなかったんですよね・・・・
行っても宿には泊まらなかったし。

あ、でもここではない街に入ったっけ?うーん・・・・なかなか思い出せません・・・・

そうだ!侍女さんに丸投げでした・・・・しまった!

あ、でも冒険者ギルドでしたっけ・それは分かるような・・・・

「友郁、冒険者ギルドならなんとなくわからない?」

「あ、お城の・・・・城下街?私達が通ったのってそうですよね?あれなら似た看板の建物ありますね?」

丁度近くを通りかかります。

「ちょっと街の様子とかわからないし、宿の事も聞きたいから寄ってみようか?」

「ええ!そうしましょ?」

僕と友郁は、フェンリルと共に冒険者ギルドと思われる建物に入っていった・・・・
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