勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず！

転移３日目

４５話 教会

「ええと、そうですね、出産に関しては、教会の管轄になりますわ。」
確かさっきも教会の事を言っていましたね。
「先ほども教会の事が出ましたが、そもそも教会とは何でしょう？」

「え？教会の事が分からない・・・・？あ、すいません、私達、教会があるのが普通なので・・・・え？もしかして常山様たちの世界には教会が無いとか？」
「ええと？そのここで言う教会が何かわかりませんが、多分ないですね。妊娠すれば病院で見てもらいますし、特に妊娠から出産は、病院の中でも産婦人科、この場合産科ですね、そこで行われるのが一般的です。それと、怪我や病気の治療は内科や整形外科等の病院がありますね。」
「病院・・・・ですか？私達は、身体の事で何かあれば即教会ですね。それに、何かを学ぶのも教会ですわ。ただ、魔法や剣術等、戦闘にかかわる事柄は、国を通して冒険者ギルド管轄です。また、商売に関係する事柄は商館が取り仕切って・・・・商館と冒険者ギルドは密接な関係ですから、同じ建物で、職員も兼任している場合もあるほどですから。」

・・・・ますますわかりません。
ええと、何はともあれ、教会ですか？治療も？
「ええと、その、色々訳が分からなくなってしまいました。少なくとも私達の知っている常識とは全く違う組織なのですね、と言うのが確認できた感じですね。これらはおいおい慣れるしかなさそうです。」

「その、ごめんなさいね、お力になれず。で、常山様、今後ですが、何人程奥様を増やす御予定ですか？空きがあればぜひ私も！」
「え？」

何？今の。僕は耳を疑いました。
そしてそれは才村さんも同じです。
「どうされましたか？そちらの才村様が最初の妻、つまり第一婦人になられるのでしょう？それに本日冒険者登録をしている御婦人３人。これでもまだ４名ですわ。そして、そこの侍女さん。併せても８名。少なくとも１０名に達していませんよね？どうでしょう？」
・・・・何ですかこれ？僕の常識が・・・・

そして顔を真っ赤にしながら狼狽える才村さん。
「私が常山先輩の妻・・・？妻？」
ええと、才村さん、肝心な所を聞き逃してるよ？
「ちょっと待って下さい！なんですかそれ？僕は今の所誰とも結婚の予定はありませんよ？もしかして、その、才村さんが僕の・・・と言う可能性が・・・・あるのかな？「あります！」ええと、だそうなので、才村さん？そんなのでいいの？ただ、その、この世界では、男性は複数の女性と結婚するんですか？」

「え？何を言っているのですか？力のある、もしくは才能のある、権力のある、色んなあるある男性が複数の女性を娶るのは当たり前じゃないですか？かく言う私達も、何故ギルドの受付をしていると思っているのですか？」
「ええと、お給料のため？」
「違いますよ？私の実家は伯爵家です。父がですが。なので裕福ですよ。それに、こう言っては何ですが、私、自身の見た目にはそれなりの自信がありますわ。」