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外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門

ちょっとかまって欲しかっただけなのに・・・・

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【私はただ、ちょっとかまって欲しかっただけなのに・・・・ご主人さま、酷いですよ全く・・・・お尻凄い事になっています・・・・しかも、男性の前で粗相してしまいましたよ・・・・】

 もうどう言っていいか分からないが、この巨体ベヒモス、どうやらメスらしいが、お尻に石を入れられた事が大層気に入らなかったらしく、恨めしそうに言ってくる。

「いきなり建物を吹き飛ばされ地面にめり込まされたんだぞ俺は。普通なら死んでいるぞ?」

【そんな事はないですよ?以前も上空を飛んでいましたよね?凄い人が来た!と思って追いかけましたが、あっという間に見失って・・・・で、久しぶりにまた来たから頑張って駆け付けたんだけれど、止まれなくって何かを吹き飛ばしてしまうし、気が付けば気配が地面の下に消えてしまうで一生懸命探していたら、突然お尻の穴に何かが入ってきて・・・・もう例えようのない痛みでしたよ?あれ私じゃなければ死んでいましたよね?】

 ・・・・大丈夫なのか?
 しかも、攻撃してきた訳じゃない?

「じゃあ、あそこでくたばっている連中は何だ?」

【え?あら?そう言えば何かが当たった感じはあったけれど?そう、ご主人さま以外にも人がいたんだね??小さすぎて気が付かなかったわ。ごめんね、みんな?】

 あっさり謝るベヒモスさん。
 しかし・・・・何度見てもデカいな・・・・

「じゃあなんだ、あんたは俺に会いに来たけれど、俺がいた部屋に向かってきたが、止まれず跳ね飛ばし、慌てて飛び出した俺を踏んづけてしまい、気配の消えた俺を探すのに移動してたってのか?」

【そうそうその通りよ?私、強いのが好き。私より強い生き物って会った事なかったから。同等のは居たけれどね、あれはお友達だし?】

 こんなデカいのに好きって言われてもなあ?

「なあ、俺この辺りを領地に貰ったんだが、お前みたいなのが沢山いるのか?」

【えっと・・・・知らないわ。空にはお友達がいるし、海にもいるけれど・・・・この周りには何もいないわよ。】

 ・・・・あれか、強い魔獣・・・・神獣の縄張りだったから、他の魔獣などがこの付近を避けていた?

 というか、ベヒモスがいたから、この領地は手付かずだったとか?
 一寸後で王様に聞いてみようか?どういう事なのかって・・・・?
 何で手つかずな土地を俺の領地に・・・・?ってね。
 俺が立ち上がり部屋を収納し黒い奴等を回復させ、去ろうとすると・・・・ベヒモスが、

【私を捨てていくの・・・・?私、お尻に変なもの入れられちゃたし、殿方の前で粗相しちゃたし、もうお嫁にいけない。責任取ってご主人さまに嫁として貰って欲しいのに、酷い・・・・】

 え・・・・どう突っ込めばいいのか?
 こんなでっかいの嫁に貰ってもなあ?
 しかも神獣?見た目カバ?サイ?っポイし。
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