45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ

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外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門

折角いい店なのになあ

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「ああ・・・・残念だ。」

 俺は〇▼◇に向かって言う。

「な・・・・何が残念なのだ?」
「だってさ・・・・いい店じゃないか、ここ。見させてもらったが、品物は少し高いが、まあこんなものだろう。だが・・・・店員の接客態度は実によかった。あんたさえ余計な事をしなければな・・・・」

 俺はそう言う。

「うぐ・・・」
「さて・・・・俺はこれでも侯爵・・・・一介の商人如きが侯爵に刃向かうなど、あってはならぬ!」

 俺がそう言うと、三津枝が駄目だしをしてくる。

「ちょっとそれ悪者の言うセリフ。」

 悪者って・・・・

「さて・・・・店は取り潰し、あんたは・・・・いいとこ奴隷落ちだな。」
「なにいい!それは止めてくれ!わしには妻子がおるのだ!それに従業員は悪くない!」
「ああ、そうかい。だが・・・・あんたの血縁者は当然全員奴隷落ちだな。それとも・・・・死罪にしておこうか?」

 俺は更に言い放つ。
 また別の輩が悪さをしないとも限らないからな。なので、見せしめの為にも、ここは厳しくしないといけない。

「そ・・・・そんなあ・・うぐぐぐ・・・・」
「それに、商館からパメラさんがやってきているからな、言い訳はできない。」
「え?・・・・・わうぐぐ・・・・本当だ・・・・・・・何でだ・・・・どうして・・・・」
「どうしてって・・・・あんたが実力行使をしようとしたからだろう?欲のかきすぎだ。」

 俺は世津達の方へ行き、

「まあ、こんなもんか・・・・そろそろ出ようか?」

 俺は出口に向かって歩き出す。
 パメラが付いてくる。
 世津と三津枝もまだパメラの両隣に居る。
 そして、パメラさんの所に着くと、先に行くように促す。
 俺は敢えて無防備な背中を奴に晒したのだが・・・・

「こ・・・・このまま帰す訳にはいかぬ・・・・」

 ここで大人しくしていれば、あるいは・・・・だったが、何を思ったのか奴は俺に何かを投げつけてきた。
 背中に当たり、何かがはじける。

 背中に衝撃を感じる。
 俺は・・・・この服のおかげで何事もなかったが、周りはかなり吹き飛び凄い事になっている。
 やってくれたな・・・・だがもうあいつは終わりだな。

「ははは!死ね!隠し玉は最後まで取っておくものだよ!」

 そう言いながら、奴は俺が死んだと思ったのだろう。
 流石に俺自身のダメージはないが、衝撃で倒れちゃったからな。
 あーあ、もう取り返しがつかないな・・・・
 密かに世津が居なくなっている。
 きっとギルドか城へ向かったんだろう。
 奴は俺に近づき、俺が死んだとでも思ったのか、俺に触れてひっくり返してくる。

 服、汚れただろうなあ・・・・
 浄化の魔法を後で使おうか・・・・
 そして俺はやつの目の前で、目を開け、

「残念だったな・・・・」

 俺は起き上がる。

「ば・・・・化け物か・・・・そ・・・・そうだ・・・・金・・・金をあげるから、無かった事にしてくれんか!」

 何を今更・・・・

「金は要らん。もう一生暮らしていける金を持っているからな。」

 そして、騎士団が駆けつけてきた。世津がギルドへ知らせに行き、そのままギルドが城へ報告し・・・・魔道具で・・・・騎士団が駆けつけてきたわけだ。

「さっさと歩け!」
「何をする!わしは〇▼◇だぞ!」
「だから何だ・・・・貴族に手を出した商人如きが!一族全員お前のせいで奴隷落ちだな。」

 騎士の1人が〇▼◇にそんな事を言う。
 あっという間に連れ去られていった・・・・

「お怪我はございませんか?口田侯爵さま?」

 そう騎士の1人が尋ねてくる。

「ああ、大丈夫だ。」

 俺は世津と合流し、帰宅した・・・・
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