45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ

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外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門

オープンから数か月が経ったある日・・・・

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 最初こそドタバタだったが、流石に装飾品がそんなに飛ぶように売れるはずもなく、一通り貴族のご婦人に行き渡ったようで、売り上げは落ち着いてきている。
 それとは真逆を行くのが服装関連だ。

 相変わらず仕入れてもすぐ売れる。
 こちらは消耗品なうえに、1人で何着か購入する必要があるからな。

 針子を増やしたが、今度は素材が足りない。
 これは・・・・綿を大量に栽培するしかないな・・・・

 絹も相手が生き物である以上、生産にも限度がある。
 綿の場合、育つのに時間がかかる。

 何処かにでかい土地を用意し、そこで栽培するか・・・・??

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 あれから数か月、店は順調に発展し、現在王都の店は工場を全部店に改装し、新たに別の場所へ工場を建てる事となった。

 クランでは・・・・出産ラッシュ。
 毎日のように赤ちゃんが産まれている。
 異世界へ召喚されてしまってからもう1年以上が経過したんだな・・・・
 そして今、俺は佐和と共にいる。

 破水したのだ。

 クランの拠点には、医療用の部屋が用意してある。
 そして・・・・分娩室も。何せ妊婦だらけだったからな。

 分娩台もあるんだよ。
 驚きの異世界売買。
 医療従事者と登録したら、買えた。

 そして何でも売っていると思い、4Dエコー・・・・超音波検査機器も・・・・売っていた。
 マジですか・・・・と思ったが、実際使っても・・・・医者じゃ無いから今一分からない。胎児の大きさとか。

 まあそんな事はどうでもいい。
 佐和が無事出産してくれる事を願うのみだ・・・・

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 結果は無事出産。
 安産だったみたい。

 佐和も比較的元気な様子。
 逆子だったり旋回異常があったりすると、時間が長引くからなあ。

「よく頑張ったな、佐和・・・・」
「ありがとう・・・・士門さん・・・・いえ・・・・あなたというべきかしら?旦那さま?うーん・・・・困ってしまうわ。」

 まあ何でもいいんだけれどな・・・・
 佐和が産んだのは、男の子だった。

「名前はどうやって決めようかしら?」
「2人で考えるか?」
「ええそうね・・・・ゆっくり考えましょうね。幸い時間は沢山あるわ。」

 この子が幸せに、そして健康に育ちますように、と願ってしまった。名前でそんな効果があればいいけれど・・・・
 佐和は、翌日には普通に生活をはじめていた。
 まだゆっくり寝ていたら?と言うと

「ある程度動いておかないと、体型が元に戻らないから・・・・」

 骨盤とかに変化があるから、それを早く戻したいらしいが・・・・本当にそれで元に戻るのか?

 佐和の出産からさらにひと月ちょっとが経ち・・・・今度はイベッテの番だ。
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