45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ

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外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門

治療が成功していた

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「心配かけたな・・・・」

 俺がつぶやくと、それぞれが反応する。
 泣いたり笑ったり、叩いたり。
 そんな中、1人見慣れない女性がいる。
 誰だろう?
 目の前の女性は・・・・ものすごく短い髪形・・・・ボーイッシュとかそういうレベルじゃない。
 本当に短い。

 俺より短い。
 そして、たぶんプラチナ?シルバー?
 短いから分からないけれど、たぶん奴隷商のノエラと同じ色。

 そうか・・・・俺が治療していたのは彼女か。
 目の前にいるという事は、治療は成功したんだよな?
 俺は安心したのか、目を瞑ってしまった・・・・周りがうるさいが、眠い・・・・

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 お腹が空いた。
 俺は目を開ける。
 シビルが椅子に座って寝ていた。
 俺はベッドで寝ていたようだ。
 そして、反対側にはソファーがあって、そこでは俺が治療をした?女性が寝ていた。

 そっと起き上がる。
 踏ん張りがきかないものの、何とか歩ける。
 俺はシビルをつつく。目を開けるシビル。
 俺はシーっとジェスチャーでシビルに示し、ドアの方を指さす。
 シビルは俺を支え、連れて行ってくれる。
 ここはどうやら王都にある拠点のようだ。
 リビングに向かい、ソファーに腰かける。

「士門さん、もう起きて大丈夫なの?」
「ああ、今は大丈夫。」
「今軽い食べ物と飲み物用意するから、ちょっと待っていて。」

 そう言って消えるシビル。
 するとすぐに他の4人がやってくる。

「心配かけたな?」
「このまま起きないんじゃないかと思いました・・・・」

 イベッテが答える。

「無茶しすぎ。」

 ちょっと怒りながら三津枝が喋る。
 世津と佐和はキッチンに向かい何かしてくれているようだ。

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 俺は倒れてからの事を確認した。
 治療した彼女だが・・・・名前をヒルダ・ウルジュラ・ボスハールトといい、年齢は19歳。
 治療は成功し、四肢の欠損は全て怪我する前の状態に戻ったとの事。
 怪我は全て綺麗になった。目も見えるようになり、声も出せる。

 健常者になったそうだが・・・・どうやら彼女、脂肪が殆ど無くなってしまったらしい。

 以前は豊かな胸の持ち主だったらしいのだが、今は見る影もなく、まな板?状態。
 お尻の脂肪も殆んど無く、今ようやく復活しつつあるらしい。
 四肢の欠損を補うのに、身体の脂肪が使われた?
 そして、以前は三津枝より背が高かったらしいのだが・・・・
 何故か背が小さくなり、ほぼ俺と同じ身長らしい。

 で、俺は気を失い、1週間程起きなかったらしい。
 その所為か、すっかり筋肉が弱りまともに歩けない。
 まあ体を動かせばそのうち回復するだろう。

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