45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ

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外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門

シビルとの婚約

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 しまった・・・・
 俺は、順番を間違ってしまった・・・・
 佐和とイベッテはその・・・・先に指輪を渡していたんだが・・・・まだ渡していない・・・・
 昨日は俺おかしかったしな・・・・色々記憶がないんだよ。
 そして・・・シビルを見れば一目瞭然。
 俺の腕を取り、離れない。

「士門~チューしてー」

 ・・・・誰だこいつ?
 仕方ない・・・・渡す方法は後で考えよう。
 できればいいムードで渡したいからな。
 そう思っていると、下に小さな湖があり、周りは森に囲まれている場所にいるようだと気が付いた。
 それを見たシビルが、

「士門、あそこに降りていい?」

 そんな顔で聞くなよ・・・・

「分かったよ、降りてみよう。」

 降りると・・・・自然豊かな原生林?に小さな湖があり、着水をする。

「私・・・こんな雰囲気が好き。」

 エルフは自然溢れるこういった場所に住んでいるんだっけ?
 デッキから岩場に飛び移るシビル。
 大丈夫か?苔があるけれど、足滑らないのか?
 どんどん進んで、湖と地面の境に来た。
 静かだ・・・・時々鳥のさえずりが聞こえる他は、特に音もしない。
 空気も澄んでいて、気持ちがいい。
 そして、この場に立っているシビルは・・・・今までで一番綺麗だった・・・・
 多分自然体のシビル。
 あれが本来の姿なんだろう・・・・
 俺はシビルに跪き、懐から小箱を取り出し、開ける。
 そこには・・・・シビルに似合いそうな指輪と、俺が付ける指輪が。
 俺はそっとシビルの手を取り、見つめる。

「シビル、キミは・・・・エルフだ。俺達と違い、その信じられないぐらい奇麗な姿と、長い時を生きる長寿な生。俺は迷ったが・・・・シビル、君の気持に応えたい。俺と結ばれてくれるなら・・・・この指輪をはめてほしい。」
 そう言うと、シビルがそのまま指輪を受け入れてくれる。

「士門、嬉しいわ。ちゃんと貴方が死ぬまで一緒に居てあげる。これから私の夫として・・・・」

 俺は辛抱できず、シビルを抱きしめ、キスをする。
 先に俺が死ぬだろう。だが、今はそんな事を考えられない。
 俺は細いシビルの細い腰を抱き、お互いの体温を確かめるように強く抱きしめる。

「嬉しい・・・・」

 この日から、3人目の妻として、シビルが加わった・・・・
 やったよ佐和、イベッテ、私も結ばれたよ!
 うん?何か聞こえたような気がするが、気のせいか?
 この後、何か忘れているような気がしないでもなかったが、クランの拠点へと戻るのだった・・・・

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 佐和が迎えてくれる。

「しもんさんお帰りなさい、上手くいったのかしら?」

 うん?何がと思うと、
「ワイバーンの討伐ですよ?」

 ああそうだった・・・・

「解決したよ?」
 覚えてないけれど・・・・シビルは何も言わなかったらら終わっているんだよな?
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