45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ

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外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門

スキル”窃盗”

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 ”あのヒューマンからスキルを奪うチャンスです、マスター”

 ナビちゃんが再びいう。

「何だよ奪うって。」

 ”あのヒューマンの、召喚スキルを奪えるチャンスですと言ったのですが。”
 ・・・・はあ?スキルを奪う?何じゃそりゃ?
 ”今まで、レベルが低くて使い物にならなかったスキルですが、窃盗スキルのレベルも上がっていますから、今なら条件が揃っていますよ。”

 ・・・・うん?何の事?確かに・・・・窃盗スキルあった気がしたけれど・・・・?
 そんな使い方をするスキルだったのか?
 てっきり何か物を盗むスキルと思っていたのだが・・・・

 ”以前も、お伝えしたと思いますが、マスターはスキルによっては、スキルの使い方を理解されていない事が多いようです。今回は私がサポート致しますので、召喚スキルを奪って下さい。”

 はあ?理解できない・・・・
 はっと気が付くと、黒ローブが何かしようとしている。

 ”マスター、あのヒューマンに触れて下さい、今すぐに。そして、奪うと念じて下さい。”

 よく分からんが、やって見るか・・・・
 俺は素早く動き、黒ローブの背後に回り首を絞める。

「ぐごが!がぎぐげ!」

 首を絞められて真面に喋れない黒ローブ。
 そして俺はナビちゃんに言われるがまま、奪うとイメージ?してみた。
 すると・・・・うが!体に鋭い痛みが走る。
 思わず黒ローブの身体を突き飛ばす。
 何だ今のは?

「ぐご・・・・がは・・・・」

 苦しんでいる黒ローブ。

 ”成功です。”

 とナビちゃんが伝えてくる。

 成功?召喚のスキルを奪った?

 そう思っていると・・・・

「くそ!何しやがる!・・・・まあいい。今すぐ凄いの呼ぶからな!最後に勝てばいいのだ、はははは母はh!へ?」

 何だよ母はhって・・・・

「何だ!どうした!何故出てこない!」

 何か問題があるのか、黒ローブの様子がおかしい・・・・

「何で!出て!こない!」

 必死になって何かをしようとしてる黒ローブ。

「あ!おい貴様!さっき俺様の首を絞めた時、何かしたな!」

 ・・・・正解だけど、秘密だ・・・・

「だったらなんだ?」

 敢えてそう聞いてみる。

「くそ!くそくそ!どうしてだ!何故でない!あ――――――――――!」

 喚き散らす黒ローブ。

 ”窃盗スキルで、あのヒューマンの召喚スキルを奪いましたから、もう召喚はできませんよ。”

 何て事だ?
 俺は自身のステータスを確認すると・・・・・あった、召喚だ・・・・
 どうやって?原理が分からない・・・・

 ”窃盗スキルの発動条件が厳しいのですよ、マスター。先ずは相手よりレベルが上でないと成功しません。次に、窃盗スキルのレベルより低いスキルしか盗めません。更には対象のスキルを発動しようとしている時に、相手に触れていないといけません。”

 ・・・・おいおい、何かとんでもない事言わなかったか?
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