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外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門

今後についての話し合い

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 イベッテが女性陣に囲まれ、”どうだった?”とか”おめでとう!”とか色々言われつつ囲まれてる間に、

「士門さん、こっちですわ。」

 佐和がこっそり近付き俺の手を引っ張って、奥へと連れて行く。

「もう我慢できません・・・・」

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 暫くして、艶々した佐和とげっそりした俺が現れた。
 まあいいんだ、佐和が嬉しそうだったから。

 で、今6人で王都の拠点にいる。
 クランの拠点は人が多すぎて、落ち着けない。
 王都の方には人がいないので邪魔も入らず、誰にも知られず話が出来る。

「皆さん、色々気を使ってくれてありがとう。おかげさまで私も女性として、これ以上ない幸せを感じています。で、今から現実的な事になりますが・・・・お金です。」

 イベッテが話す。

「あ、そうね、結局どれぐらいになったのかしら?」

 佐和が聞く。
 他の3人も気になっているようだ。
 俺は無言で金を並べていく。
 金貨は200枚と多いが、大白金貨を101枚並べる。
 金貨の方は、わあ!って感じで皆見ているが、この大白金貨は・・・・何これ?と言った感じ。

「しもんさん?この・・・・大きいお金は・・・・何でしょうか?」
「白っぽい・・・・?私も分からない。何?」

 せつとみつえが聞いてくる。
 俺も言われないと分からないからな。

「大白金貨と言ってな、それ1枚で金貨1000枚分だ。」
「え?」

 驚くせつ。

「1000枚??」

 一枚手にしながら固まるみつえ。

「ああ、一部で取引があるらしいが、金貨100枚で・・・・ここにはないが、白金貨・・・・たぶんプラチナだろう。で、さらに白金貨が10枚で大白金貨だ。もし金貨なら・・・・10万枚を超える。現実的に持ち運ぶ事は不可能だし、重みで床に穴が開く。」
「そう言えば、此処にはお札ってないのかしら?」

 佐和も大白金貨を手に取りながら、聞いてくる。

「お札って何でしょう?硬貨以外には無いですよ?後は・・・・カードに入金はできますが・・・・」

 イベッテが説明してくれる。
 お札がない・・・たぶん印刷技術が其処までしっかりしたのがないのだろう。
 だが・・・・カードに入金?

「そう言えばイベッテ、俺も知らないがカードに入金ってどういう事だ?」
「あれ?言っていませんでした?商人用のカードにはそういう機能があるのですよ?」
「ならどうして今回硬貨で取り引きだったんだ?」
「さあ?何ででしょうね?作者が忘れていた・・・・・・・・んじゃないですか?」

 作者って何だよ?

「フフッ冗談ですよ士門さん、私が頼んでたんです。恐らく高額取引になるだろうと事前に聞いていたので、士門さんにも高額取引がどのように行われるか、今回は現金で、と思いまして。ただ、想定以上に高額でした・・・・」

 そうなんだよなあ?あまりにも高額すぎて、どう使ったらいいか分からん。
 立地条件の良い土地を買って、拠点や店を沢山作るか?
 それ以外に思いつかん。
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