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外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門

指輪を作る

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 俺はお世話になった白河さんへ挨拶をし、此処を去る事にした。

「ああ、すっかり元気になったようだねえ。うん、心配は・・・・もういいようだね。」
「ありがとうございます!何か憑き物が落ちたみたいな、新たな自分になったような気がします!」
「うん、君は肉体的に問題はないが、精神的にね・・・・まあこれは自分が言えた事じゃあないんだけれども。」
「そんな・・・・」
「あ、そうだ、僕からアドバイスがあってね。君の事だから余計なお節介かもしれないけれど、以前ここにやってきた女性達・・・・彼女達を満足させてあげないと。今の君なら心配ないだろう。」

「へ?えーどういう意味で・・・・?」
「色んな意味だよ?戻ったら思いっきり抱きしめてあげなさい。そして・・・・欲望のままに行動すべき!だな。」

 ええ・・・・そんなことしたら嫌われ・・・・ないかな?

「大丈夫でしょうか?」
「ああ、問題ないねえ(多分だけど・・・・)。」
「わかりました!今まで分かってはいたんです、彼女達の好意に。だけど自分は彼女達より劣ってるんじゃないか、嫌われるんじゃないか、そもそも好かれるはずがない、と思い込んでしまっていて・・・・」

「うん、精神的に参っているとね、どんどん負の感情が増えていってね。僕もそれでずいぶん苦労したよ。ああ、それとね・・・・折角スキルが増えたんだ、彼女達に指輪をプレゼントしてはどうかな?勿論自作の、だよ?」

 ・・・・そう言えば以前ダガーを渡したっけ?
 あの時も何か恐ろしい発言がイベッテ辺りからあった気がしたけれど・・・・ま、いいか。

「あ、最後にこれ餞別。有効活用してほしい。」

 ・・・・なんだこれ、船?クルーザーとか言う奴?

「それ空を走るんだ、飛ぶと言うべき?」
「え!マジっすか!」

 俺は空飛ぶクルーザーを手に入れた。

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 俺はもらったクルーザーで空の旅を満喫している。
 めっちゃ速度出るんですけれど?
 そして・・・・ロンダーヴが、クランの拠点がある場所は方向が分かると言うので、今はオートで飛ばしている。
 今回ゲートは使わない。
 折角こんな凄い乗り物手に入れたからな、旅を楽しみたい・・・・なんてな。
 なんでも、今の俺でも多分作る事ができる・・・・らしい。
 異世界売買で船を購入、創造や付与を駆使すれば行ける・・・・とか。
 そして・・・・今は指輪を作成中。
 これも創造とかのスキルで作成。
 指の大きさに応じ、自動調整の機能がある。
 そして・・・・色々な魔法を付与した。
 そうこうしているうちに・・・・

【ますたー!もうすぐ着くよ?】

 ロンダーヴが教えてくれる。
 ひと月振りか・・・・
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