４５歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門

シビルの告白

　話は少し遡る・・・・俺とシビルが車で移動中の事。
　車の中で、シビルをクランメンバー、パーティーメンバーに加えたのだが・・・・
　そのシビルなのだが・・・・どうでも？いいけれど、車の中で話した時に、とんでもない事を言ってきた。

「その・・・・まずはごめんなさい。貴方のパーティーメンバー、全員処女よね。私は処女じゃないの。」

　ぶふぉ！
　思わず噴き出した。

「な、な何を言っているんだ？」

「性別欄、分かるでしょ？女神様は特殊な性癖をお持ちだから、性別欄にも影響があります。女神様の為にあると言うべきか・・・・性行為があったかどうか、つまりは挿入があったかどうかという事ね。」

　何だと・・・・？

「私は長い事生きているので、セックスは何度もしているわ。でも・・・・貴方のパーティーメンバーの女性は全員処女。つまり、そう言う事よね。」

　え？せつとみつえは兎も角、さわも処女？マジすか？

「えっと・・・・俺、そういうの気にして無いから、別に経験があるなしでメンバー選んだわけじゃないし。」

「本当に？」
「ああ、問題ない。」
「よかった・・・・」

　・・・・まじなのか？何処で見ているんだ？あ、そうか、性別欄か。シビルは確かに女性となっているけれど、せつ達確か女の子となってたな。
　気にしていなかったけど・・・・何を考えているんだ、女神さんよ！

　これかなりプライベート情報じゃないか！
　特に女性にとっては、人にもよるだろうけれど、大事な事のはず。
　何でバレバレになるんだ？

　注）もっと前に気が付いていたのだが、精神がおかしくなってすっかり忘れていた口田だった・・・・

　・・・・
　・・・
　・・
　・


　シビルを迎え、ダンジョンに再び入る。
　今回は特に強い魔物と遭遇する事も無く、前回戦闘をした下の階層へ進める階段付近にたどり着く。
　このまま階段を下り、第２層へ。
　暫らく進むが魔物が居ない。
　もう強いのはいないのか？
　シビルが偵察に向かった。

　動きが速い。
　彼女は素早く動けるが、相当非力らしい。
　種族的な制限らしいけれど、全体的にエルフは力がなく知力に優れる傾向にあるそうな。
　彼女は弓を扱うが、命中率は高いが力がないため、なかなか威力のある矢を放てないらしい。
　結局は風魔法の補助を用い、威力をあげているそうな。
　特に強い魔物がいないと、戻ってきたシビルから報告があった。
　そして、彼女の言う通り何事もなく下へと向かう階段にたどり着く。
　シビルが再び先行する。
　階段を下り、新たな階層へ。
　俺達が降りると、すぐにシビルが戻ってきた。

「もう少し先に、何かいます。」
「何かって？」
「恐らくミノタウロス、しかも強い個体です。」