45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ

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外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門

付与というスキルが増えていた

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「何だこれは・・・・」

 親方の感想だ。
 出来上がったのはショートソードというか、もう少し小ぶり・・・・ミスリルが少なかったのでダガーみたいになった。
 そして、複数の魔法が使える。

 俺は思った。
 何で回復魔法と浄化・・・・クリーンの魔法が使える武器が作れたのか?
 魔法をこめただけではそんな事にはならない。
 普通は付与というスキルがないといけないらしい。
 俺はないぞ?

 そう思っていたけれど、自分のステータスを確認すると最後の所にあった。
 いや、元々無かったぞ。

 親方に聞くと、詳しい条件は知らないがスキルに関係する行動を何度もしていると、スキルが増える事があるらしい。
 例えば俺が持っている剣術スキル。
 剣なんて使った事ないのに何故あるのか?
 よくある理由は、特に男子は幼い頃に棒とかを使ってちゃんばらした事があるだろう。
 ああ言った行動がスキルに影響するらしく、今回増えた付与のスキルもそう言った何かの原因があったのではないか、と。

 さて、元に戻るが・・・・ミスリルを使っている事もあって、このダガーの切れ味は抜群だ。
 投げてよし、刺してよし、切ってよし。
 しかも鉄や鋼で打った剣と違い、ミスリルで打った剣。
 軽いし、耐久度もある。
 だが、加工が難しく並の鍛冶師では歯が立たないらしい。
 だから俺がミスリルで剣を打った事に、親方は相当なショックを受けたらしい。
 そう、俺は親方以上の鍛冶師、らしい。
 マジっすか?
 だが、一つ言える事は親方に教えてもらい、場所を借りなければ剣を打つ事なんてなかったはず。

 親方は白河さんの剣を名残惜しそうに返してくれ、そしてあの精霊剣”ロンダーヴ”を渡してくれた。
 使い手が居ない・・・・扱える奴がいなかったが俺なら使えるから、と。
 いいのだろうか?俺は既におっさんソード(仮)持っているからなあ。
 だが親方曰く、持っていれば何かの役に立つだろう、との事。

 金を払おうとしても、受け取ってくれない。
 仕方がないので、無期限で白河さんから貰った剣を貸す事にした。
 またここに何度も来る事になるだろうから、と。
 親方は感謝してくれた。

 いやあ、自分の打った剣より出来の良い剣を見て、機嫌が悪くなると思ったが、
「俺もまだまだだ!もっと精進せねば!」
 と逆に張り切っていたからなあ。

 彼の名はガエル・バルリエントス。
 この国一番の鍛冶師であり、バルリエントス工房の親方であり、珍しい精霊魔法を使えるらしく低確率ながら剣に精霊魔法を組み込む事が出来るらしい。

 俺は王都へ来るたびに、彼の工房へ向かう事となった・・・・
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