937 / 1,180
外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門
付与というスキルが増えていた
しおりを挟む
「何だこれは・・・・」
親方の感想だ。
出来上がったのはショートソードというか、もう少し小ぶり・・・・ミスリルが少なかったのでダガーみたいになった。
そして、複数の魔法が使える。
俺は思った。
何で回復魔法と浄化・・・・クリーンの魔法が使える武器が作れたのか?
魔法をこめただけではそんな事にはならない。
普通は付与というスキルがないといけないらしい。
俺はないぞ?
そう思っていたけれど、自分のステータスを確認すると最後の所にあった。
いや、元々無かったぞ。
親方に聞くと、詳しい条件は知らないがスキルに関係する行動を何度もしていると、スキルが増える事があるらしい。
例えば俺が持っている剣術スキル。
剣なんて使った事ないのに何故あるのか?
よくある理由は、特に男子は幼い頃に棒とかを使ってちゃんばらした事があるだろう。
ああ言った行動がスキルに影響するらしく、今回増えた付与のスキルもそう言った何かの原因があったのではないか、と。
さて、元に戻るが・・・・ミスリルを使っている事もあって、このダガーの切れ味は抜群だ。
投げてよし、刺してよし、切ってよし。
しかも鉄や鋼で打った剣と違い、ミスリルで打った剣。
軽いし、耐久度もある。
だが、加工が難しく並の鍛冶師では歯が立たないらしい。
だから俺がミスリルで剣を打った事に、親方は相当なショックを受けたらしい。
そう、俺は親方以上の鍛冶師、らしい。
マジっすか?
だが、一つ言える事は親方に教えてもらい、場所を借りなければ剣を打つ事なんてなかったはず。
親方は白河さんの剣を名残惜しそうに返してくれ、そしてあの精霊剣”ロンダーヴ”を渡してくれた。
使い手が居ない・・・・扱える奴がいなかったが俺なら使えるから、と。
いいのだろうか?俺は既におっさんソード(仮)持っているからなあ。
だが親方曰く、持っていれば何かの役に立つだろう、との事。
金を払おうとしても、受け取ってくれない。
仕方がないので、無期限で白河さんから貰った剣を貸す事にした。
またここに何度も来る事になるだろうから、と。
親方は感謝してくれた。
いやあ、自分の打った剣より出来の良い剣を見て、機嫌が悪くなると思ったが、
「俺もまだまだだ!もっと精進せねば!」
と逆に張り切っていたからなあ。
彼の名はガエル・バルリエントス。
この国一番の鍛冶師であり、バルリエントス工房の親方であり、珍しい精霊魔法を使えるらしく低確率ながら剣に精霊魔法を組み込む事が出来るらしい。
俺は王都へ来るたびに、彼の工房へ向かう事となった・・・・
親方の感想だ。
出来上がったのはショートソードというか、もう少し小ぶり・・・・ミスリルが少なかったのでダガーみたいになった。
そして、複数の魔法が使える。
俺は思った。
何で回復魔法と浄化・・・・クリーンの魔法が使える武器が作れたのか?
魔法をこめただけではそんな事にはならない。
普通は付与というスキルがないといけないらしい。
俺はないぞ?
そう思っていたけれど、自分のステータスを確認すると最後の所にあった。
いや、元々無かったぞ。
親方に聞くと、詳しい条件は知らないがスキルに関係する行動を何度もしていると、スキルが増える事があるらしい。
例えば俺が持っている剣術スキル。
剣なんて使った事ないのに何故あるのか?
よくある理由は、特に男子は幼い頃に棒とかを使ってちゃんばらした事があるだろう。
ああ言った行動がスキルに影響するらしく、今回増えた付与のスキルもそう言った何かの原因があったのではないか、と。
さて、元に戻るが・・・・ミスリルを使っている事もあって、このダガーの切れ味は抜群だ。
投げてよし、刺してよし、切ってよし。
しかも鉄や鋼で打った剣と違い、ミスリルで打った剣。
軽いし、耐久度もある。
だが、加工が難しく並の鍛冶師では歯が立たないらしい。
だから俺がミスリルで剣を打った事に、親方は相当なショックを受けたらしい。
そう、俺は親方以上の鍛冶師、らしい。
マジっすか?
だが、一つ言える事は親方に教えてもらい、場所を借りなければ剣を打つ事なんてなかったはず。
親方は白河さんの剣を名残惜しそうに返してくれ、そしてあの精霊剣”ロンダーヴ”を渡してくれた。
使い手が居ない・・・・扱える奴がいなかったが俺なら使えるから、と。
いいのだろうか?俺は既におっさんソード(仮)持っているからなあ。
だが親方曰く、持っていれば何かの役に立つだろう、との事。
金を払おうとしても、受け取ってくれない。
仕方がないので、無期限で白河さんから貰った剣を貸す事にした。
またここに何度も来る事になるだろうから、と。
親方は感謝してくれた。
いやあ、自分の打った剣より出来の良い剣を見て、機嫌が悪くなると思ったが、
「俺もまだまだだ!もっと精進せねば!」
と逆に張り切っていたからなあ。
彼の名はガエル・バルリエントス。
この国一番の鍛冶師であり、バルリエントス工房の親方であり、珍しい精霊魔法を使えるらしく低確率ながら剣に精霊魔法を組み込む事が出来るらしい。
俺は王都へ来るたびに、彼の工房へ向かう事となった・・・・
20
お気に入りに追加
4,332
あなたにおすすめの小説

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

天職はドロップ率300%の盗賊、錬金術師を騙る。
朱本来未
ファンタジー
魔術師の大家であるレッドグレイヴ家に生を受けたヒイロは、15歳を迎えて受けた成人の儀で盗賊の天職を授けられた。
天職が王家からの心象が悪い盗賊になってしまったヒイロは、廃嫡されてレッドグレイヴ領からの追放されることとなった。
ヒイロは以前から魔術師以外の天職に可能性を感じていたこともあり、追放処分を抵抗することなく受け入れ、レッドグレイヴ領から出奔するのだった。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

異世界召喚?やっと社畜から抜け出せる!
アルテミス
ファンタジー
第13回ファンタジー大賞に応募しました。応援してもらえると嬉しいです。
->最終選考まで残ったようですが、奨励賞止まりだったようです。応援ありがとうございました!
ーーーー
ヤンキーが勇者として召喚された。
社畜歴十五年のベテラン社畜の俺は、世界に巻き込まれてしまう。
巻き込まれたので女神様の加護はないし、チートもらった訳でもない。幸い召喚の担当をした公爵様が俺の生活の面倒を見てくれるらしいけどね。
そんな俺が異世界で女神様と崇められている”下級神”より上位の"創造神"から加護を与えられる話。
ほのぼのライフを目指してます。
設定も決めずに書き始めたのでブレブレです。気楽〜に読んでください。
6/20-22HOT1位、ファンタジー1位頂きました。有難うございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる