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外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門

国王の魅力

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「ぐぉ―――――!参った・・・・」

「王子、痛いですよ・・・・本気で打ち付けるなんて酷いですよ!」

「何を言うか、こっちはレベル8なのだぞ!それをいとも簡単にあしらいおってからに・・・・」

 別に怒ってはいない王子。
 嬉しそうだ。

「では、わしも相手になってもらおうかの?」

 そう言って・・・・この国の国王は、今更訓練なんかするのか?

「あ・・・お手柔らかに・・・・・」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「なん・・だ・・・と・・・・レベル・・・・9の・・・・このわしを・・・・こんな簡単に負けるとは・・・・」

「あ、大丈夫ですか?腰とか痛みませんでしたか?」
「わしを年寄り扱いするでない!まだ60代じゃ!」

 ・・・・もう70前なんだから、自重しようよ。

 いい汗をかいたので3人で何故か風呂へ。
 いいのか、こんなので?

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 風呂から出ると流石にこれ以上は無理なのか、国王は連れ去られていった・・・・

 王子は・・・・やはり回収されていった。
 ご愁傷様・・・・

 何故か夜はパーティーを開くという事で、強制参加に。
 おいおい、服なんて持ってないぞ。

 そう思ったけれど、女性陣は借りたのか、皆ドレスを着こんでいる。

 普段見慣れない姿に、思わず興奮してしまった・・・・
 あんなに胸元が開いている・・・・うわー・・・・

 3人は、皆黒髪なのだが、三者三様な髪の長さ。
 肩までのせつ、ショートカットのみつえ、腰に届きそうなさわ。
 それぞれ違う色のドレス。
 ああ、素材がいいと、何着ても似合うんだよな。
 まあ、今は凄く似合ってるけど・・・・
 そして、イベッテ・・・・・彼女は、地球で言う所の白人に近い?

 ほぼ金髪のロングヘア―、白い肌、茶色っぽい目。
 そしてドレスを着慣れているのか、動きに不自然さが全くない。

 今日は、イベッテと一緒に来るようにと指示されていて、あ、勿論3人も同席するんだけど。

 やはり胸元の空いたドレスで腕を組まれると、ドキッとしてしまう。

 会場へ入ると既に沢山の人が会場入りしており、賑やかだった。
 いや、華やかというべきか。
 何人かが声をかけてくれ、挨拶していると、

「やっと会えたのじゃ!久しいの・・・・」
「あ・・・・レシティアじゃないか、久しぶりだな!」
「おお、感心じゃな、れでぃの名前を覚えておるのはいい心がけなのじゃ!」

 きっと来ると思っていたよ。

「折角其方が城に尋ねてきてくれたというのに、我は勉学に励んでおったのじゃ!」
「お、勉強とは感心だな!」
「勉強中は誰も教えてくれなかったのじゃ!」
「あ、何を勉強しているのかな?」
「そ・・・それは秘密なのじゃ!」
「気になるなあ?」
「駄目じゃぞ、恥ずかしくて言えぬのじゃ!」

 ・・・なんだよ恥ずかしくて言えない勉強って?
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