45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ

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外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門

公開プロポーズに気が付かない俺

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 どうやら4人の女性による話は終わったようで、何やらイベッテさんが頷きつつ、見送っている。
 そして、先ずせつがやってきた。

「しもんさん、ちょっといいかしら?」

 うん?何だろう?何故か王太子さん、にやつきながら、
「ちょっと喉が渇いたのでな、また後程!」

 シュタッ!っと音のしそうな勢いで消えていった。
 何だったんだ?

「あ・・・・ああ・・・・どうした。」
「え・・・・ちょとね・・・・しもんさん色々して下さりありがとうございます。」
「うん?今更どうした?」

 何やらスマホか?見ながら確認してるせつ、何だ?

「その、しもんさん・・・・今後とも末永く・・・・お・・・・お願いしますね?」

 うん?どうした?

「あ・・・・ああ?ああ、?こちらこそお願いするよ。」
「ふふ、ありがとうございます。あ、一寸喉が渇いたので何か取ってきます。」

 去っていくせつ。
 何だったんだ?
 少しして、今度はみつえが。

「しもんさん、今一人?」
「ああ、王太子さんも何だか去っていったしね。」
「そかそか・・・・その・・・・しもんさん、今まで助けて下さりありがとう。」
「うん?どうした?」

 今日はどうしたんだ?もしかして酒でも飲んだ?顔が赤い。
 そして、うん?またせつと同じでポケットをまさぐっている?

「いえ・・・・その・・・・しもんさん。これからも、末永く、お・・・・お願い。」
「あ・・・・?うん、え・・・・お願いされたよ。大丈夫だよ。任せてよ。」
「ありがと。そんなしもんさんが好き。あ、せつが呼んでいる。ちょっと行ってくる。」

 今度はみつえが。
 何?何だったんだ?
 そして、よく分からないが、さわが。

「しもんさん、喉乾いていませんか?飲み物どうぞ。」
「おう、ありがとう。喋りっぱなしだったから、ありがたい。」
 そう言ってさわからグラスを受け取り、中身を飲む。

「あれからひと月以上が経ちましたわ。しもんさんもなかなか大変でしたわね。」
「ああ、まあ、生きるのに必死だったしね。」
「そうですわね・・・・そして、今後も・・・・しもんさん・・・・今後、私とも・・・・末永く、お願い致しますわ。」

「うん?君みたいな女性に言われると照れるけれど、任されたよ。ずっと一緒さ。・・・・・そして・・・・3人とも、ずっと・・・・」

 そして・・・・と言ったあたりから、何故か3人がこちらに来ていた。
 ああ、そう言えばギルドの付き合いがあるからな、イベッテさんとも長い付き合いになりそうだ。

「4人とも、君達さえ俺と一緒に居るのが大丈夫なら、ずっとこれからも、死ぬまで、その・・・・改めて、よろしく頼むよ。」

「「「「はい!こちらこそ!」」」」

 あれ?そこで何で4人共声がはもる?
 そしてよく分からないが、俺と4人を中心として居合わせた人々が囲んでいる。
 いつの間に?
 で、王太子さんが何故か、

「皆のもの!此処に居る口田おとうと殿とは、長い付き合いになりそうだ!」

 あれ?俺なんかした?
 本人の知らぬ間に、公開プロポーズが成立していた・・・・え?何それ?
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