916 / 1,174
外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門
イベッテさん
しおりを挟む
そして、今まで黙っていたイベッテさんが発言する。
「口田さん、睾丸、お願いしますね。そして・・・・今後とも、末永くお願いいたします。」
フフッと笑みを浮かべるイベッテさん。
「あ・・・・ああ?・・・・よろしく頼むよ?」
よく分からないまま返事をしてしまった。
何でイベッテさんがお願い?この時気が付いていれば・・・・気が付いていても返事は変わっていなかったか?
「しもんさん、結局渡すのですか?」
「ええ?まあな、せつ。困っている人を見捨てるのもなんだしな・・・・?日本じゃあ、不妊治療とか大変らしいからな。」
「で、どうする?秘密裏という事で渡してしまうの?」
みつえも聞いてくる。
「そうだなあ、そうしようか。だがどうやって偽装するのかな?」
「私達が仕留めた事にしてはどうでしょうか?」
「あ・・・・さわ、それでは結局クランのリーダーが俺だから、結局見た事も無い王女様とかと結婚しなくちゃいけないんじゃない?」
「それもそうですわね・・・・」
そこに再びイベッテさんが。
「その辺りはこちらで何とかしましょう(もう父上に報告してありますから、手遅れなんですけれどね)。では交渉成立という事で、提出願えますか?」
「あ・・・・はい、これです。」
何か分からんが、従ってしまった。
何か今のイベッテさん、雰囲気が・・・・先程までと違う?
「一応、鑑定と、定をさせて頂きますから、暫くお待ち下さいね。」
そう言ってミゲルさんとイベッテさんは出ていった。
あれ?相談してからにするんじゃなかったっけ?どうしてこうなった?
「おかしいですわ。今、しもんさんは私達と相談する、と言われたのに何故か相談前に交渉成立してしまいましたわね。受付の方が所有しているスキルでしょうか?」
・・・・あ、そうなんだよ、一度イベッテさんを鑑定しようとしたんだけれど、認識阻害のアイテム?装備中とかで、イベッテさんの名前以外分からなかったんだよ。
ギルドの職員とは、こういう装備をするのかな?
・・・・
・・・
・・
・
暫くして2人が戻ってきた。
「本物ですな。感謝いたしますぞ、口田殿。」
「あ、まあ、はい・・・・」
「それで申し訳ないが流石にこれら睾丸の引き取りは、そのままではできぬのでな、王家に直接引き取って貰わねばならぬのだ。急ぎ来るようなので金は2~3日程待ってはくれぬか?」
成程・・・・まあ、今は金に不自由していないし、いいか。
「わかりました。では、3日後にここへ来ればいいかな?」
「それで願います。ただ、もしかして急に来てもらわないといけない事態になりかねぬので、出来ればクランの拠点にその間は居てもらえぬだろうか?何せ相手は王国のトップだからな。」
・・・・渡すの早まった?
「口田さん、何かありましたら、私がお迎えに参りますので、そこはご安心下さいね。」
そのにこやかな笑顔、反則だよ。
何かに巻きこまれた感じもしないではないけれど、この場を去った俺達だった。
「口田さん、睾丸、お願いしますね。そして・・・・今後とも、末永くお願いいたします。」
フフッと笑みを浮かべるイベッテさん。
「あ・・・・ああ?・・・・よろしく頼むよ?」
よく分からないまま返事をしてしまった。
何でイベッテさんがお願い?この時気が付いていれば・・・・気が付いていても返事は変わっていなかったか?
「しもんさん、結局渡すのですか?」
「ええ?まあな、せつ。困っている人を見捨てるのもなんだしな・・・・?日本じゃあ、不妊治療とか大変らしいからな。」
「で、どうする?秘密裏という事で渡してしまうの?」
みつえも聞いてくる。
「そうだなあ、そうしようか。だがどうやって偽装するのかな?」
「私達が仕留めた事にしてはどうでしょうか?」
「あ・・・・さわ、それでは結局クランのリーダーが俺だから、結局見た事も無い王女様とかと結婚しなくちゃいけないんじゃない?」
「それもそうですわね・・・・」
そこに再びイベッテさんが。
「その辺りはこちらで何とかしましょう(もう父上に報告してありますから、手遅れなんですけれどね)。では交渉成立という事で、提出願えますか?」
「あ・・・・はい、これです。」
何か分からんが、従ってしまった。
何か今のイベッテさん、雰囲気が・・・・先程までと違う?
「一応、鑑定と、定をさせて頂きますから、暫くお待ち下さいね。」
そう言ってミゲルさんとイベッテさんは出ていった。
あれ?相談してからにするんじゃなかったっけ?どうしてこうなった?
「おかしいですわ。今、しもんさんは私達と相談する、と言われたのに何故か相談前に交渉成立してしまいましたわね。受付の方が所有しているスキルでしょうか?」
・・・・あ、そうなんだよ、一度イベッテさんを鑑定しようとしたんだけれど、認識阻害のアイテム?装備中とかで、イベッテさんの名前以外分からなかったんだよ。
ギルドの職員とは、こういう装備をするのかな?
・・・・
・・・
・・
・
暫くして2人が戻ってきた。
「本物ですな。感謝いたしますぞ、口田殿。」
「あ、まあ、はい・・・・」
「それで申し訳ないが流石にこれら睾丸の引き取りは、そのままではできぬのでな、王家に直接引き取って貰わねばならぬのだ。急ぎ来るようなので金は2~3日程待ってはくれぬか?」
成程・・・・まあ、今は金に不自由していないし、いいか。
「わかりました。では、3日後にここへ来ればいいかな?」
「それで願います。ただ、もしかして急に来てもらわないといけない事態になりかねぬので、出来ればクランの拠点にその間は居てもらえぬだろうか?何せ相手は王国のトップだからな。」
・・・・渡すの早まった?
「口田さん、何かありましたら、私がお迎えに参りますので、そこはご安心下さいね。」
そのにこやかな笑顔、反則だよ。
何かに巻きこまれた感じもしないではないけれど、この場を去った俺達だった。
22
お気に入りに追加
4,322
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界召喚?やっと社畜から抜け出せる!
アルテミス
ファンタジー
第13回ファンタジー大賞に応募しました。応援してもらえると嬉しいです。
->最終選考まで残ったようですが、奨励賞止まりだったようです。応援ありがとうございました!
ーーーー
ヤンキーが勇者として召喚された。
社畜歴十五年のベテラン社畜の俺は、世界に巻き込まれてしまう。
巻き込まれたので女神様の加護はないし、チートもらった訳でもない。幸い召喚の担当をした公爵様が俺の生活の面倒を見てくれるらしいけどね。
そんな俺が異世界で女神様と崇められている”下級神”より上位の"創造神"から加護を与えられる話。
ほのぼのライフを目指してます。
設定も決めずに書き始めたのでブレブレです。気楽〜に読んでください。
6/20-22HOT1位、ファンタジー1位頂きました。有難うございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています
もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。
使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない
よっしぃ
ファンタジー
俺には僅かながら魔力がある。この世界で魔力を持った人は少ないからそれだけで貴重な存在のはずなんだが、俺の場合そうじゃないらしい。
魔力があっても普通の魔法が使えない俺。
そんな俺が唯一使える魔法・・・・そんなのねーよ!
因みに俺の周囲には何故か精霊が頻繁にやってくる。
任意の精霊を召還するのは実はスキルなんだが、召喚した精霊をその場に留め使役するには魔力が必要だが、俺にスキルはないぞ。
極稀にスキルを所持している冒険者がいるが、引く手あまたでウラヤマ!
そうそう俺の総魔力量は少なく、精霊が俺の周囲で顕現化しても何かをさせる程の魔力がないから直ぐに姿が消えてしまう。
そんなある日転機が訪れる。
いつもの如く精霊が俺の魔力をねだって頂いちゃう訳だが、大抵俺はその場で気を失う。
昔ひょんな事から助けた精霊が俺の所に現れたんだが、この時俺はたまたまうつ伏せで倒れた。因みに顔面ダイブで鼻血が出たのは内緒だ。
そして当然ながら意識を失ったが、ふと目を覚ますと俺の周囲にはものすごい数の魔石やら素材があって驚いた。
精霊曰く御礼だってさ。
どうやら俺の魔力は非常に良いらしい。美味しいのか効果が高いのかは知らんが、精霊の好みらしい。
何故この日に限って精霊がずっと顕現化しているんだ?
どうやら俺がうつ伏せで地面に倒れたのが良かったらしい。
俺と地脈と繋がって、魔力が無限増殖状態だったようだ。
そしてこれが俺が冒険者として活動する時のスタイルになっていくんだが、理解しがたい体勢での活動に周囲の理解は得られなかった。
そんなある日、1人の女性が俺とパーティーを組みたいとやってきた。
ついでに精霊に彼女が呪われているのが分かったので解呪しておいた。
そんなある日、俺は所属しているパーティーから追放されてしまった。
そりゃあ戦闘中だろうがお構いなしに地面に寝そべってしまうんだから、あいつは一体何をしているんだ!となってしまうのは仕方がないが、これでも貢献していたんだぜ?
何せそうしている間は精霊達が勝手に魔物を仕留め、素材を集めてくれるし、俺の身をしっかり守ってくれているんだが、精霊が視えないメンバーには俺がただ寝ているだけにしか見えないらしい。
因みにダンジョンのボス部屋に1人放り込まれたんだが、俺と先にパーティーを組んでいたエレンは俺を助けにボス部屋へ突入してくれた。
流石にダンジョン中層でも深層のボス部屋、2人ではなあ。
俺はダンジョンの真っただ中に追放された訳だが、くしくも追放直後に俺の何かが変化した。
因みに寝そべっていなくてはいけない理由は顔面と心臓、そして掌を地面にくっつける事で地脈と繋がるらしい。地脈って何だ?
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる