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外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門

前重 佐和

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 ・・・色々貴重な時間を過ごした。
 安楽座さん・・・・え、みつえと呼ぶのか、今後。
 慣れるまで照れるな。

 さて・・・・別の部屋に行くか?
 ノックすると、

「どなたですかあ?」
 と、前重先生か。

「俺です、口田だけど。」
「口田さんですかあ?どうしたんですかあ?」

 ちょっと変な感じだ?
「少しお話しできればと思って。お邪魔なら出直します。」
「いえいえお邪魔なんて大歓迎ですわ。ササ、入っていらして。」

 ドアを開けてくれた前重先生は・・・・ガウンみたいなのを羽織っている。
 で、ネグリジェというのだろうか?薄地の寝間着を着ていて、ちょっと色っぽい。
 見事な細い脚とか、もう眩しいです!

「あ、ベッドに腰かけますかあ?」

 そう言ってベッドに腰を下ろす前重先生。
 そして隣を勧めてくる。
 遠慮なく座る。フフッと笑う前重先生。
 およ?いい感じじゃね?
 そう思っていたら、

「もしかして、夜這いですかあ?口田さんなら大歓迎ですよお?脱ぎます?」

 え?マジで?そう思っていたらしなだれかかってくる前重先生。
 これはイケる?!
 そう思ったんだけど、しかも顔を近づけてくるんだけど・・・・酒臭!
 うわ・・・・出来上がってるやん前重先生。
 何処で調達してきたのやら。

「これぐらいで酔いませんわ!!」

 いや、酔っているし?

「ねえ口田さん・・・・繁在家さんはせつと呼び捨てにしていらしてるのに、なぜ私は前重先生なんですかあ?」

「いや・・・・ねえ?」

 酔っ払い嫌い・・・・

「私の事も名前で呼んでね?」
「マジですか?」
「まじですわ?それとも・・・・もしかして・・・・私の名前、覚えていないんですか・・・・?」

 え?みつえに続いて前重先生キター!
 いや、こんな美女だし、酒のせいだよな?

「もちろん、覚えていますよ?」
「本当ですか?じゃあ今から名前で呼んで下さらないかしら?し・も・ん・さ・ん?」

 ・・・・思い出せん・・・・あ、ここはまたスキルに頼ろうか?
 俺ってこんな奴なんだよこれじゃあモテんわな。
 よし見てやる、前重先生の全てを見てやるんだ!


 <名前:前重 佐和>
 <種族     :人間>
 <年齢        :30>
 <性別:女の子>
 < LV        :8>
 <職業:教師:冒険者>
 <力            :E>
 <体力        :D>
 <知力        :A>
 <精神力    :B>
 <俊敏        :D>
 <魅力        :A>
 <運            :E>
 <保有スキル>

 清掃・料理・調理・裁縫・刺繍・装飾・調薬・服飾・デザイン・護身術

 <譲渡スキル>

 <称号・賞罰:・冒険者・オークスレイヤー・>

 <所属>

 パーティ”吹奏楽と口田”ランク F
 クラン”御国台”    ランク F

 知力と魅力がAだと・・・・?
 流石美人教師。
 俺のステータスがかすむ。

 あれ?みつえもそうだけれど、妙に料理や装飾関係が多いな?そういう学校なのか?
 そう思っていると前重先生が、

「やっぱり忘れているんですね?」

「いえ!ばっちり覚えていますよ!(忘れていました)佐和さん。」

「・・・・さ・わ・と呼んでほしいですわ。」
「えっと・・・・さわ。」
「きゃー私にもやっと春が来たのかしら?ねえ私を貰って下さらない?」

 ・・・・大丈夫かこれ?でも・・・・ごくっ!

「えっと・・・・いいんですか?貰っちゃっても?」

 一応聞いておこう。

「もちろんですよ、しもんさんなら大歓迎・・・・うっ・・・・気もち悪い・・・・」

 あ、これあかん奴や。
 急いで洗面器を購入。
 取り出すと、

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・自主規制・・・・・・・・・・・・・・・・

 タオルを出して、拭く。
 あ、そう言えば俺って魔法を使えるんだっけ?
 どうやって使うんだ?
 取り敢えずさわの汚れた服を綺麗にする、というイメージを思い描くと何かキラキラとする感じ。
 見るとさわの服は綺麗になる。
 おお!これが魔法というやつか?

「しもんさん・・・・」

 いかん、そう抱きつかれると・・・・わ・・・・パンツ丸見え・・・・あかん、酔っ払いに手を出せば、人生詰む。
 そうだ、回復魔法だ!確かあったはず。

 先程のように念じると、さわが煌めく。
 おおお?
 すると、いきなりシャンとしたさわが。

「・・・・きゃー!ごめんなさい、私ったらなんて事を?いえ、いいんだけれども、大人だし?ねえ・・・・しもんさん?」

「失礼しました~」

 ・・・・いけず・・・・
 そう佐和さんが言ったような・・・・
 またもやチャンスを逃す俺。
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