871 / 1,086
外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門
受付嬢の案内
しおりを挟む
俺達はギルトの建物から出ようとしたけれど、今日受付をしてくれてた受付嬢が声をかけてきた。
「口田さん、今から先程お売りした館へ向かうのですが、ご一緒しませんか?」
むむ、これはどうした事か、モテ期到来か?
「えっと、どのような用があるのかな?」
「執事とメイドに関してですが、雇用形態変更の手続きですね。」
・・・・なるほど、モテ期は去った。
「全員で向かったほうがいい?」
「いえ今回の場合、館の所有者が口田さんですので、所有者1人で構いません。」
「わかった。まあ聞いての通りだ。俺は一度館へ向かう。皆はどうする?」
一応聞いてみる。
「何も考えておりません・・・・」
「そういえばこれから今日はどうするとか決めてなかったよね、口田さん?」
「あ、もしよかったらですけれど・・・・口田さんの持っているカバン、貸してもらえませんか?」
せつと安楽座さんは何も考えていなかったか・・・・で、流石は教師をしているだけあるな、でも何でカバン?
「いいけれど、どうして?」
「はい、もし時間があるなら、一度カバンの中にある服とかじっくり見てみたいなあ、と。あの時は見る余裕がなかったので、手あたり次第に仕舞っていましたからね。」
意味深な言い方の前重先生。
忘れていたのか、目を輝かせる2人。
「ああ、下着とかもあるしな。男がいるとそう言うの遠慮するよな・・・・はい、持ってって下さい。」
女性は色々大変だからな・・・・
「しもんさん、ありがとうございます。」
「着替え!着替え!」
・・・・3人は去っていった。
もう振りむきもせず、一目散に。
・・・・
・・・
・・
・
「少々お待ち下さい。」
館に到着し、先に中へ入る受付嬢。
暫くすると、50代後半?のダンディな紳士が現れた。
「口田さん、こちらがこの館を管理していただいている、執事の方です。」
こ、これは・・・・セバスチャン・・・・
は!乏しい知識から来た閃きが・・・・セバスチャンだと?くう・・・・
勿論?セバスチャンという名ではなく、マウリシオ・フロレスという名だった。
「お初にお目にかかります。マウリシオ・フロレスと申します。当館を30年にわたり管理しております。以後お見知りおきを。」
「これはご丁寧にどうも。口田士門です。」
「口田様ですね。変わった名ですが、こちらの街に住んでおられるのでしょうか?」
「いや、来たばかり。」
「なるほど・・・・イベッテ様のお話ですと、明日からお住まいになられるとか・・・・」
「大丈夫かい?」
「無論、問題ございません。因みに、何人程来られるのでしょうか?差支えが無ければお教え願えないでしょうか?」
「たぶん50人ぐらい。」
「多いですな・・・・申し訳ございませんが、この館は広いとはいえ、50もの個室はございませぬ。相部屋となりますが宜しいでしょうか?」
「ああ、問題ないよ。あ、クランの拠点としても使うので、1階に大きな部屋はあるかな?別の部屋がよさそうならならそうするけれど、拠点用の大部屋もすぐ使いたい。」
「畏まりました。口田様、個室はいかほどお使いになられますか?10程の部屋がすぐに使えますが?」
「今の所4人かな。」
「畏まりました。お食事はどうされますか?」
「料理できる人はいるの?」
「本格的なご料理はご用意できませぬが、宿で出される程度の食事であれば、すぐにでも。」
「それはありがたいな。パンがいいかな。保存のきかない料理は、落ち着いてからで。」
「そう伝えておきます。それと、風呂のご用意もしたほうが宜しいでしょうか?」
「風呂は夕方でいいかな?水は使えるの?」
「無論でございます。但し魔石を使う事になります。」
・・・・
・・・
・・
・
結局メイドさんは出てこなかったよ。
そして、帰りに受付嬢・・・・イベッテさんというらしい・・・・と、食事をしてから帰る事にした。
「口田さん、今から先程お売りした館へ向かうのですが、ご一緒しませんか?」
むむ、これはどうした事か、モテ期到来か?
「えっと、どのような用があるのかな?」
「執事とメイドに関してですが、雇用形態変更の手続きですね。」
・・・・なるほど、モテ期は去った。
「全員で向かったほうがいい?」
「いえ今回の場合、館の所有者が口田さんですので、所有者1人で構いません。」
「わかった。まあ聞いての通りだ。俺は一度館へ向かう。皆はどうする?」
一応聞いてみる。
「何も考えておりません・・・・」
「そういえばこれから今日はどうするとか決めてなかったよね、口田さん?」
「あ、もしよかったらですけれど・・・・口田さんの持っているカバン、貸してもらえませんか?」
せつと安楽座さんは何も考えていなかったか・・・・で、流石は教師をしているだけあるな、でも何でカバン?
「いいけれど、どうして?」
「はい、もし時間があるなら、一度カバンの中にある服とかじっくり見てみたいなあ、と。あの時は見る余裕がなかったので、手あたり次第に仕舞っていましたからね。」
意味深な言い方の前重先生。
忘れていたのか、目を輝かせる2人。
「ああ、下着とかもあるしな。男がいるとそう言うの遠慮するよな・・・・はい、持ってって下さい。」
女性は色々大変だからな・・・・
「しもんさん、ありがとうございます。」
「着替え!着替え!」
・・・・3人は去っていった。
もう振りむきもせず、一目散に。
・・・・
・・・
・・
・
「少々お待ち下さい。」
館に到着し、先に中へ入る受付嬢。
暫くすると、50代後半?のダンディな紳士が現れた。
「口田さん、こちらがこの館を管理していただいている、執事の方です。」
こ、これは・・・・セバスチャン・・・・
は!乏しい知識から来た閃きが・・・・セバスチャンだと?くう・・・・
勿論?セバスチャンという名ではなく、マウリシオ・フロレスという名だった。
「お初にお目にかかります。マウリシオ・フロレスと申します。当館を30年にわたり管理しております。以後お見知りおきを。」
「これはご丁寧にどうも。口田士門です。」
「口田様ですね。変わった名ですが、こちらの街に住んでおられるのでしょうか?」
「いや、来たばかり。」
「なるほど・・・・イベッテ様のお話ですと、明日からお住まいになられるとか・・・・」
「大丈夫かい?」
「無論、問題ございません。因みに、何人程来られるのでしょうか?差支えが無ければお教え願えないでしょうか?」
「たぶん50人ぐらい。」
「多いですな・・・・申し訳ございませんが、この館は広いとはいえ、50もの個室はございませぬ。相部屋となりますが宜しいでしょうか?」
「ああ、問題ないよ。あ、クランの拠点としても使うので、1階に大きな部屋はあるかな?別の部屋がよさそうならならそうするけれど、拠点用の大部屋もすぐ使いたい。」
「畏まりました。口田様、個室はいかほどお使いになられますか?10程の部屋がすぐに使えますが?」
「今の所4人かな。」
「畏まりました。お食事はどうされますか?」
「料理できる人はいるの?」
「本格的なご料理はご用意できませぬが、宿で出される程度の食事であれば、すぐにでも。」
「それはありがたいな。パンがいいかな。保存のきかない料理は、落ち着いてからで。」
「そう伝えておきます。それと、風呂のご用意もしたほうが宜しいでしょうか?」
「風呂は夕方でいいかな?水は使えるの?」
「無論でございます。但し魔石を使う事になります。」
・・・・
・・・
・・
・
結局メイドさんは出てこなかったよ。
そして、帰りに受付嬢・・・・イベッテさんというらしい・・・・と、食事をしてから帰る事にした。
8
お気に入りに追加
3,972
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
死んだら男女比1:99の異世界に来ていた。SSスキル持ちの僕を冒険者や王女、騎士が奪い合おうとして困っているんですけど!?
わんた
ファンタジー
DVの父から母を守って死ぬと、異世界の住民であるイオディプスの体に乗り移って目覚めた。
ここは、男女比率が1対99に偏っている世界だ。
しかもスキルという特殊能力も存在し、イオディプスは最高ランクSSのスキルブースターをもっている。
他人が持っているスキルの効果を上昇させる効果があり、ブースト対象との仲が良ければ上昇率は高まるうえに、スキルが別物に進化することもある。
本来であれば上位貴族の夫(種馬)として過ごせるほどの能力を持っているのだが、当の本人は自らの価値に気づいていない。
贅沢な暮らしなんてどうでもよく、近くにいる女性を幸せにしたいと願っているのだ。
そんな隙だらけの男を、知り合った女性は見逃さない。
家で監禁しようとする危険な女性や子作りにしか興味のない女性などと、表面上は穏やかな生活をしつつ、一緒に冒険者として活躍する日々が始まった。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる