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外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門

生存者

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「え?本当にもうあの化け物はいない?」

 この女性は・・・・先生なのかな?
 155センチぐらいだけれど、腰まである見事な髪の毛、眉も細く、体つきはほっそりとしている。
 出る所は出ているけれど、くびれもばっちり。
 ・・・・めっちゃ色っぽい。
 顔も・・・・美女だな。
 大人な女性だ。
 今連れてきている2人も、特にせつは美少女だが、いかんせんから見たら美女ではなく、美少女。
 安楽座さんもきつめだが、顔はかなりいい。
 それよりこの女性は・・・・
 ハッと我に返り、答える。

「僕はここの生徒2人と音楽室から降りてきて、外にいたゴブリン、オークを多分全部倒したんです。それで、今は校舎の外に生存者がいないか、確認をしているんですよ。」

「そ、そうなのですか・・・・よかった・・・・私達は助かるのですね?」

 ずずいっと近づく美女さん。
 顔が近い。
 そう思ってると、この美女の後ろにいた生徒?先生?が、
「先生、助かったの?」「よ・・・よかった・・・・」
 とか言いながら後ろから顔を出そうとしている。
 当然美女の真後ろにいた人にはこちらが見えず、一生懸命背伸びして見ようとしてるけれど、そのうちの1人がバランスを崩し、
「キャッ!」
 とか言いながら、思いっきり後ろから美女を突き飛ばす。
 はずみで美女はこっちへ突き飛ばされる形となり、結果飛びついてくる。
「あっ!」
 そう美女の言葉が聞こえたが、そのままこちらに倒れてくる。
 こっちも疲れて油断していて、片手にランタン持ってたからなんだけれど、急にこっちに倒れてきたからあわてて支えようとしたけれど、バランスを崩し美女を抱きしめる形で倒れてしまった。
 可也勢いがあったので、段差を飛び越え2人して倒れる。
 ”ごんっ!”
 激しく後頭部を打ちつつ、何とか抱き留める。
 ちょっと右手は・・・・丁度胸のあたりに入り込んでしまっていて、もう片方は支えにと腰辺りに回す形。
 そして顔が激しくぶつかってきた。
 オデコ同士がぶつかり、一瞬目がチカチカする。

 思わずランタンを放り投げてしまった所為で、暗くなる。
 あ、そうそう、ヘッドライトは眩しくなるから一応切っていたんだよね。
 だがさっきの衝撃?で何処かへ行ってしまったようだ。

 真っ暗な場所に投げ出され、暫くそのままの態勢。
 激しく当たったせいか美女の動きが止まっている。
 そして気が付けば口づけをしてた。
 ちょっと血の味がするけれど、これはきっと口を切ったな。
 そして、右手に柔らかな感触。
 ちょっと揉んでみる。
 もみもみ。
 うん・・・・気が付いていない。
 この辺りでちょっと声を出そうか。
  変態扱いされれば、この後過ごし難くなりそうだし。

「い・・・・いてて・・・・何がどうなっているんだ?」
 そう言って周りを振り返る。
 暗くてよく見えない。
「ちょっとそこの方、大丈夫か?」
 名残惜しいけれど、手をどけて身体を、先ずはこの美女を抱きかかえながら起きる。
 あ、白目をむいている。
 つまり気絶している。

「おい、この人気絶しているぞ。誰か手伝ってくれ。」

 何とかバレなかった?そう思っていると、

「しもんさん、いやらしいです。」
 ・・・・せつにばれていた。

「仕方ないだろう、こんな美女に乗っかられたら。それよりせつがこういうのをしてくれるのか?」
 ちょっとからかうように言うと、

「え・・・その・・・・私にしてほしいんですか?正直そんなに豊満な体つきではないですけれど?」

「大丈夫だよ。じゃあ今度お願いするね。」
 と言ってみる。

「え・・・・え・・・・えええ?え・・・・じゃあ、お願いされました。」
 ・・・・え?いいの?ちょっと嬉しい。

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