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外伝 リュークとエリザヴェータ
様子が変なんです
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ダンジョンへ入ってからそれなりに進みました。
一応6人が数ヶ月は過ごす事ができる物資を持っていますが、いつまでダンジョンに居るのでしょうか?
僕は勇者さまに、
「あの、今回のダンジョン攻略、どの階層が目標なのでしょうか?」
分からないので聞いてみましたが、
「いいか、アルフォンシーナとビーチェは今後勇者パーティーとして魔王に挑む必要がある。だが地上で経験を積ませようとすれば魔王に狙い撃ちにされるんだ。だからこそのダンジョンだ。目標?最後までに決まっている!」
今はまだ中層と言われている場所です。
この後下層に向かう事になりそうですが、ダンジョンは未だ攻略ができていないんです。
なのに最後までって・・・・しかも最後が何処なのかもわからないダンジョンなのです・・・・大丈夫でしょうか。
もしもの場合引き返す事を考慮し、僕が持って来ている物資が残り1ヶ月分を切れば、その時は引き返すように進言しよう。
レーツェルさんは最近特に様子が変なんです。
前にもまして後方から、距離にして10メートル程離れて行動しているんです。
魔物が出現する前に気配察知で分かるから気にしないで、と言われているのですが。
前方に魔物を発見し、振り返ってレーツェルさんに伝えようとすると、何かを見ていたようでササッと隠しています。
「魔物ね!分かったわ。では新たな魔法を見せるからリュークさんも覚えてね。」
特に何かやましい事をしている訳ではなさそうなので敢えて確認しませんが、一体何を見ていたのかな。
レーツェルさんの魔法は素晴らしいの一言に尽きます。
僕はレーツェルさんが使った魔法を食い入るように見て覚えようとしますが、なかなか難しいです。
そしてレーツェルさんは時々態度が豹変するので正直な所扱いに悩む時があります。
例えば僕をリュークと呼び捨てにすると思えば、さっきのようにさん付けをしたり。
まあそれで何か不利益がある訳ではないので、あまり気にしても仕方ありませんけれどね。
「ほらリュークさっさと行く!」
折角親密になったかと思えば、ひたすら言葉を交わさない日が続いたりで、つかみどころがない、というのが正直な所です。
それに、常に僕の後ろを歩くレーツェルさんですが、たまに妙な視線を感じたりするんです。
尤も悪意のある視線ではなく、どちらかと言えば好ましい?うまく表現できないけれど、なんとなく・・・・そんな訳がないと分かっているけれど。
そして絶対に僕より前には出ないんです。
どうしてなのだろう。
別に嫌われている訳ではなさそうなのですが、勇者さまに対しては妙な目つきで見ているのが気になります。
イディオさんにもです。
そして聖女さまとビーチェさんには厳しい目で見ています。
うーん、何だろう。
一応6人が数ヶ月は過ごす事ができる物資を持っていますが、いつまでダンジョンに居るのでしょうか?
僕は勇者さまに、
「あの、今回のダンジョン攻略、どの階層が目標なのでしょうか?」
分からないので聞いてみましたが、
「いいか、アルフォンシーナとビーチェは今後勇者パーティーとして魔王に挑む必要がある。だが地上で経験を積ませようとすれば魔王に狙い撃ちにされるんだ。だからこそのダンジョンだ。目標?最後までに決まっている!」
今はまだ中層と言われている場所です。
この後下層に向かう事になりそうですが、ダンジョンは未だ攻略ができていないんです。
なのに最後までって・・・・しかも最後が何処なのかもわからないダンジョンなのです・・・・大丈夫でしょうか。
もしもの場合引き返す事を考慮し、僕が持って来ている物資が残り1ヶ月分を切れば、その時は引き返すように進言しよう。
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前にもまして後方から、距離にして10メートル程離れて行動しているんです。
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前方に魔物を発見し、振り返ってレーツェルさんに伝えようとすると、何かを見ていたようでササッと隠しています。
「魔物ね!分かったわ。では新たな魔法を見せるからリュークさんも覚えてね。」
特に何かやましい事をしている訳ではなさそうなので敢えて確認しませんが、一体何を見ていたのかな。
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そしてレーツェルさんは時々態度が豹変するので正直な所扱いに悩む時があります。
例えば僕をリュークと呼び捨てにすると思えば、さっきのようにさん付けをしたり。
まあそれで何か不利益がある訳ではないので、あまり気にしても仕方ありませんけれどね。
「ほらリュークさっさと行く!」
折角親密になったかと思えば、ひたすら言葉を交わさない日が続いたりで、つかみどころがない、というのが正直な所です。
それに、常に僕の後ろを歩くレーツェルさんですが、たまに妙な視線を感じたりするんです。
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そして絶対に僕より前には出ないんです。
どうしてなのだろう。
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