４５歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

外伝 リュークとエリザヴェータ

キュール

　【キュールと言う町？街？】

　この街の名前、キュールと言うみたい。
　アフェールの隣に位置しているようで、意外と近かったんだなあと。
　何とかお金の面では安定しそうだし、暫くはここで活動したらいいかな？

「リュークさん、何かありましたか？」

　アニョーゼさんが困った顔をしています。
　僕は今商人ギルド・・・・一般的に、商館と言う事が多いみたい・・・・に居るんだけど、依頼達成したので一寸気が抜けてしまったと言うか。
　で、ロニーさんはする事があると言って、一足先にどこかへ行ってしまった・・・・
　今日は遅いし、他の依頼はまた後日かな？

「アニョーゼさん、色々ありがとう！また明日来ます。」
「はい、お待ちしていますね。」

　・・・・
　・・・
　・・
　・
　一寸いい宿に泊まり・・・・ここはお風呂があるみたいで、お風呂を使わせてもらった。

　旅の疲れが取れるぅ・・・・
　ま、それなりの金額はしたんだけど今、僕は先程の依頼達成でリッチなんだ。
　そうは言っても散財するつもりはないけれどね。
　しっかり貯めないとね。
　宿で色々と暫く考えてみます・・・・
　
　あの城での出来事・・・・
　黒い霞？靄は何だったのか？
　暴走したロゼさんが襲ってきて、あれのお陰で何とかなったけれど、あの黒い何かが無ければ今頃どうなっていたか・・・・
　それに、姫さま・・・・もう会えないのかな？また会いたいな？ロゼさんには困ったけれど。
　そう思ったけれど、意外と行動的な彼女の事。
　僕の事を探すんじゃないかな？既に探していたり？
　意外と近いし。
　そう、近いのだ、アフェールと王都は。
　そして、此処はアフェールからそれほど離れていない。
　そして１週間、僕はロニーさんや他の商人達から依頼を受け、荷物を運んだりして過ごしました。
　で・・・・最初の依頼達成から１週間後、ロニーさんがアフェール経由で王都へ向かいたいと、僕に依頼を・・・・
　王都・・・・まさか会わないよね？

　ロニーさんは、普段はアフェールに居るらしいけれど、ここ最近はこのキュールと言う町に居る事が多かったらしいんだ。
　町なのかな？街？
　微妙な規模の街。
　で、このキュールは交通の要所で、アフェールから他の国へ行くのに便利なんだとか。

　なので交易品も多く、アフェールに荷物を持っていくよりこの街で処理した方が便利な事が多く、最近ロニーさんはそう言った業務をこなすのに、アフェールを留守にする事が多かったらしいんだ。
　で、一通り処理が終わったので、荷物をアフェールへ運び一部を王都へ持っていくみたい。
　そこで僕に依頼が。

「わかりました。では早速向かいましょう！」

　いつでも旅立つ準備ができているから、そう返事を。
「おお！いつもすまないね。リューク君がいると、本当に助かるよ。」
「そう言ってもらえるとありがたいです。」

　こうして再び王都へ行く事になった・・・・何も起こらないよね？