45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ

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外伝 リュークとエリザヴェータ

いい人に出会った

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  一泊し、ロニーさんと共にどこかの店へ向かいます。
 どうやら戻る時にも荷物を運ぶみたい。

「いやすまないね。馬車を借りて荷物を運ぶつもりだったからね。リューク君がいれば、借りないで済むしある意味安全だ。まさか乗合馬車を襲う盗賊はそうそう居まい。何せ襲っても旨味はあまり無いからね。ああ、勿論リューク君にはそれ相応の礼はするよ。少なくとも馬車代、護衛代、本来掛かるはずの金は皆リューク君の物になるべきだからね。まあ、今後の参考にするといい。」

「いいんですか?それなりの金額になると思うのですが・・・・?」

 ここで僕は荷物を言われるがまま仕舞っていきます。
 仕舞い終わると乗合馬車でアニョーゼさんのいる町・・・・あれ?あの町って何て名前だっけ?に向かう馬車・・・・乗合馬車に乗ります。
 乗車して、またもや馬車でロニーさんが色々と教えてくれるんです。

「何を言っているんだい?当然じゃないか?それにね、重い荷物を馬車で運ぶ必要が無いと言うのは、色々とこちらには利点があるのだよ。先ずリューク君、君の収納能力は時間経過が殆ど無いだろう?それはかなりの強みなんだよ。なにせ野菜や魚、肉なんかは時間と共に傷んでしまうと、それだけ商品価値が無くなってしまうからね。まずそれが無い点。もう一つはね、馬車は揺れるし衝撃もある。なので、やはり傷による商品が破損する心配がない点。もう一つはね、圧倒的な時間だよ。荷物の積み下ろしの時間、移動に関しても制限が・・・・まあ、本人が移動しないといけないと言うのがあるけどね、兎に角時間が早い。それに護衛を雇わなくて済む。リューク君自身が戦えるから。後はね、護衛を探し雇う手間が省く事ができる。」

「あ、すいませんロニーさん、どうして護衛を雇うのに手間がかかるのですか?」
「それはね、信用だよ。護衛の依頼を出し引き受けてくれる冒険者。どんな冒険者か調べる必要がある。過去に受けた依頼の達成状況、金銭面に問題がないか、それにそもそも護衛ができるほどの能力があるのか?万が一裏切られて、護衛に襲われでもしたら、それこそ何のために雇ったのか意味がないからね。それと、野盗に襲われた時に、真っ先に逃げられたらこれまた雇った意味がない。もっと言えばね、そもそも護衛に雇った連中が最初から野盗だった、と言う事も過去には何度もあるらしいからね。」
「・・・・荷物一つ運ぶのも、大変なんですね。」
「ああ、そうさ。それに、場所によっては通行料を要求してくる場所もあるし街によっては街へ入るのに、運んでいる荷物に応じた金を取られる。こちらが手ぶらなら、あまり要求されないと言う利点もあるさ。」

 成程成程。
 ロニーさんは色々教えてくれる。
 本当にいい人に出会った。
 そして、結局何事もなく、元の町へ到着。
 依頼の完了報告は、商人ギルド・・・・アニョーゼさんの所へ向かう必要があるので、先ずロニーさんの荷物を必要な場所へ届け、その足で向かいます。

「あ、リュークさんお帰りなさい!ロニーさま、どうでしたか?」
「ただいまアニョーゼさん。何事もなく平穏な旅でしたよ!」
「それはよかったです!」
「ああ、アニョーゼ君、依頼は無事達成だ。手続きをしてくれないかな?」
「はい!ああ、成程。はい、これで依頼達成ですね。おめでとうございます。」

 こうして僕の初依頼は、無事成功したんだ。
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