45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ

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外伝 リュークとエリザヴェータ

跳ね除けた!

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「素材ですが、ギルドでの買取ですと魔石はひとつ銀貨1枚、牙はまとめて1体で銀貨1枚、合計2枚で、今回は2体の討伐ですので銀貨4枚ですね。どうします?」

 ターラさんはパーティーメンバーと話し始める。
 暫くした後、
「アニョーゼさん、その金額でお願いします。」
 とアニョーゼさんに話しています。
「では今からお金を用意するので、暫く待っていて下さいね。」
 一寸待つと、アニョーゼさんはトレイにお金を乗せてやってきます。
「先ずはスライムの討伐・・・・魔石の買取報酬、金貨1枚です。それと、ゴブリンを討伐し、持ち帰った部位の提出による報酬、銀貨2枚。ゴブリンの素材の買取、銀貨4枚。」
 そう言ってアニョーゼさんはテーブルに置いて、ターラさんが確認する。
「ありがとうございます・・・・」

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 この後、テーブルのひとつを借りて、ターラさんのパーティーと僕が固まって打ち合わせをする事に。
「ではまずスライムの報酬の金貨1枚、これは全額リュークさんに渡します。」
 そう言って金貨を僕に渡すターラさん。

「え!いいんですか?元々そちらが戦っていた魔物ですし・・・・」
「何を言っているんだよ!あんたが居なかったらこっちは全く歯が立たなかったんだ!あんたが全額受け取ってくれ!」
 とパーティーメンバーの1人、確かケイシーって呼ばれている人がそう言って僕に金貨を押し付けてくるんです。
 そして・・・確かミリアルさんだっけ?が
「金貨はあんたが受け取る資格があるんだから、チャチャッと受け取っときなさいよね!」
 えっと、少しぶっきらぼうに言ってやっぱり僕に金貨を押し付けてくるんです。
 パーティーメンバーを見ると誰も反対する人はいないみたいで、渋々受け取る事に。
 そして、ゴブリンの討伐報酬なんだけど・・・・
「先ずはリュークさんの取り分。ゴブリン1体を1人で倒していますから、討伐報酬の銀貨1枚と、素材の銀貨2枚で合計で銀貨3枚。どうぞ。」
 そう言って銀貨3枚を渡してくるんです。
「えっと、いいのかな?僕がは止めは刺したけれど、それ以前からダメージあったよね?」
 と聞き返すけど、
「スライムで精いっぱいだったから、気にしないで下さいね。」
 そう言ってやっぱり強引に渡してくるんです。
 そして、
「それから、治療して下さったので、その分も渡さないと。」
 いやいやいや、これじゃあターラさん達の分が殆んど無くなっちゃう。
 ここはなんとしても跳ね除けないと。
「えっと、確かに治療はしましたが・・・・僕、素材を確保するのに解体していませんし!そう、治療代は解体してくれた費用で消えちゃう、という事で。」
 そう言って僕は残りの銀貨3枚は、何とか跳ね除けた!
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