45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ

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外伝 リュークとエリザヴェータ

ここは何処でしょうか

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「えっと・・・・ここは何処でしょうか?僕、気絶していたから分からないんです。」
 そうすると、もう1人の女性・・・・ミリアムさんだっけ?が、
「ここは私達が拠点にしてる・・・・村というか街?だよ。」
 うん?微妙な言い回し。
 村なんだろうか街なんだろうか?
「ちょっとミリアム、そんな言い方じゃわからないでしょ?えっと、ここは村としては大きくて、街としては小さいのね。なので、町というべきかしら?」

 村の定義は人や地域でそれぞれだけれど、概ね千人ぐらいまでが村。
 そして町というのが千人以上1万人ぐらい。
 更に街となれば1万人以上の規模だし、大きな街・・・・アフェール等は5万人を超えていたはず。

 5万人を超えると都市と言われ、10万人を超えると大都市、帝都プレジールは優に50万人を超えているって言うから驚き。

「えっと、この村・・・・じゃない、町ってどの辺りなんですか?」
「・・・・もしかして迷った?えっと、そうね・・・・この付近で言うと、一番大きな都市はアフェールかしら?概ね馬車で2週間程ね。何でもこの辺りは昔大きな貴族さまが治めていたって話なんだけれど、15年程前の戦争で滅んでしまったのね。どうも当時の殿下が無茶をして、その巻き沿い巻き添えというか、助ける為に滅んだって話だけれど。」

「あ、そう言えばここに来る途中で廃墟と墓標を見ました。それでしょうか?」
「うん、そうだと思うわ。で、その貴族さまの奥方さまが昔、回復魔法を使えたらしいんだけれど、私達のパーティーの回復魔法の使い手、グラントリーはその奥方様とは遠い親戚らしくてね。きっとその奥方さまの家系は、回復魔法の使い手だったのね。だから使えたんじゃないかしら?」
「そうなんですか・・・・じゃあ僕もそういった家系なんでしょうか?あ、僕はたぶんその戦争で孤児になっちゃったらしいんですけれどね。」
「あ・・・・ごめんなさいね。ところで貴方、もしよかったらお名前教えてもらえないかしら?いつまでも名前が分からないのは・・・・ね?」
「あ、ごめんなさい。僕の名前はリューク・キッケルト。みんなはリュークって呼んでいるのでそう呼んで下さい。」
「わかったわ。ではリュークさん、宜しくね?えっと、それと貴方名字持ちなのね?キッケルトって何処かで聞いた気がするけれど、忘れたわ、ごめんなさいね。」
「いえいえ・・・・苗字があるって言っても、身寄りのない孤児ですし、きっと父と母は先の戦争で滅んだ・・・・貴族だったのかな?まあ会った事も無い人達だから今更なんだけどね。」

 僕はもしかしたら貴族様の御曹司だったかもしれない?
 そんな夢みたいな話がある訳ないけれど。
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